E3を目前に控え、Xbox 360新規タイトルのお披露目パーティーが開催E3 2006「Xbox E3 レセプション」

現地時間の5月9日、マイクロソフトは北米ロサンゼルスのThe Hollywood RooseveltにてXbox E3 Receptionを開催した。Xbox 360本体が数多く設置され、プレイアブルな新規タイトルを遊ぶ人々で大いに賑わっていた。

» 2006年05月10日 17時25分 公開
[仗桐安,ITmedia]

 現地時間の5月9日、マイクロソフトは北米ロサンゼルスのThe Hollywood RooseveltにてXbox E3 レセプションを開催した。このThe Hollywood Rooseveltは、ビル・ゲイツ氏も登場したXbox E3 プレスブリーフィングの会場であるGrauman's Chinese Theaterの向かいに位置する。レセプション会場内にはXbox 360本体が数多く設置され、プレイアブルな新規タイトルを遊び、開発中のタイトルの最新映像を鑑賞して楽しむ人々で大いに賑わっていた。

photophoto 場内には多数の試遊台が設置されていた。人気タイトルは台数も多いが試遊希望者も多く、なかなか遊べないタイトルもあった

 最も試遊台数が多かったのは、Xbox Live アーケードのタイトル。Xbox Live アーケードは、かつてのアーケードゲームの名作を中心に、Xbox 360のLive機能を使って配信されるサービスで、レセプション会場では「Cloning Clyde」、「Contra」、「Defender」、「Frogger」、「GARAGA」、「Heavy Weapon」、「Lumines Live」、「Mutant Storm Empire」、「PAC-MAN」、「RoboBlitz」「Scramble」、「Small Arms」、「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」、「Texas Hold 'em」、「Time Pilot」、「Totemball」、「UMK3」、「UNO」と、実に18のタイトルがプレイアブルで出展されていた。

 独立系のゲーム開発会社が開発している新規タイトルも多く見受けられたが、「GARAGA」、「PAC-MAN」、「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」(日本の「ストリートファイターII’」とほぼ同じ内容)などは、グッと来る往年のアーケードファンもいるのではないだろうか。

photo ハイデフ志向の真逆に位置するこのローテクな画面に乾杯!

 いくつかプレイできたタイトルのインプレッションを述べていこう。まず「PAC-MAN」は、今やさまざまなハードでリメイクされ、再登場を繰り返している定番タイトルではあるが、実際にXbox 360上でプレイしてみると、これはこれでなかなか感慨深いものがある。最先端のハードで、最先端の技術ゆえに、クラシカルなゲームが手軽に遊べるようになる、というサービスは歓迎されてしかるべきものだと、改めて感じた。操作感覚や縦長の画面はオリジナルと変わらず、画面の余白にはパックマンをあしらったデザインが気分を盛り上げる。

 同様に「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」のプレイも個人的には楽しいものだった。6ボタンを扱うタイトルなので、LボタンやRボタンを駆使しなくてはならないのが残念といえば残念だが、プレイ感はアーケード版とそん色ない。ブランカの電撃攻撃とエドモンド本田の張り手攻撃のぶつかり合いに思わずニヤリとしてしまった。

photophoto 懐かしきSTREET FIGHTER II' (HYPER FIGHTING)が、画面もそのままにXbox360で遊べるようになる
photo 「Lumines Live」に夢中になっている人は多かった

 そして、実際にプレイしてみてXbox Live アーケードの目玉だと感じたのが「Lumines Live」だ。キューエンタテインメントが作ったあの「ルミネス」が、オンラインでの対戦機能を備えて登場。プレイ感は、こちらもオリジナルと変わらないが、Xbox 360ならではの要素として、背景や音楽のカスタマイズができる。期待感は非常に高いタイトルだといえるだろう。

 Xbox Live アーケード以外で個人的にハマってプレイしてしまったのがTake 2の「Rockstar Games Table Tennis」だ。ゲームはシンプルな卓球そのものだが、だからこそ対戦プレイが盛り上がる。プレイするまでには、しばらく待たねばならないほどで、スピーディーな試合展開と多彩なキャラクターも楽しい、地味にじわじわ面白い良作という印象を受けた。残念ながら日本での発売は未定(北米は2006年5月22日発売)とのことだが、ぜひとも日本で発売されることを期待したい。

photophoto かなり本格的なラリーを楽しむことができた

 もう1本は、常に誰かがプレイしており、なかなかプレイすることができなかったUbisoftの「Tom Clancy's SPLINTER CELL DOUBLE AGENT」となる。こちらはXbox 360の性能を最大限に活かした美麗なグラフィックで来場者を魅了していた。日本でも発売され、人気を得ているシリーズだが、筆者は初めてのプレイ。ただ撃って敵を殺すだけではなく、ステルス(隠密)の魅力が強いゲームで、隠れてやりすごす面白さに魅力を感じた。こちらも日本での発売は未定(北米では2006年9月に発売)だが、シリーズ旧作がすでに発売されているだけに、日本で発売される可能性は高いだろう。

photophoto 美麗なグラフィックと緊迫のアクションが会場で人気を博していた
photo メディアブリーフィングでもその圧倒的な描画能力を堪能できた「Gears of War」

 Epic Gamesが開発中の「Gears of War」では、スタッフが実演するデモンストレーションに多くの人が集まっていた。実際にプレイできなかったのは残念だが、スタッフによる実演で見た「Gears of War」の迫力あるプレイ画面には終始圧倒されっぱなしだったことを明記しておこう。

 そのほか、場内のいたるところに大型モニターが置かれ、Xbox360で今後発売が予定されているタイトルのムービーやプレイ動画をかなりの量、視聴することができた。今年の年末までに160本のタイトルを市場に出すというマイクロソフトの動きに注目したい。

photo EA Sportsが放つ「Madden NFL 07」も鋭意開発中だ。こちらも実際に触れることができ、常にコントローラを持つ人が後を絶たなかった
photo 「WORLD SERIES OF POKER: TORNAMENT OF CHAMPIONS」は、発表されたばかりのXbox Live ビジョンという小型カメラを駆使して遊べる単純なポーカー。女性の来場者に人気のあるゲームだった
photo 開発中最新タイトルの動画は常時複数のモニターに映し出され、場内を盛り上げていた

 ちなみに、会場の建物を抜け中庭に出ると、こちらでは比較的大きなタイトルごとに、まるで誰かの個人的な部屋であるかのような空間が設けられ、デモ画面の視聴や、実際のプレイができるようになっていた。日本での発売も決定している「Viva Pinata」(日本語タイトル表記「あつまれ!ピニャータ」)などに触れることができる部屋も用意されていた。

photophotophoto 「あつまれ!ピニャータ」をプレイできる部屋では、そのゲーム内容のためか、まったりしたムードが流れていた。幅広い年齢層の人が出入りしていたのが印象的だった
photo

 開放的なプールを中心に据えた中庭は終始なごやかなムードで、来場者たちはそれぞれ思い思いにXbox 360の新しい可能性の数々を楽しんでいたようだ。いよいよ明日から開催されるE3では、おそらくレセプションで試遊できたタイトル以上に、手にとって遊べるタイトルが存在するだろう。次世代機としては先手を打ってきたXbox 360の次なる一手に熱く注目していきたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」