フィギュアの中にゲームがある――工画堂スタジオ新作「Dear Pianissimo」
工画堂スタジオから、体長約13cmのPVCフィギュアの中に、USBメモリを内蔵し、そのメモリー内にオリジナルミュージックアクションゲームが収録されているPC用ソフト「Dear Pianissimo」が登場する。発売予定日は2006年7月、価格は未定。
工画堂スタジオは、「Music Angel Collection」シリーズの第1弾として「Dear Pianissimo」を発売する。発売予定日は2006年7月、価格は未定。Dear Pianissimoは、“体長約13センチメートルのPVCフィギュアの中に、USBメモリを内蔵し、そのメモリ内にオリジナルミュージックアクションゲームが収録されている”というもの。
ゲームの特典としてフィギュアが付いてくるという話は良く聞くが、Dear Pianissimoはフィギュアの中にゲームが内蔵されているというのは、ありそうでなかったアプローチである。なぜ、このような形をとったのか? それについて工画堂スタジオは、「(これまでのフィギュアでは)二次元を三次元に変換するにとどまり、原作物との溝は永遠に埋まることはないように思えます。端的に表現すると、原作は原作、フィギュアはそれらコンテンツ(キャラクター)への愛情としてのアイテムのひとつでしかない、“ただの飾り”以上の価値を持つことは難しかった、ということです。そこで、立体化したキャラクターフィギュアにもうひとつの存在意義を持たせてみようという発想にいたり、製品を企画しました」とのコンセプトを明らかにしている。
なお、ゲームをプレイする際には、フィギュアに直接USBケーブルを接続し、PCのドライブとして使用することとなる。プレイ後は、PCモニターの横に、アクセサリーとして展示すればいいわけだ。“飾れるゲーム”とでも言えばいいのだろうか。いずれにせよ、新しいコンテンツ提供のひとつであることは間違いないだろう。
さて、フィギュアの話はこれぐらいにしておいて、メモリ内に内蔵されているゲームについても少し触れておこうと思う。収録されているのは、OP/EDを含む楽曲全5曲+ビジュアルノベル形式のアドベンチャーだ。最後にストーリーとキャラクターを、それぞれ紹介していく。
Dear Pianissimoストーリー
昨日から降り続いた雨が止み、薄い雲間から太陽が顔を出し、見慣れた町並みがキラキラと輝いていたそんなさわやかな午後。
ピザ屋の配達バイクで川沿いの土手道を走っていたシュウは、さわやかな雰囲気を一変させるほどの歌声がどこかから流れてくるのに気付く。
歌声の主は、華奢で大人しそう外見の女の子。
その外見と歌声とのギャップに歌い終わるまでシュウは見とれていた。
ひとしきり歌い終わり、ちょっと気合を入れた女の子は、シュウのほうへ向かって歩いてきて、そしてすれ違った。
その女の子、ナギは、声優のオーディションを受けるために、すこし早くに家を出て河原で歌の練習をしていた。
大人しくて引っ込み思案な自分にとって、オーディションを受けるなんて、これ以上ないくらいの勇気を出してがんばっている。
でも、それが精一杯の勇気。
少しでも受かる可能性を高めるため、ギリギリの時間まで歌の練習をして、オーディション会場へと歩きだす。
途中、ピザ屋さんのバイクとすれ違う。
同い年くらいの男の子が乗っている。
さわやかな汗が仕事を頑張っているのをよくあらわしている。
オーディションに頑張って受かるよう気合を入れなおすナギ……。
そんな、日常のささいなふたりの出会い。
最後の配達が終わり、シュウはビル工事現場近くの交差点で赤信号に捕まっていた。
信号を待っている間、目の前の横断歩道を信号が青にもかかわらず、いっこうに渡ろうとしない女の子に気がつく。
トートバックを胸の前で抱え、沈んだ様子のその娘は、さっきの、河原で歌っていた女の子のようだ。
偶然にも同じ女の子と2回すれ違うなんて珍しい……。
何事も起こらなければ、その日はただそう思っただけで終わったはずだった。
そう、同じように偶然、居眠り運転だか酔っ払い運転だかのトラックがシュウに突っ込んで来たりしなければ……。
この世とあの世との狭間に存在する学園“コンサヴァトリ”……。ここは不意に命を落とし、現世へと強い想いを残してしまったものを一時的に集める場所。どこか見たような懐かしい街の風景は、まるで今までの生活と平行して存在しているかのような穏やかさに満ちていた。ただひとつ、命の消滅への一時的な拘留場所であるという冷酷な事実を除いて。
シュウとナギも、それぞれの現世への強い未練を持ったまま、コンサヴァトリで目を覚ます。
この不可思議な場所、コンサヴァトリには、ひとつのルールがあることを告げられる。それは、ここには、ここにたどり着いた者を、現世へと戻す道が用意されていること。
そしてその権利は、一対一形式で開催される音楽コンクール“レコンコルソ”で勝利をすることで得られるということ。
つまり……、現世へと戻れるのはふたりにひとり。
コンサヴァトリへと連れてこられたシュウとナギのふたりも例外ではなく、ふたりは現世に戻るために、コンクールで勝利しなければいけなかった。
二人に二度目の皮肉な偶然が訪れる。
シュウの対戦相手、ナギ。
よみがえりの一枚の切符を手にするためにシュウは、対戦相手として、コンクール当日まで一緒に練習をすることを提案する。
とっても不幸な星の下に生まれた境遇の持ち主。母親を早くに病気で亡くしているうえ、父親は若い女をつくって家を出ているため、高校生にもかかわらず幼い(小学生)妹とたちの世話をしながら暮らしている。いくつかのバイトを掛け持ちしながら生活のやりくりをしているのだが、そのバイトの途中、今回の出来事に遭遇する
いまどきの女子高生からみると、少し大人しくて控えめな感じの女の子。どちらかというと一歩下がってのタイプ、のように見えるがその実、意外と頑固で意地っ張り。誰にも言わないが、実は将来「声優」になりたいという大きな夢がある。が、すさまじく音痴
“学園”でシュウやナギたちの担任となる教師。“学園”で教師をしていることからもわかるようにシュウやナギとは違い、現実世界で一度死んだ魂たちではない。もちろん人間でもない
Dear Pianissimo | |
対応機種 | PC(WindowsMe/2000/XP) |
メーカー | 工画堂スタジオ |
ジャンル | ショートノベル+ミュージックアクション フィギュア |
発売日 | 2006年7月予定 |
価格 | 未定 |
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
-
「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
-
松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
-
「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
-
「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
-
自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた
-
ユザワヤが教える“引っ張るだけで簡単に畳めるエコバッグ”の作り方が100万再生 便利でかわいいアイテム完成に「何枚あってもいい」「最高です」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた