ユークスらしい丁寧な作り込みを随所に感じる“エキプロ”最新作「エキサイティングプロレス7 SMACKDOWN! vs RAW 2006」レビュー(3/3 ページ)

» 2006年02月22日 13時00分 公開
[小泉公仁,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

グラフィック面のクオリティアップが顕著な「クリエイトモード」

 クリエイトモードの充実ぶりはユークス作品の目玉ともいえるところだが、今回はグラフィック面でのクオリティアップが目覚ましい。先述のように、見た目における実在スーパースターとの差がほとんど気にならないレベルにまで向上している。多彩なパーツや、部位ごとに細かく調整できるパラメーター、重ね合わせもできるレイヤーなど、今回もとことん作り込めるものになっているが、それだけにイメージ通りのスーパースターを作り上げるにはテクニックや時間を要するかもしれない。容姿を作り上げ、使用する技を割り当てて、さらに今回は入場シーンもこと細かく設定できることから、ひとりのオリジナルスーパースターを作るのに2〜3時間はかかりそう。もっとも、エキプロファンとしてはこのプロセスが楽しいのだけど。

画像 髪型や髭など多彩なパーツを組み合わせ、さらにパラメーターで顔立ちを様々に作り替えることができる。パラメーター1目盛りあたりの変化量が大きすぎず小さすぎずと程よくなったおかげで、作成の際に外見が破綻しにくくなった
画像 コスチューム類は、素材とその上に貼るデザインを組み合わせ、色合いや長さなども自由に変更可能。ただ、デザインは全般的に派手目なので、もう少しシンプルで実用的なものもほしい。なお、コスチュームも含む外見は、試合用、イベントシーン用、入場用と3パターンで設定し分けることもできる
画像 使用する技は「Create A Move-set」で、入場シーンのモーションやBGMなどは「Create An Entrance」で、それぞれプレビューを見ながら設定可能

今回のエキプロは、“ファンタジー”まで満たしてくれる?

 WWEといえば、天井から吊されたベルトをはしごに登って取るという「ラダーマッチ」や、凶器の使用もOKの「ハードコアマッチ」など、過激な試合形式が数多くあるが、今回のエキプロ7では、さらに3つの試合形式が加わっている。それがまたバカバカしいやらおかしいやらで、とにかくおもしろい。

 1つは、相手を棺桶の中に押し込み、ふたを閉じて生き埋めにしたら勝ちという「バリードアライブマッチ」。2つめは、場外乱闘の一環で、バーを舞台にバトルを繰り広げる「バーブロール」。そして3つめは個人的にも大注目の「フルフィル・ユア・ファンタジー」。DIVAがナースやメイドなどのコスプレ姿で戦い、相手に屈辱感を与える行為を繰り返すことで観客の“夢”を満たす試合だそうで……。そんな試合形式を編み出すWWEもすごいが、それを完全ゲーム化してしまうユークスもすごい。

画像 「バリードアライブマッチ」では、相手を棺桶に閉じこめたら勝ち。やっぱり“アンダーテイカー”って棺桶が似合うような……
画像 これまでもバックステージや駐車場での乱闘はあったが、今回はバーでも大暴れできる「バーブロール」が追加。カウンターでグロッキー状態の相手に酒瓶で一撃など、通常の試合ではできないギミックが満載

画像 ベッドやソファが置かれたリング上で、メイドなどに扮したDIVAが乱闘を繰り広げるという異色の試合形式「フルフィル・ユア・ファンタジー」もプレイ可能に。ボタン連打で相手の服を脱がすなど、屈辱的な行為を繰り返すとファンタジーゲージがアップし、それがMAXになると勝利。いつになくボタン連打に力が入った……
画像 男性スーパースターのコスチューム以上に作りが凝っていると感じるのは、気のせい?

 ファンタジーはともかくとして……多彩なゲームモード、グラフィックの強化、フルボイス化など、エキプロ7は前作から想像を上回る進化を遂げている。ローディングがやや長いことや、データの読み込みが追いつかないのか、一部のシーンで歓声が途切れるあたりには不満もあったが、シリーズの集大成ともいえる豪華な内容で、これだけのボリュームと完成度なら末永く楽しめそう。「ここまで来ると、次回作を作るときが大変じゃないの?」といらない心配をしてしまいたくなるが、ユークスのことだから、きっとまた新しいアイデアと技術力で驚かせてくれるのだろう。

画像 昨年、38歳の若さで急逝した“エディ・ゲレロ”も登場。彼の新たな活躍は、もうゲームの中でしか見ることができないのが悲しい
The names of all World Wrestling Entertainment televised and live programming,talent names, images, likenesses, slogans and wrestling moves and all World Wrestling Entertainment logos are trademarks which are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc.
(c) 2005 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
(c) 2005 THQ/JAKKS Pacific, LLC. Used under exclusive license by THQ/JAKKS Pacific, LLC.
JAKKS Pacific and the JAKKS Pacific logo are trademarks of JAKKS Pacific, Inc. Developed by YUKE'S Co., Ltd. YUKE'S Co., Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of YUKE'S Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc.
All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/26/news158.jpg 元横綱・貴乃花、再婚後の激変ぶりに驚きの声 ヒゲ生やした近影に「ショーケンみたい」「ワイルドー」
  2. /nl/articles/2403/27/news130.jpg 中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
  3. /nl/articles/2403/26/news169.jpg 「『ちゅ〜る』の紅麹色素は大丈夫?」 小林製薬の「紅麹」報道で飼い主に不安広がる
  4. /nl/articles/2403/27/news126.jpg ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
  5. /nl/articles/2403/26/news161.jpg 【まとめ】小林製薬「紅麹」問題 味噌や酒など紅麹原料使用メーカーの自主回収相次ぐ 20社以上が発表
  6. /nl/articles/2403/27/news127.jpg 日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
  7. /nl/articles/2403/20/news067.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友だちから連絡→まさかの正体に爆笑 友だちはその後ジブリを見た?
  8. /nl/articles/2403/26/news016.jpg ドイツ人家族が日本のバウムクーヘンを実食、一番おいしいと絶賛したのは…… 満場一致の結果に「参考になります」「他の食べ比べもお願い」
  9. /nl/articles/2312/30/news041.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友人から連絡→まさかの正体に爆笑「それトトロやない」
  10. /nl/articles/2403/26/news145.jpg 「ご安心ください」 “紅麹ショック”でDHCとファンケルが声明…… サプリ販売は継続中 小林製薬では死亡患者がサプリ摂取
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」