レビュー
» 2006年04月04日 17時22分 公開

ワクワクして電源を切るのがつらい。古き良き感覚を呼び覚ます新感覚RPGにコンタクトせよ「コンタクト」レビュー(2/2 ページ)

[立花裕壱,ITmedia]
前のページへ 1|2       

シールを貼ってピンチを脱出

 基本の戦闘システムのほかに、コンタクトには2つの特徴的なシステムがある。まずは「シールシステム」。これはハカセの発明したシールをタッチではがし、画面に貼りつけて、さまざまな効果が得るというもので、例えば「?シール」は、人や敵に貼ることで、ガイコツや羊などまったく別のものに変えてしまう。敵に囲まれて、身動きが取れなくなったときに有効だ。

 「ニャンニャンシール」は、ペットのニャンニャンが上画面からやってきて、敵を攻撃してくれるキュートなシール。セーブ後、チェリーが寝ているときにたくさんニャンニャンをなでてあげると与えるダメージ量が増える。ニャンニャン育成システムはちょっとしたオマケだが、可愛くて気がつくと真剣になでている自分がいる。「ふうせんシール」は、貼ったらマイクに息を吹きかけて風船を膨らまし、破裂させて敵にダメージを与える。これらのシールは新しい土地にいくたびにハカセが1枚ずつ発明し、種類が増えていく。

 また、敵が落とした「装備シール」をチェリーに貼りつけて、攻撃力や防御力といった基本能力を底上げすることもできる。貼りつけられるのは最大4枚だが、スクラッチの要領で、はがすまでどんな能力かわからないのでドキドキものだ。

 ただ、このシールシステムはもう少し謎解きやストーリーと絡んでもよかったのではないかとも思う。戦闘のお助け要素に留まっている印象があって、もったいないのだ。シールを貼るという発想がいいだけに、もっと面白い使い方を見せてほしかった。

photophoto 貼ってみないと効果が分からない「?シール」。住人に引っかかって動けなくなった時には、このシールで敵に変えて倒すのがいい
photo シールは本拠地の海賊船に帰還できるシールや体力全快シールなど、全部で8種類ある。はがして貼る感覚が楽しい

コスチュームの使い分けが冒険のカギ

photo 海賊船の中の自室にあるクローゼットでコスチュームを着替える。ここでしか着替えられないのは少し面倒くさいかも

 もうひとつの目玉は「コスチューム」だ。普通のRPGのジョブに当たるコスチュームは、イベントで入手したり、普段行きにくい場所に隠されていたりする。種類は全部で7種類あり、水属性の「アクアレイン」や土属性の「MOGURA」、火属性の「バックファイア」といった属性系のコスチュームを着ると、戦闘中、それぞれの属性を持つ「テク」を使うことができる。火、水、風、土の4属性のコスチューム以外では、「キュイジーヌ」、「フィッシャー」、「スティールズ」の3種類が存在する。

 キュイジーヌは、キッチンがあれば食べ物を組み合わせて料理を作れるコスチューム。敵を倒して出た「肉」と「獣肉」を合わせてフライパンで焼けば「ハンバーグ」、「ジャガイモ」+「牛乳」で「ヴィシソワーズ」、「水」+「米」で「ごはん」などなど。料理を食べるとHPが回復するのはもちろん、ステータスアップも期待できる。


photo 台所やたき火があるところでできる料理。失敗すると炭になってしまうこともあるが、新たな料理ができるのは感激のひと言だ

 ただし、コンタクトには「満腹度」や「消化時間」という概念があるので注意が必要だ。例えば「ムニエル」だとHP40回復、防御+10、知力+5、満腹度は30、消化時間は3分20秒となっている。食べ過ぎてお腹いっぱいになってしまうと、前の食べ物を消化するまでもう何も食べられない制限つきなので、ここが悩ましい。

 フィッシャーは文字通り釣りができる。ウキが沈んだら、すかさずAボタンを押す(もしくはタッチ)。釣れば釣るほどスキルが上がり、大物が釣れるようになるので中毒性が高い。メダカやいわし、スズキといった魚から、場所によっては金塊だのエメラルドだの、アイテムまでヒットする。そして、見つけ出すのが難しい盗賊のコスチューム、スティールズを着れば、鍵がついた扉が開けられたり、町の住人からアイテムを盗んだりとやりたい放題になる。あまり悪いことばかりしているとカルマのパラメータが下がって心が痛むが……。

 所持品の欄は、武器、アイテム、食材がそれぞれ90個と膨大で、クリア直前まで進んでもスカスカ、すべては埋まらない。これをコンプリートするのが、コレクター派の目標になりそうだ。

NDSでRPGブームは起きるか?

photo セーブ後にはチェリーの部屋が上画面、ハカセのラボが下画面になり、ニャンニャンにタッチして遊ぶことができる

 本編自体はビックリするほど長編ではなく、クリアするだけならレベル上げを含めても15時間程度とお手軽だ。ただし脇道が多く、すべてやり込もうと思ったら、かなり遊びがいがあるのは間違いない。自分で何かを極めてみようという積極的な姿勢を刺激する作りになっている。ひとつ心残りなのは、Wi-Fi対応なのに協力してミッションをクリアするオンラインRPG的な遊び方ができないこと。次回作ではこのあたりの協力プレイも深めてよりRPGの魅力を引き出してほしいと思う。

 目下NDSは品切れが相次ぎ、大旋風を巻き起こしているものの、RPGに限って見てみると、人気シリーズのNDS版やリメイク作が多く、オリジナルのRPGはいまだに少ない。作り手の独特のセンスも残しながら、誰にでも遊びやすく仕上がっているコンタクト。NDSにもRPGブームがくるかもしれない、そう思わせる本作にぜひコンタクトしてみてほしい。

コンタクト
対応機種ニンテンドーDS
メーカーマーベラスインタラクティブ
ジャンルRPG
発売日発売中
価格5040円(税込)
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!