20歳の約束 〜戦地に生きたティーンエイジャーの思い出ファンタジーアース体験入国奮闘記:渡る世界は敵や味方やモンスターばかり(その4)(1/2 ページ)

スクウェア・エニックスが放つMMORPG「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」の世界に身を投じてから1カ月が過ぎた。戦争に参加できなかったレベル10。戦争に参加しまくったけど死にまくったレベル15。そんなつらい思春期を経て、今大人の階段を登ろうとしているkirianの、レベル20までのリポートをお届けしよう。

» 2006年04月05日 13時30分 公開
[ITmedia]
PR

高校生の底力 〜ハーピーへのリベンジ

 「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」のプレイリポートが4回目を迎えた。前回の最後で「戦争で敵国プレーヤーを自ら倒す」、「ほかのプレーヤーともっとコミュニケーションを」という目標を掲げた筆者。果たしてペーペースカウトkirianは、これらを達成することができるのだろうか。何とかレベル20までには達成したいと思っているのだが、果たしてどうなることやら。生あたたかく見守っていただきたい。

3月某日

 レベル15。年齢に置き換えれば15歳。中学生である。多感なお年頃だ。やんちゃな盛りだ。そして戸惑いや悩みをかかえ、もんもんとする日々を送ったりする年齢だ。それはkirianとて同じこと。戦争では敵をキルすることができず、モンスターにも油断をすれば倒されてしまう始末。強力なスキルが欲しいが、レベルが足りない。強い装備が欲しいが、レベルが足りない。ショップに行ってもウインドウに陳列されたトランペットをガラス越しにじっと見つめるしかないのだった。そんな若輩者のkirianがすべきことは「とにかくレベルを上げる!」につきる。武者修行に明け暮れる日々が続いた。

 弱いモンスターをしこしこ倒しレベル16になった時点で「よし。高校生になったことだし、ちょっと背伸びしてみるか」と思い立ったkirian。モンスターレベル2のセントウォーク高地で、かつてレベル10の自分を苦しめたハーピーチックに挑むことにした。

ハーピーチックたちが絶好のカモに! おかげでかなり経験値が稼げた

 ハーピーチックが湧いているポイントを発見。遠くから弓をひき矢を射ってみると……。「あれ、あれれ、割とあっさり死んでしまうぞ?」――やはりレベルが6も上がれば強さは目に見えて違ってくるようで、あれだけボコボコにしてくれたハーピーチックをピュッピュッピュッと安全に倒せるようになっていたのだ。これにはちょっと感動。レベルアップの確かな手応えを感じた瞬間だった。


スケルトンソルジャーは体力も大きい。そしてもらえる経験値も多い。ごくたまに出現するので、見かけたらぜひ倒しておこう

 また、新たな敵スケルトンソルジャーにも快勝。攻撃力は高いが動作が緩慢なので危なげなく倒せる。昔は入ることすらためらわれたモンスターレベル2の土地が、絶好の狩り場になっている。「いいぞいいぞ! この調子でレベル上げだ〜!」と調子に乗ると、ゴブリンの群れに囲まれてピンチに陥ったりもするが、それで死ぬということもほとんどなくなった。大勢の敵に囲まれたときは、スカウト特有のスキル「トゥルーショット」がオススメ。いわゆるショットガン的な効果があり、束になってかかってくる敵にまとめてダメージを与えることができるのだ。モンスターが多く湧くポイントでは、これはかなり便利だ。

部活動開始! 〜戦争部で他流試合の日々

3月某日

レベル17のkirian近影。胴装備と脚装備のアンバランスさが気になる……

 戦争にちょこちょこ参加したり、モンスターをがつがつ倒したりしているうちにレベル17に。ここいらでちょっとモンスター狩猟の限界を感じ出す。

 「モンスターを倒して得られる経験値はたかが知れている。戦争だ。戦争に行けば勝っても負けても活躍に応じて大量の経験値が入る。さらに勝利すればリングだってもらえる。効率でいえばこっちのほうが断然お得だ!」

 そう思い立った高校2年生のkirianは、勝手に戦争部に入部。「ひたすら戦争をし続ける」というのが主な活動。部員はkirianひとり。ワールドマップを監視して戦地へと飛び込むのが日課になった。


今日も戦地を求めてさまようkirian。戦争があればすかさず飛び込みます

 そうして戦争に何度も参加していると、へたれプレーヤーな筆者でも少しずつプレーヤースキルが身につくものだ。まず大事だと思ったのが「地形を最大限に利用する」ということ。そんなの改めて言うまでもない、って感じだが、実際に戦地に行くと痛感する。うまいプレーヤーは本当にいやらしいところから攻めてくる。そして自分もいやらしいところから攻めていこうと試みる。正面からの斬り込みはウォリアーにお任せしてスカウトであるkirianは虚をつく攻撃を狙っていくことにしたのだ。

 水辺にいる敵に橋の上からイーグルショット(遠くまで矢を飛ばせるスキル)をかますと割とあたったりするし、逆に下から丘の上にいる敵を狙ってチクチクと攻撃をすることも有効だ。戦争に参加すればするほど自分が持っている各スキルをケースバイケースで切り替えるプレイがうまくなっていったように思う。

 また、大勢が入り乱れている状態だと難しいが、なるべく背後をとられないようにすることが肝心だ。常にマップを見つつプレイ画面を見つつ、どこに敵がいるか味方がいるかを把握したほうがいい。把握したうえで更に重要なのが「仲間からはぐれない」ということ。レベル30、40クラスのキャラがレベル10くらいのキャラを追いかけたりする分には単独行動もいいかもしれないが、kirianのように若く弱い者が1人で敵のオベリスクを破壊しに行った日にゃあ、氷の魔法で足を止められて惨殺されるのがオチである。

状況を把握して有利に戦いを進めよう
より強力なスキルが欲しい、と切に願う今日このごろ。そのためにはやはりレベル上げだ

 多く仲間がいるところでは、それだけ攻撃のチャンスも回避のチャンスも増えるし、結果として死ににくくなる。常に周りに仲間がいるかどうか気を配りながら、自分の位置取りを決めて逃げつつ撃ちつつのヒットアンドアウェイな戦法がベタだし地味だけど有効だということに気付いた。

 そんなこんなでレベルは18に上がる。例えれば高校3年生。進路に悩むお年頃だ。そして未だにkirianは敵をキルすることができないでいた……。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」

提供:スクウェア・エニックス
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年4月30日