「桃太郎電鉄」の立佞武多が青森県五所川原市の夏祭りに登場――高橋名人も参加

ハドソンは、8月4日(金)〜8月8日(火)、青森県五所川原市で行われる「五所川原立佞武多」において、「桃太郎電鉄」のキャラクターを題材とした立佞武多(たちねぷた)を運行する。

» 2006年08月03日 17時21分 公開
[ITmedia]

 ハドソンは、8月4日(金)〜8月8日(火)青森県五所川原市で行われる「五所川原立佞武多」において、「桃太郎電鉄」の登場キャラクターを題材とした立佞武多(たちねぷた)を披露し運行する。

 2006年の4月下旬から五所川原市の協力を得て製作された「桃太郎電鉄 立佞武多」は、キャラクターデザインを担当する土居孝幸氏によるイメージイラストを元にしており、

山車には桃太郎やキングボンビー、お供の犬、猿などのゲームキャラクターが配置されている。

 運行初日の8月4日には、祭りの先陣をきって「桃太郎電鉄 立佞武多」が登場するということもあり、高橋名人も地元の子供たちと練り歩く予定。この様子はハドソンが今冬発売予定のシリーズ最新作「桃太郎電鉄16」(プレイステーション 2用ソフト)のオープニング映像として収録されるとのこと。

土居氏の手による「桃太郎電鉄 立佞武多」のイメージイラスト

 青森県五所川原市の「五所川原立佞武多」とは、明治中期から大正初期に行われていた五所川原市の伝統的なお祭り。当時は高さ約21メートルものねぷたが町内を練り歩いたが、電気の普及とともに市内に電線が張り巡らされるようになり、運行に支障が生じるようになり小型化(高さ約4.5メートル)されていた。1996年、有志により復元された高さ20メートル強のねぷたを「立佞武多」と命名。その後、駅前からの運行コース上の電線を地中に埋めるなどの「立佞武多プロジェクト」が発足し、1998年8月、約90年ぶりに復元された高さ約22メートル、総重量約17トン、7階建てのビルに匹敵する立佞武多の山車が市内を練り歩くようになり観光客を魅了するようになった。その後、五所川原市の夏祭りとして定着している。

 「桃太郎電鉄 立佞武多」は、高さ約8メートル、幅約2.5メートルで、台座の上に「桃太郎電鉄」シリーズの主要登場キャラクターである桃太郎、キングボンビー、犬、猿の人形ねぷた(燈籠)が載っている中量級タイプ。同シリーズのゲーム監督であるさくまあきら氏が、取材で青森県を訪問した際、五所川原市の立佞武多の迫力に圧倒されたことが今回の山車制作のきっかけとなったとのこと。これ以外にも「桃太郎電鉄」と青森県の関わりは深いようで、ハドソンが提供しているiモード用サイト「桃太郎電鉄」(月額情報料税込315円)内の「桃鉄物産館」コーナーにおいて、本年7月より青森県の特産物を販売している。


「桃太郎電鉄 立佞武多」の制作過程がこちら。骨組みが組まれた後に紙を張り、色付けしていく。仕上げの最後となる桃太郎の目入れ作業では、キャラクターデザインの土居孝幸氏(下の写真左側)も手伝って完成させた。明日から五所川原市の夜を、桃太郎電鉄が淡く照らし練り歩く

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