MMOだからと敬遠するのはもったいない。「テイルズ オブ」好きなら、まずはプレイするべし「テイルズ オブ エターニア オンライン」レビュー(3/4 ページ)

» 2006年03月22日 14時49分 公開
[原田一,ITmedia]

レベル上げに明け暮れる日々

 ではここからは、筆者の実際のプレイを交えながら、本作の内容を紹介していこう。前述している通り、自らの分身として選んだのは男格闘家である。スタート地点にはバロールを選択し、チュートリアルにて移動と戦闘方法について学んだ後は、いよいよインフェリアに降り立つ。が、回りを見る限り、とても選択した街バロールとは思えない景色が広がる。

 何か間違ったのか? という考えもよぎりつつ、すぐ近くにいたキャラクターに話しかけてみると、NPC「セイファートの使者」とのこと。名前にはPenLv1がついている。話しかけるとすぐにイベントが発生し、最初のPENクエスト「はじめてのクエスト」が発生した。この依頼を引き受け、NPCと一緒にクエストをクリアすると、ようやくスタート地点として選んだバロールへと飛ばされる。

photo はじめてのクエストの依頼主、セイファートの使者。ここで、PENクエストの基本的な流れを理解することができる

 さて、バロールに着いてはみたものの、まず何をすればいいのか分からない。街の外に出て戦闘というのも考えたが、やはりシリーズ通してをプレイしている身として、気になるのは原作TOEに関係するというキークエストだろう。先ほど、はじめてのクエストで一緒だったNPCが“ラインハルトに会え”といっていたが……どこにいるんだろう?

 とりあえずざっと見回してみると、近くに光の玉が浮かんでいることに気付く。さっきの使者同様に話しかけてみると、「セイファートの光」と呼ばれる存在らしく、“兵士詰所に向かいそこの長に会え”と言われた。素直にこの助言に従い、兵士詰所へと向かう。途中、行商人が売っている品物などを眺めたり、街の人たちと会話しながら目的地に到着すると、兵隊長のラインハルトを見つけることができた。彼に話しかけると、不思議な子どもの様子を見に行った新兵カインのもとに向かって欲しいとの依頼を受ける。右往左往してようやく見つけたというのに、また人探し……。ただ、ここからは本格的なキークエストのスタートと気合いを入れ直す。


photo キークエスト最初の会話イベント。ほかのクエストは会話とモーションだけで話が進むが、ここではシリーズでおなじみのスキット風の画面となる。スタートする街ごとに、微妙に違うが内容は同じものだ

 街を出ると、思ったよりも早くカインを見つけることができた。早速にも話しかけてみると、“あなたは? ここは今危険なので下がっていてください”との冷たい言葉……。話を聞くにはもっと強くならないとダメらしい。よし、それではレベルを上げにいこう。

 近くにいたスライムに接触し戦闘にはいると、黄色と赤色のスライムが登場。この2種類のスライムは、初めてのクエストで戦った相手で、苦労することなく倒すことができた。そのまま勢いに乗ってスライムを倒しまくり、順調に2〜3レベルを上げる。が、突如、見たこともない緑色のスライムが出現した! “しょせんはスライム、大したことはないだろう”とそのまま戦いを始めるが、奮戦空しく敗北してしまう。同じに見えるスライムでも種類が違うらしい。カーソルを合わせた時に表示される、相手の名前と強さの表示をきちんと見ておけばよかった……。

 ただ、幸か不幸か、このレベルならやられてもまだ経験値が減ったりすることはない。通りがかった人からのおんぶの申し出をていねいに断り、スタート地点に戻ることにした。キークエストにばかり心奪われてしまっていた反省を生かし、しっかりと町中を見て回ると、LV1でも受けることができるPENクエストがいくつかあるのに気付いた。前述した通り、入る経験値は少なくなるものの、NPCをつれて戦闘できるPENクエストは、格上の敵と戦う際に結構便利だ。

 PENクエストのNPCを利用したり、狩り場であった人とパーティを組んだりしながら、レベルを上げていき、ようやくレベル10に到達する。人とパーティを組むと、レベル上げが楽になるだけではなく、高値で売れるアイテムを落とす敵を教えてもらえるなど、いろいろな面で助かることを改めて再認識させられた(高値で売れるだけのことはあり、いまだに手に入ってはいないが……)。

 さて、ここまでレベルを上げれば、もう“危険なので下がっていてください”なんて冷たい言われないだろうと考え、勇気を出してカインに話しかける。正直ドキドキしていたのだが、レベル10ということもありしっかりとクエストが進んでくれた。進んだのだが……今度は「なべのふた」を持ってきて欲しいと頼まれた。

 “えっ? な、なべのふた……? レベル10まで強くなったのに、な、なべのふた?”。正直なところ、ここまで苦労してレベル10にしたのに、なべのふたなんかを持ってこいというカインに対し、逆に冷たい言葉を投げかけたくなった。さらに言えば、悠長に会話しているけどここは本当に危険なのか? という突っ込みも。だが、依頼となれば仕方がないとここは割り切る。観念してなべのふたを探すことにした。


photo 困ったときの神頼み。セイファートの光に話しかけると、なべのふたが売店にあると教えてくれた。このようにセイファートの光はキークエストに関する、さまざまなヒントをくれる頼もしい存在だ

 なべのふたは防具屋で当然のように“盾”として売っていた。言い訳するならば、格闘家ということもあり、盾は気にしていなかったので気付かなかったのである。これを購入後(当然自腹だ)、カインに話しかけると、再びスキット風の画面となりクエストが進行した。が、なぜか突然戦闘画面に突入する。カインの言葉通り、本当にここは危険だったようだ。

 敵はふたりの子どもだったが、まさか戦闘になるとは思っていなかったため、あっさりとふたりに挟まれ、連続攻撃を受けて倒されてしまう。なべのふたとはいえ、防具を欲しがったカインの言葉がよーく理解できた。

 非常に悔しかったので、再戦を挑むことにした。“さっきのは突然戦闘に入って混乱し、挟まれたのが敗因だ。うまく動けばちゃんと倒せるはず”と判断し、体力も回復させ、カインの元へ。しかし、またしても敗北した。幸い、死んで経験値を失ってもレベルは下がらないようなので、レベルダウンは免れることができた。

 2回敗北したものの、もう1歩まで追い込んではいたので勝ち目がないわけではないようだ。レベルを上げるという選択肢もあったが、どうせ死んでも経験値は減らないので、もう1度だけ装備などをしっかりと整えてから挑戦する。その結果、これまでため込んでいた回復アイテムの大半を使い、力押しでなんとか撃破することに成功。カインに隊長に報告してくれと頼まれたのでラインハルトの元に向かう。

 しかし、今度はラインハルトが、別の用事があるので報告はそれが片付いてからにして欲しいとのこと。しかも、またしてもレベルの壁が立ちふさがり、この用事を手伝うことができないときた。これからどうなるのか? どれだけ右往左往させられようと先のイベントが気になるのは確かなので、とりあえずはレベル上げでもしながら、ゆっくりと世界を見て回ろうかなぁ……。

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