MGS4完全新作トレイラーに注目! 小島プロダクション、新作4タイトルを発表E3 2006「KONAMI E3 Conference」(1/2 ページ)

コナミと小島プロダクションは、E3会場にてメタルギアソリッド(MGS)史のミッシングリンクを解き明かすPS3版「MGS4」のトレイラー映像やPSP版「MGS ポータブルOPS」をはじめ、小島プロダクションの完全新作をE3に出展することを明らかにした。

» 2006年05月11日 14時56分 公開
[小林仁,ITmedia]
E3会場のコナミブースの正面ゲートでは、MGS4のトレイラーが定期的に公開されている。当然のことながら映像の公開が近付くにつれギャラリーで大混雑になる

コナミデジタルエンタテインメントは、E3開幕前日となる5月9日(現地時間)にKONAMI E3 Conferenceを開き、北米における2006年度のラインアップを発表した。その中で小島秀夫監督率いる小島プロダクションは、すでに発表されているプレイステーション3版「メタルギアソリッド4(MGS4)」のE3向けトレーラー映像をはじめ、完全新作となる3タイトルーー計4タイトルを発表。E3来場者にとっても注目が集まるであろう内容となっているので、各作品の概要をいち早くお届けしよう。


 世界中で大ヒットしたPS版「MGS」の登場以降、海外でも”スニーキングアクション(敵に見つからないよう潜入する)”という新ジャンルが確立されたことからもわかるように、小島秀夫監督は海外でも非常に人気の高い日本人クリエイターの1人だ。壇上で小島氏は、今年2006年は自分たち小島チームが結成して20周年、そしてすべての次世代機ハードがすべてそろうという意味で忘れられない年であると語り、それをふまえ今回の小島チームのコンセプトは”REVOLT(反乱)”であるとした

 小島監督によれば、この”REVOLT”には様々な意味が込められているとのことで、コナミ、そして小島プロダクションも今の時代だからこそ(ここ近年のネットワークへの積極的なアプローチ、また革新的なものを作ろうと挑戦し続けることなど)自らを変革させていかなければならないという思いから”REVOLT”というテーマを掲げているように感じられた。実際、今回発表されたタイトルは各作品に新しい挑戦が課されており、どのタイトルにも小島プロダクション作品らしい”こだわり”を見ることができる。なお今回E3で発表されるのはPS3版「METAL GEAR Solid 4: GUNS OF THE PATRIOTS」、PSP版の「Metal Gear Solid: Portable OPS」「Metal Gear Solid: 」「Metal Gear Solid: Digital Gapphic Novel(邦題はMetal Gear Solid: BANDE DESSINEEl)」、そしてニンテンドーDS版の完全新作「Lunar Knights」の4作品だ。

ソリッド・スネーク最後の戦いを描く、MGSシリーズ完結編

「METAL GEAR SOLOD 4: GUNS OF THE PATRIOTS」

 SCEAのプレスカンファレンスでも3分弱のトレイラーが流されたが、E3会場で流されるのは15分近くにもわたる”全世界初公開”となる特設のトレイラーだ。なおこちらの映像は以前報じたように、小島プロダクションE3特設サイトでも日本時間の本日5月11日AM3:00(つまりE3現地時間と開幕にあわせて)から配信されており、MGSファンにとっては「核心的な要素が明らかにされる」必見の内容となっている。


 「MGS2」から数年後の世界――二足歩行兵器メタルギアの情報が世界に広がってしまったことで世界がどれだけ激変してしまったかが、またソリッド・スネークはなぜこれほどまでに老いてしまったのか……東京ゲームショウで隠されていた謎が、今回配信されたトレイラーではしっかりとその理由が描かれている(!)。シリーズを通して語られてきた「愛国者(PATRIOT)」がサブタイトルに付けられて、そして歴代のキャラクター達が終結している意味とは……スネーク最後の任務が今始まろうとしている

 今から数年後の未来。軍事請負企業(PMC:Private Militaly companies)の傭兵部隊が戦場を支配している時代。戦争はもはや国家やイデオロギーのためではなく、ただビジネスのために完全管理下で運営されている。トレイラーではリキッド・オセロット(リキッド・スネーク)が操る複数のPMCを使って世界を支配しようとしており、そのためにキャンベル大佐やオタコン達がソリッド・スネークの力を必要としていた。だがスネークはすでにクローン化による遺伝子異常によって極端に老化が進んでおり、余命半年の命と宣告されている身となっていた……。無人メタルギアをはじめ近未来のハイテク兵器群も多数登場する中東で、最後のMGSが描かれる。

原点「メタルギア」とMGSのミッシングリンクをつなぐ「MPO」

「Metal Gear Solid: Portable OPS」

 カードゲームの要素を採り入れたことでPSP版「メタルギアアシッド(MGA)」はMGSシリーズの外伝的な作品として位置付けられてきたが、今作はメタルギアシリーズ伝統の”諜報潜入アクション”をメインのゲームシステムとして導入し、ストーリー的にも「MGS1」とMSX版「メタルギア」をつなぐ”MGSの正統な歴史(の一部)”に位置付けられるPSP版完全新作だ。

 舞台は「MGS3: Twin Snakes」から数年後の1970年代。主人公のスネーク(後のBIG BOSS)はFOX部隊を退役していたが、反乱の首謀者としてFOX部隊に追われる身となってしまう。MGSのゲーム性はそのままに操作系もPSP向けに最適化され、アングルも「MGS3: SUBSISTENCE」と同じく自由にプレーヤーが俯瞰カメラを調整できるようになっているとのこと。なおデモ画面は後述するイラストレーター・アシュリー・ウッド氏が担当している。

 本編のストーリーモードに加え、今作「MGO」ではPSPならではのオンライン対戦機能(「MGS3 SUBSISTENCEのオンライン対戦と似ており、Wi-Fiで離れた相手とのマルチプレイが可能」)が非常に充実している。ストーリーモードや対戦モードで仲間(エヴァやオセロットもプレーヤーキャラになる!)を集めながら自分だけの部隊を編成し、ほかのプレーヤーと自部隊のキャラクターを交換することが可能。

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