「真・三國無双BB」は侠気ある行動で望むべし――体験プレイ&インタビュー:E3 2006「コーエーブース」(1/4 ページ)
E3会場で実感した確かな無双の手応え。一騎当千の爽快感はオンラインにおいても変わりはなかった。開発陣へのインタビューからわかったことを紹介したい。
5月10日〜12日に北米ロサンゼルスで開催されているE3 2006に出展しているコーエーのブース内にて、「真・三國無双BB」を実際体験できる機会をいただいた。お話をうかがったのは、コーエー執行役員ソフトウェア事業部ソフトウェア4部長・松原健二氏と、コーエーソフトウェア事業部ソフトウェア4部マネージャー・藤重和博氏。
2年前に製作発表されてから2年あまり、実質3年にも及ぶ開発期間を経て、今年5月末にはテクニカルテストが開始される。テクニカルテストでさまざまな問題をクリアしたのち、βテストに至り、今年秋には製品版を販売する予定だ。
今回E3の会場では、通常ならば最大8人(4人対4人)の「激突戦」を、1対1で参加してのもので、戦場に使ったステージは現在調整中の最大広域マップを使用させてもらった。3月の発表会でのものからは、戦場にかかるブルームと呼ばれるもややCGの表現の作り込みがなされている。同じサーバーに1000人程度がアクセス可能だが、同じ戦場には敵味方合わせて最大8人(各勢力4対4)が参戦できる。プレーヤーは所属する各勢力が隣接するいくつかの戦場に参戦するのだが、今回の体験プレイでは仲間と協力しながら拠点を制圧することを目指すことになった。フィールドによっては勝利条件が変わるとのことだが、今回はNPCは存在すれども、仲間はいない。実際は味方となる4人でコミュニケーションを取りながら、戦略を立て、戦術に沿って敵を圧倒することが目標となる。
ちなみに勢力は1シナリオに対して最大5勢力の中から選ぶことができ、その所属勢力の中で上司となる有名武将を選ぶ。まずは一兵卒からはじめ、徐々に勢力のために尽くすと官位が与えられるらしい。上司とは戦場で出会うと声をかけられたりするとのこと。シリーズ初の一兵卒視点で見る有名武将は味方の時は頼もしいが、敵で出現した際は驚異以外の何者でもない。戦場には副将を1人連れていくことができ、彼らの強化も可能。副将との相性もあるようだ。
詳細はまだ明かせないとのことだが、本作には複数のシナリオが用意される予定とのこと。このシナリオというのが、「サーバー」もしくは「ワールド」的なものだと松原氏は説明する。同時に別のシナリオでも遊べるが、キャラクターはあくまでも別というわけだ。プレーヤーは途中からシナリオに参加することもできるが、定期的に時期をずらして始まる新しいシナリオに新鮮な気持ちでプレイすることもできるとのこと。
さて、筆者は劉備軍に身を置き、対する曹操軍を相手に戦うことになった。自分の分身となるキャラクターはモーションだけでなく、武器の特性と、事前に設定できるチャージ攻撃のパターンで個性を発揮できる。本作は武器の強化に焦点を当てており、プレーヤーは敵を倒すと落とすアイテムや、戦場に隠されたアイテムを捜し出し、または稼いだ資金を使って武器を強化していく。今回の体験ではノーマル設定のようだ。本作での武器の強さの定義は、その武器の能力上限に影響するもので、初期設定から強い武器というものは存在しない。
まずは戦場に存在する敵を倒しまくる。倒すとひょうたんのような形をした“仙箪”を落とす敵がいることに気付く。その仙箪を拾うと、その数だけパワーアップを表示するスロットが増えていくことに気づく。これが、家庭用ゲーム機版では敵将を倒すと落とす、盾や剣の変わりとなるものだとか。パワーアップは7種類。攻撃力アップや防御力アップ、攻撃回数アップやスピードアップなど、ひょうたんをためるとためるだけスロットは増えて行き、その中からプレーヤーは任意で選ぶことができるのだ。ただし、倒されるとその能力は解除され、拠点に戻される(プレイ中は何度倒されてもいいが、その度に拠点に戻され能力は初期設定に戻る)。ちなみにライフ回復の肉まんは健在。ただし、ちょっと落としにくい設定となっているとか。ライフは自勢力の拠点に戻っても回復する。つまり敵拠点では敵のライフが回復し続ける。ちょっと敵の体力を削ってほっとくと、元気になって再度襲ってくるわけだ。侮れない。
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