「知力」、「体力」、「時の運」――「ニンテンドーDS Lite」をゲットせよ「ニンテンドーDS Lite」入手顛末記(1/3 ページ)

時は2006年3月1日。翌日に控える「ニンテンドーDS Lite」発売日を前に、どのような取材体制を取るか相談していたときであった。「思い思いにゲットしてみよう!」と、ある編集者は言った。

» 2006年03月02日 20時34分 公開
[ITmedia Games取材班,ITmedia]

 3月1日。お分かりのように、「ニンテンドーDS Lite」発売日前日だ。インターネットの掲示板やショップからの情報では、入荷数がかなり限られるとのこと。それまで当たった通販サイトでは軒並み“瞬殺”で予約を締め切られ、このままでは1台も編集部にニンテンドーDS Liteが存在しないことに。取材も大事だがこの状況はまずい。

 そのときある編集者がぼそっと言った。「こうなったら、それぞれが思い思いに作戦を立てて、ゲットできるか試してみません?」。そこからITmedia +D Games編集部の戦いは始まったのであった――。

 各人が立てた作戦は次の通りだ。その1「とりあえず取材を優先し、できればゲット……したいですね」。その2「セオリー通り並ぶでしょ。地元の量販店かな。でもまあ、始発でいいんじゃない?」。その3「取材に行ったあと、大手スーパーの抽選に挑みますよわたしは」。

 「知力」、「体力」、「時の運」を賭けた勝負はいかに。3月1日の夜は更ける――。


ある意味で“策士策におぼれた”都内大型量販店――「知力」の敗北

 それぞれが思い思いに作戦を立てて、ニンテンドーDS Liteを購入することが決まった今回の企画。が、実を言うとあまり乗り気はしなかった。理由は簡単だ。

     アイスブルーが欲しいから!

 そんな自らの思いを実現するべく、「知力担当」のわたしは頭をフルに働かせる。そして導き出した結論が、速報を掲載するという条件のもと、激戦区となることが予想されるビックカメラ有楽町店へと足を運ぶことだった。筋書きはこうだ。

「手に入れるべく店へと向かう」→「激戦区であるだけにすでに徹夜組が大勢いる」→「購入できるはずもなく、あきらめて取材に専念する」

 仕事をしつつ、ニンテンドーDS Lite(クリスタルホワイト)を購入しない、まさに完璧な計画だった。

 念には念を入れ(?)、当日は開店1時間前となる午前9時ちょっと前に現地に到着。列も順調にのびており、これはもう購入不可能だろうと思っていた。そんな矢先、こんな声が聞こえてきた。

     整理券まだ配布中です。

 配布中? 買えるの? そう、速報でもお知らせしているが、わたしが担当した量販店は午前9時過ぎまで整理券を配布していたのである。品薄という状況からあきらめが先行していたこともあったのか、徹夜組もそれほど現れなかったようだ。まさに想定外の事態。このままでは購入することになってしまう(決して欲しくないわけではなく、アイスブルーが欲しいだけなのであしからず)。

ひと目で分かると思うが、左の写真にはまだ「完売御礼」が出ていない。つまり購入できたということだ

 ない知恵を振り絞り必死に考えた。しかし、よい案も思い浮かばず、結局は整理券を受け取ることになる。“これでアイスブルーは購入できないな”、そんな悲しい思いを抱きつつ列を離れようとした瞬間、スタッフから神の声がかかる。


     列から離れないでください。

なぜ、これが神の声なのか? 列に並びっぱなしでは取材できないのである。つまり、仕事を優先するならば、ニンテンドーDS Liteはあきらめなければならないのだ。個人の所有物よりも仕事を優先、まさに自分は社会人の鏡なりと言い聞かせて、スタッフに整理券を返却する。その後は、しっかりと先頭に並んだ人の話を聞くなり、販売開始の写真をおさえるなりして、無事購入せずに取材を終えた。

 今回、ここだけを読んだ人は“ここが穴場だ”と思うかもしれない。だが、そのウワサが広がればたちまち激戦区となり、その分、ほかの店舗が買いやすくなる可能性もあるだろう。アイスブルーが本番の私は、来週は自らのために動くこととなる。どこに行くか? 始発にするか? 徹夜にするか? 考えることはたくさんあるが、まずは今回のような奇跡が起こることを祈るばかりだ。

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