グランプリ1を終えて――賞金付きTCG「ディメンション・ゼロ」戦略発表会(1/2 ページ)
2006年2月8日、ブロッコリーの賞金付きトレーディングカードゲーム「ディメンション・ゼロ」の戦略発表会が開催され、先日行われたグランプリ1の総括や、2月25日に発売されるエクスパンション-1「勝利への計略」、さらには今後の普及に向けての具体的な動きが語られた。
2006年2月8日、東京・秋葉原にあるアソビット ゲームシティにて、ブロッコリーの賞金付きトレーディングカードゲーム(TCG)「ディメンション・ゼロ」の戦略発表会が開催された。
発表会には、「ディメンション・ゼロ」エグゼクティブプロデューサーの木谷高明氏、同ゲームデザイナーの中村聡氏、同アドバイザーの池田芳正氏、同オフィシャルアシスタントの平野綾さん、そして入門ガイドのコミックを担当する漫画家のムラナコさんの5名が登場。
まずは、中村氏より先日開催された「ディメンション・ゼロ」グランプリ1の総括が語られた。「たくさんの反省点はありながらも、皆さんのお力添えで何とか成功にこぎ着けた大会だったと思います。ただ、たくさんの反省点があるというのは事実で、それについては皆さんからもさまざまなご指摘をいただいています」
中村氏の語る反省点というのは、“前日予選は抽選でとあらかじめ告知はしていたが、256名の枠に400名以上が集まり、約半数が予選にすら参加できなかった”というもの。これに対して今後確定している方針としては、「前日予選枠の参加人数を拡大し、事前予約の枠を設ける」ということが挙げられた。
また、前日予選ではないが、店舗予選について木谷氏からもコメントがあった。「地方予選で定員分しっかり集まった店は、当日抽選にした店です。事前予約を一切受けつけなかった店が、実は定員が埋まっていて、逆に50人くらいが事前予約したにもかかわらず、当日来たのは27、28人しか来なかったというケースもありました。店舗予選ですので、ブロッコリーから強制することはできませんが、“事前予約は電話やメールではなく、直接店舗に足を運んでもらって予約をする”という形を推奨します。というのも、行ったことのない店に電話やメールで予約を入れた場合、道に迷ったりして来ないということがあるからです。最終的には店舗の判断ですが、事前予約のスペースが空いていて、(当日来た人が)実は参加できたんじゃないの? となってしまうのが、一番バカバカしいと思います」
大会自体に対しても、一部の色、カードが強すぎるため、カードのバランスが崩れるのでは? という指摘が出ている点について触れられる。これについては第2弾、第3弾が出ていくにつれ、環境は劇的に変化していくとしながらも、今の声も決して無視できるものではないと判断し、月に一度、定期的に大会で使用できない禁止カードや、一枚しか使用できない制限カードについて議論していくという。
ちなみに今月中に発表されるものとしては、「クレーター・メーカー」が一番危険な、警戒カードとして認定される。警戒ということで、大会で使用できないというわけでは決してないが、環境があまりにも変化せず、大会が面白くなくなっていないかなどを総合的に判断したうえで、制限や禁止カードとして認定する可能性があるとのことだ。すでにデッキに組み込んでいる人や、検討していたという人は、たとえ禁止になったとしても大丈夫なように、いろいろとデッキ構築を行ってみてはいかがだろうか。
このほかにも細かい問題などはあったようだが、そうは言っても今回は「ディメンション・ゼロ」初のグランプリ。「この経験を元に、次からはしっかりと運営できるような改善は可能だと考えています」(中村氏)と語るなど、円滑な運営に向けての課題は必ず克服する、という意気込みがうかがえた。
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