「Halo3」、日本での発売も2007年に――Microsoft Game Studiosタイトルは全世界同時発売を狙う:E3 2006「マイクロソフトブース」
現在、米国・ロサンゼルスにて開催中のE3 2006において、Xbox 360のファーストパーティであるMicrosoft Game Studios、そのジェネラルマネージャーを務めるシェーン・キム氏に話を伺う機会を得た。
現在、米国・ロサンゼルスにて開催中のE3 2006において、Xbox 360のファーストパーティであるMicrosoft Game Studios、そのジェネラルマネージャーを務めるシェーン・キム氏に話を伺う機会を得た。
先ごろ行われたプレスブリーフィングでは、今後、Microsoft Game Studiosから発売されるXbox 360タイトルラインアップとして11タイトルが発表されていたが、そのうち日本での発売が決定しているのは、「Gears of War」と「あつまれ!ピニャータ」、「ブルードラゴン」の3本のみと、決して多いとは言えない状況だ。
ただ、これに関してシェーン・キム氏は、「私たちの目標としては、全世界同時での発売を考えている」と力強くコメントしてくれた。日本語タイトル表記が「ライオットアクト」に決定しているものの、日本での発売は決定していない「Crackdown」といったタイトルもあるため、同氏の言葉に偽りはないものと考えられるが、残り8タイトルの日本での発売が早いうちに発表されることを期待したいところだ。
ちなみに、世界同時の発売を考えているとの発言から、2007年に発売予定の「Halo3」について、具体的な発売日に関する突っ込みを入れてみたところ、「(2007年発売予定なので)1月から12月には発売されますよ」と笑顔で返された。
Xbox Live アーケードについての話も飛び出した。今のところMicrosoft Game Studiosからのタイトル投入は予定されていないXbox Live アーケードではあるが、あくまでそれも構想の範囲には入っているという。ただ、サードパーティはもちろん、独立系のディベロッパーからも多数のタイトルが投入される予定ということもあり、「Microsoft Game Studiosがすぐに開発しなければならないとは考えていない」との考えが示された。
このほか、2006年4月に日本で開催されたXbox 360メディアブリーフィングでは、トライエースとコンビを組み、新しいRPGの開発に着手することが明らかにされたが、今後、日本の新しい開発会社と組むことは決定しているのかについては、「今のところ発表できるものはない」とした。
タイトルに関しての話が一段落したところで、Xbox 360の日本市場での状況について話は移る。シェーン・キム氏は、厳しさが続く日本でのXbox 360について、「強力な競合他社がいる日本は私たちにとって、非常に挑戦しがいのある市場となっている」と語る。続けて、「日本向けのコンテンツを発表することで成功に近づくとは思うが、それが十分でないことは理解している。ただ、坂口博信氏(ミストウォーカー開発)の『ブルードラゴン』があるように、日本向けのタイトルは大切に考えている。また、日本のサードパーティのサポートも徐々に得られるようになってきている」と、今後の見通しは明るいものである、との見解を示した。
また、先日のプレスブリーフィングにおいて、マイクロソフト会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏より、Live Anywhere(現在Xbox 360で利用できるXbox Liveのさまざまなサービスを、Xbox 360だけでなく、プラットフォームの垣根を越えて利用できるようにするという構想)に関する発表が行われたが、Microsoft Game Studiosとして、こんなゲームを作ってみたいという考えはあるのか聞くと、「まず始めに言っておきたいのは、Live Anywhereは長期のビジョンということ。その最初の段階として、Windows Vistaを使った『Shadowrun』がクロスプラットフォームで発売される。ブリーフィングでは『Forza』(※Forzaチームが作ったデモではあるが、あくまでこんなことができるという一例を示すためのものであったため、正式なタイトルはない)を使い、ケータイ、PCとの連動をお見せしたが、あれが私たちが提供するものの良い例となる」とコメントした。
なお、Shadowrun以外で、Live Anywhereに基づいて作られているタイトルがあるのかについて、シェーン・キム氏は「まずはShadowrunを提供し、成功させることを考えている」としながらも、「Microsoft Game Studiosとしてはもちろんだが、サードパーティもかなり乗り気になってくれているので、話は進んでいる。もう少しすれば発表できるだろう」と意味深な発言を残し、インタビュー会場を後にした。
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