グランプリ1を終えて――賞金付きTCG「ディメンション・ゼロ」戦略発表会(2/2 ページ)

» 2006年02月09日 05時35分 公開
[遠藤学,ITmedia]
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エクスパンション-1には箔押しカードを採用

 2006年2月25日に発売を予定している「ディメンション・ゼロ エクスパンション-1『勝利への計略』」と新ストラクチャーデッキについての発表も行われた。エクスパンション-1では「団結」や「プランゾーン効果」といった新しい要素が導入されるほか、追加されるレアカード中、3分の1が箔押しカードとなる。エクスパンション-0には「月夜の美姫ミラーカ」というこの世に10枚しか存在しない激レアカードがあったが、こういったものはなし。その代わり、というよりも「いろんなことを試していきたい」(木谷氏)という思いから、今回は箔押しカードを採用したという。

photo 「ディメンション・ゼロ エクスパンション-1『勝利への計略』」

 「枠をきれいにかたどったもので、外側からサーチされることも絶対にない」と言い切る木谷氏。この自信はどこから来るのかというと、木谷氏自らが工場まで赴き、製造工程を確認したからとのこと。「中村さんにもぜひ製造工程を見てもらい、工場の人たちと、パックを開けた時に、どういう感じならお客さんがより楽しめるのかを研究していきたい」と、さらなる意欲も見せてくれた。

 新ストラクチャーデッキは、白を中心としたものと、赤を中心としたものの2種類が発売される。中村氏はこちらについて、「『団結』のカードがデッキにたくさん入っています。ストラクチャーデッキの大きな役割というのは、初めてプレイされる方のお手伝いとなることですから、新しいカードの魅力を分かってもらえるようなセットになっています」と語る。あらかじめ構築されているデッキということで、中村氏の言う通り初心者向けではあるが、白や赤の「団結」のカードを集めたいと考えている人も、手早くそろえるという意味で、購入を検討してみてはいかがだろうか。

さらなる普及に向けて

 グランプリ-1が成功だったとはいえ、もちろんこれで満足しているわけではない。さらなる普及を目指すうえで、木谷氏は次の手を考えていた。「チラシを配ってもなかなか手に取っていただけないんです。そこでフリーペーパー『D-0プレス(仮)』を配るという方法を考えました。配布は2006年4月からを予定していまして、全40ページのうち、半分はムラナコさんのコミックにしようと考えています。15〜20万部の発行を予定しています」

 コミックを担当するムラナコさんは、自身も「ディメンション・ゼロ」のプレーヤーだけあり、基本的には世界観を描くようにしたいと語りながらも、「ただフレーバーテキストをなぞるのではなく、このコミックをきっかけにして『ディメンション・ゼロ』の世界に入ってきた人が、コミックに出ているキャラクターを使って、コミックと同じように扱えれば、それはきっと楽しいことだと思うんです。ですから、カードの特性をつかんだ細かい描写をしていきたいと考えています」とコメントしてくれた。

 ちなみにコミックと聞いてにわかに反応したのが平野さんだ。「私は漫画が大好きなのでうれしいです。『ディメンション・ゼロ』の世界観は、フレーバーテキストとか読んでいて“良いな〜”と思っていたんですよ。もしこれがアニメ化して、声優が必要になったら、ぜひ呼んでください!」と、ちゃっかりと営業も交えながら、その喜びを語っていた。

 なお、平野さんと中村氏が出演しているBS-iの番組「D-0グランプリへの道」は、2006年2月19日の午前11時30分より第4回目を迎える。コアな人向けというよりは、TCGってどんなものなの? という人に向けて、実際にやっているのを見てもらうという趣旨の番組だ。

photo

 第4回なら今さら見てもしょうがないと思う人もいるかもしれないが、平野さんいわく「再放送を何回もやっているので、たとえ見逃しても見ることができます」とのこと。中村氏のすばらしい解説で、分かりやすく「ディメンション・ゼロ」の紹介を行っているとのことなので、こちらもぜひ一度チェックしていただければと思う。

ITmedia +D Gamesが表彰されました

 2005年下半期の「ベスト オブ D-0サイト」として、ITmedia +D Gamesが特別賞をいただいた。基本的には優秀なファンサイトを表彰するものだが、これまでの発表会すべてを取材したことが評価されたという。木谷氏からも「ITmediaさんを見れば、『ディメンション・ゼロ』のこれまでの流れがすぐに分かる」との言葉をいただいた。

photo 受賞者には後日、プレゼントが贈られることになっている。こちらはプレゼントできそうなものであれば、読者プレゼントとして放出予定なので、楽しみに待っていてほしい

 なお、2006年上半期も表彰は行うという。選考基準は、まめに更新していることやアクセス数、内容など全般にわたる。『ディメンション・ゼロ』サイトを立ち上げている人、またはこれから立ち上げる予定という人は、ぜひこちらを意識したサイト作りを心がけてみてはいかがだろうか。

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