ライブ感のあるMMORPGにしていきたい――サービス開始から1年が過ぎた「ストラガーデン」の展開はいかに?(1/3 ページ)

ゲームガーデンが運営するMMORPG「ストラガーデン」。2005年11月にはゲームガーデンによるサービス開始から1周年を迎え、アイテム課金へとシステムが変更されたばかりである。基本プレイ無料化によるストラガーデンの変化、今後のアップデート予定などについて話を聞いてみた。

» 2006年01月30日 16時37分 公開
[聞き手:麻生ちはや,ITmedia]

 ゲームガーデンが運営するMMORPG「ストラガーデン」は、愛らしいキャラクターデザインと初心者への手厚いチュートリアル、MMOとしては非常に珍しいエンカウント制の戦闘システムを採用し、オンラインゲーム初心者はもちろん、上級者も楽しめるタイトルだ。2005年11月にはゲームガーデンによるサービス開始から1周年を迎え、また12月21日には、月額課金制度からアイテム課金へとシステムが変更されたばかりである。

 基本プレイ無料化によるストラガーデンの変化、今後のアップデート予定などについて、ドワンゴ ネットワークゲーム開発部部長 山口尚氏と、ゲームガーデン プロデューサーの森健志氏、ディレクターの長谷部望氏、フロム・ネットワークス プロデューサーの大山誉展氏にお話を聞いてみた。

画像 左から長谷部氏、山口氏、大山氏

――まずは、昨年末から基本無料のアイテム課金システムに切り替わったばかりなわけですが、ユーザー数への反映などはいかがですか?

森健志氏(以下、敬称略) 無料化にしてから、予想していたよりは良い数字が出ていますね。まだちょっとはっきりとした数字をお伝えできませんが、前月比で言えばアクティブアカウント数が約3倍、登録者数でいえば約7倍になってます。新規のユーザーが加入してくれているおかげだと思います。

――主なユーザーの年齢層というのは、どのあたりが中心なのでしょう。

 10代後半から20代が中心で、30代が少しぐらいですかね。ストラガーデンの場合は、女性比率はかなり高いです。だいたい7:3で女性ユーザーですね。これはやはり、キャラクターのかわいらしさが理由だと思っています。

画像

実装間近のアップデート内容も、少しだけ公開に

――ところで、単に基本無料化したというだけでなく、どうやら近々に細かなアップデートがいくつかあるようですけれど、これについて詳しく教えてもらえますか。

山口尚氏(以下、敬称略) これまでは正式サービス開始の頃からプレイしていただいているユーザーさんを対象に、高レベル向けのクエストを中心に実装していたのですが、無料化したので新規のプレーヤーに来てほしいなという思いもあり、ストラガーデンを始めたばかりのレベルの低い人を対象にした新規クエストを年末に導入ました。今後の方針としては、高レベルキャラと低レベルキャラがいかに一緒に遊べるかを考えることが大事ですね。これはMMORPG永遠の課題でもあるので、かなり難しい試みではあるんですが。もっとお遊び要素を増やして、古参と新規ユーザーが、よりコミュニケーションを取りやすくするのが目標です。

 かといって既存の高レベルなユーザーさんのことを無視するわけではありません。「魔王編」という新シリーズのクエストを用意しています。これはストラガーデンにある4つの国のメインクエストが「魔王編」という1つのシナリオになっていくもので、国と国という枠を超えた物語のクライマックスが展開されます。今年は大規模メインからサブまで、細かく短期間にアップデートしていく方向です。

 もう1つ、本日公開のアイテム販売「ストラモール」へ、新規アイテム追加もしました。

長谷部望氏(以下、敬称略) 「アイテムボックス」で販売されているのは、ゲーム内で買えるものより能力が高い回復ポーションなどです。経済的に余裕があるかたはどうぞ、といった感じです。

――新規アイテムはだいたいいくらぐらいの価格なんですか。

長谷部 下は30ストラポイントぐらいから、趣味装備で350〜500ストラポイントぐらいでしょうか。

 これを買わなければゲームが進められない、というメインアイテムではなく、おまけ要素が強いですね。もちろん運営側の私たちとしては、おまけじゃなくてメインで買っていただきたいんですが(笑)。ただ、ユーザーの使い方によってはゲームバランスにも影響するので、難しいところです。

山口 実はいままでストラガーデンは、戦闘中に大幅に回復できるアイテムがなかったんです。ところが課金アイテムの回復ポーションは回復率が高く、戦闘中にも使えるものでして、回復アイテムを手軽に入手してもらえるようになることで、支援系のキャラクターの友達がいない、ソロプレイを好むユーザーさんにとっては戦闘スタイルが大幅に変わると思います。

――今まで戦闘中に使える回復薬が存在しなかったのは、やはりユーザー同士、コミュニケーションを積極的に取って友達を作って欲しい、という意図だったんですか?

山口 そうですね。クラス別の役割分担をはっきりさせたほうがいいと思ったんです。ただ、各種クラスのメンバーを集めてパーティを組むまでに時間がかかるというユーザーさんからの声も多かったので、今回の課金アイテムが登場したというわけです。

 どのアイテムも必須ではないんですけど、使うとレベル上げや育成の精神的負担がちょっと軽くなるんです。

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