レビュー
2006年07月27日 15時00分 更新

「サルゲッチュ ミリオンモンキーズ」レビュー:

武装したピポサルたちの猛攻にたじたじ――でも、やめられないおもしろさ (3/3)

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難易度は高いが、攻略法を模索するプロセスが楽しい

 先ほども触れたように、エディットキャラでストーリーモードの各ミッションをクリアすると、ボーナスチップが入手できる。これには「カドミチップ」や「ノーベチップ」などの様々な種類があって、「ガチャメカラボ」で2つのチップを合成することにより、新しいガチャメカや、ガチャメカの性能を強化するパワーアップパーツなどが作れる。この合成方法には、作りたいものから選ぶ「レシピごうせい」と、何ができるかわからないが2つのチップを任意に選んで合成する「フリーごうせい」の2通りがある。今回のピポサルは本当に強くて、こちらの攻撃をしっかりガードするし、大勢で一斉に襲いかかってきたりするので、初期装備のまま全ミッションをクリアするのは至難の業。そこで、このガチャメカラボの活用が欠かせなくなる。

画像 ミッションをクリアするごとに、1つもしくは2つのチップを獲得できる。どの種類のチップを獲得できるかは、ミッションや成績によっても変わるようだ
画像 これらのチップをガチャメカラボで合成すると、新しいガチャメカやパワーアップパーツが手に入る。また、プレーヤーの味方となって活躍してくれるピポサルを召喚できる「しょうかんカプセル」や、新しいコスチュームも合成できる
画像 しょうかんカプセルで呼び出せるピポサルの1人「モンチさん」。ロケット噴射で周囲の敵を一掃してくれる。なお、しょうかんカプセルは必殺技と同じ扱いなので、必殺技ゲージを消費する

 また、ストーリーモード以外にも、トーナメント形式の4ウェイバトルを勝ち上がっていく「コロシアムモード」や、画面分割により最大4人まで同時対戦できる「VS.モード」など、対戦格闘ゲーム風のモードも搭載されている。2年前に発売された「ガチャメカスタジアム サルバト〜レ」に近いイメージだが、ストーリーモードで使用したエディットキャラがこれらのモードでもそのまま使用できるので、ガチャメカラボのチップ合成で性能を強化したり、コスチュームにもこだわって参戦すると、楽しみ方がさらに広がりそうだ。

画像 コロシアムモードの冒頭に流れるムービーは、何と実写。奇抜な髪型でピポサルたちとともに歌い踊るのは、あの金沢明子さん。しかも歌う曲はドナ・サマーの「I Feel Love」と、何から何まで異色の取り合わせ
画像 コロシアムモードでは、4人のキャラが同時に戦い、最後まで生き残れると1位で1000点、2位なら800点というように、順位に応じてポイントが加算される。これを3ラウンド行い、総合ポイントで1位になれば次のステージへ進める

 もう1つおもしろいのは、新宿や秋葉原など、実在の街がゲームの舞台になっていること。実際の街並みがパーフェクトに再現されているというわけではないものの、看板などの企業名は実在のものがそのまま使われているし、それぞれの街の雰囲気はよく出ている。その中でピポサルたちと派手なバトルを繰り広げるのは、何とも不思議な感じ。また、ミッションの幕間にときおりムービーが挿入されるが、その一部に実写映像が使われていて、これもシュールな笑いを誘う。

画像 これは新宿の風景。右側にベネトンが入っているビルが、その奥には新宿マイシティ(現在はルミネエスト)が見える
画像 人類とサルとの戦いを緊急ニュースで伝える「NSB NEWS」。しかも、海外の某ニュース専門チャンネルっぽく、たどたどしい語り口の同時通訳付き(笑)。画面下に流れる世界各都市の天気予報も、よく見るとおかしい(「Sunny/Banana Warning」とか)

画像 今回は偽スペクターを止める以外にも目的がもう1つあって、それは戦場に取り残されたトロたちを救出すること。先日、PSPで発売された「-どこでもいっしょ-レッツ学校!」にもピポサルが出演していたが、今回はトロたちがサルゲッチュに出演と、夢のクロスオーバーが実現

 この「ミリオンモンキーズ」のパッケージ裏に「ピポサル、強えー!!」というキャッチが書いてあったのだけど、本当にその言葉通りだった……。過去のサルゲッチュシリーズと比べても、格段に難易度が高く感じられ、特にストーリーモードの後半は何度トライしてもなかなか突破できないミッションもあったほど。ただ、決して投げ出したくなるようなアンバランスさではなく、「あとちょっと工夫したらクリアできそう」と思わせる絶妙な難易度に調整されているのだ。ガチャメカラボで武器を強化してみたり、ミッション内容に適したガチャメカを選ぶなど、攻略に試行錯誤を重ねることが楽しいと思える。そして、難しい分だけクリアできたときの達成感もまた格別。一度クリアしても、別のキャラクターでプレイすると戦法がまたがらっと変わるため、何度も繰り返し楽しめそうだ。

 欲をいえば、「2」にあった「ピポサルしょうせつ」や、「3」の「サルシネマ」のようなお遊びを今回も入れてくれたら、と切に思った。私がサルゲッチュシリーズを気に入っている理由の一つは、あの独特の不条理さが妙にクセになるというのもあるかもしれない……。

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[小泉公仁,ITmedia]

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