イケメンがあなたを淑女の世界へといざないます――「パレドゥレーヌ」アフレコ収録現場を直撃(1/2 ページ)
5月19日、工画堂スタジオがこの夏送り出す、女性向けPCゲーム「パレドゥレーヌ」のアフレコ収録が最終日を迎えた。収録後、アストラッド役の岡本寛志さんとヴィンフリート役の鈴木達央さんのおふたりを直撃。ファンのみなさんへのプレゼントもゲットしてきた。
パレドゥレーヌは、工画堂スタジオが初めて手がける女性向けのタイトルである。ゲームの舞台は、中世ヨーロッパ風の世界。プレーヤーは王国の王女様となり、王亡き後1年のうちにほかの国王候補者に勝ち、無事に即位することが主な目的となる。またゲームには恋愛の要素も含まれており、プレーヤーの意思次第で、政治的な戦略中心で話を進めることも、恋愛を成就させることも可能となっている。
ストーリー
ターブルロンド王国は、偉大なる英雄「騎士王」と忠実なる「八聖騎士」たちが作った国でした。騎士王が亡くなった後も、その血を引く王家が力ある騎士たちの信任を得ることで王権を発揮し、騎士や民たちは王の導きの下、栄華と繁栄を極めてきたのです。
しかし近年は、凶作や政情不安が続き、国土は次第に荒廃。民の心は荒れ、闇の者たちや胡乱な結社が国政に食い込み始めていました。
そんな折、跡継ぎの王子様が行方不明になりました。それからすぐに国王までもが、亡くなってしまったのです。王家に残されたのは、寄る辺なき若い王女ただひとり。
やむを得ず、その王女様が王位を継ぐことになったのですが……。それを良しとしない宰相が、とりまきの騎士たちと共謀し、王の承認を拒否。それどころか「王女を妻とし、私が王となる」と宣言したのです。
心良き騎士たちの助けでその場は収まり、王の承認は1年後にやり直すことになりました。王女はその日までに、有力騎士たちから信任を得なければなりません。さもなくば王位は宰相に奪われ、無理やり結婚させられてしまうのです。
2006年夏発売に向け、5月19日アフレコ収録が完了した。この日最後の収録に入っていたのは、王女と幼なじみの騎士で、この物語の主要人物となるアストラッド役の岡本寛志さんと、王女の側近、執政官ヴィンフリート役の鈴木達央さん。こんなイケメン2人に囲まれ、ドキドキしていたわたしとは対照的に、彼らは自然体でインタビューに応えてくれた。
――まず配役について教えてください
岡本寛志さん(以下、敬省略) 画を見たとき体が大きかったので、大人だと思っていたんですが、設定年齢が15歳ということで、ずいぶん若いんだなぁと思いました。キャラクターの性格的には、純粋な青年。自分が王女を守りたくて、突っ走る。ここまで行動が先にということは、自分の中ではないけれどもうらやましく思う場面もあり、とてもやりやすかったです。
鈴木達央さん(以下、敬省略) ヴィンフリートは、頭でっかちなんですが、逆に言うと人間っぽいんですよ。自分の中の政(まつりごと)に対しての立場と、私事としての立場を常に置いている。何も考えず行動するアストラッドに対して、うっとおしいと思う反面、どこかうらやまく感じているところも表現したかった。設定年齢も20代前半で、自分の年齢にとても近いし、内面的なものは似ているかもしれません。こういう仕事をしていると、どこで区切りをつけたらいいかというのが分からなくなって苦労するんですが、そういう意味ではヴィンフリートにすっと入っていきやすいなというのはありましたね。ただヴィンフリートは、表面的にはすごくクールで淡々と喋るタイプなので、そこにアプローチしていくために、生い立ちとかいろいろ考えてみたりはしました。一方でヴィンフリートは戦いというものに精通していなくて、敵の前で「はー」みたいな声で倒れてみたり(笑)。その意外性も楽しみのひとつだと思います。ボクはヴィンフリートに肩入れしているんですよ。
――収録時最も苦労したことは何ですか
岡本 収録は2日間だったんですが、ボクは主題歌「Rosa di Vittoria」(イタリア語で勝利のバラという意味)を歌っていて、それがかなり大変だった。曲の入りが難しくて……。でも歌っているうちに気持ちよくなってきましたよ。勇ましい騎士の歌だけど、歌詞を見ると女性に向けていることが分かります。「我が心に刻み込めよ 君をすべて」という歌詞があるんですが、そこが気に入っているんです。
鈴木 一番苦労した点は、セリフが難しいというところですね。執政官という役なので、セリフも一番多く、収録は3日間、合計13時間ぐらい永遠と喋っていました。台本チェックするときに、初めて見る漢字ばかり(笑)。生まれて初めてしゃべった言葉がたくさんありましたよ。電子辞書を使いながら、頑張りました。でも難しい中にもおもしろさがありましたね。中世ヨーロッパ風の国が舞台なので、古い言い回しだったりとか、より雰囲気を出すための言い回しがあったので、それには気を使いました。
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