レビュー
» 2006年08月10日 19時00分 公開

こちらフォックス、ただちにタッチペンで急行する「スターフォックス コマンド」レビュー(3/3 ページ)

[仗桐安,ITmedia]
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スターを巡って真剣勝負!――Wi-Fiも楽しい対戦プレイ

 本作での対戦プレイにはダウンロードプレイとWi-Fiバトルがある。ダウンロードプレイは本作が1つあれば対戦ができるというモード。本作が差さった本体が親機となり、その他の子機がダウンロードする形でプレイできる。対戦プレイの場合はシングルプレイとはルールが異なり、皆が同じ機体を操作してのスター争奪戦となる。敵機を倒した際にアイテムとして出るスターを奪い、どれだけスターを集められるかが勝敗を決定するのだ。これがシンプルながらなかなか熱い。

 スター以外にもプラズマ、ステルス、ツイン、タイマーボムなどのアイテムがあり、これらを得ることで戦闘を有利に展開させることができる。ステルスで自機をマップ上から消し去り、タイマーボムを取って相手にうまくボムを当てたりだとか、追われているところをUターンで逆に奇襲をかけるだとか、とにかく何でもあり。シンプルなのでズルとか不正はしにくく、弱い人は徹底的にボコボコにされる可能性もあるが、だからこそ「うまくなってやるー」と闘志も湧くというもの。これはWi-Fiバトルにも言える。Wi-Fiバトルでも同じルールのバトルが採用されているのだ。

 Wi-Fiの場合は4人でとことんやりあうバトルロイヤルとフリーバトルに分かれている。バトルロイヤルは、ランダムにセッティングされた4人がガチンコバトルを繰り広げ、勝敗がランクに反映されるというモード。ランクは最初はZだが、バトルロイヤルで勝ち進めばAに向かって上がっていく。フリーバトルはフレンドコードを登録しあっている仲間だけのバトルや、2人バトル、3人バトルも楽しめる。気軽にやろうと思ったら2人バトルあたりを選択するのもいいかもしれない。

 実際、筆者が夜中につなげてみたところ、4人揃わないと始まらないバトルロイヤルはなかなか人が集まらず、「対戦相手が見つかりませんでした」となるケースが多かった。逆に、2人バトルを選択すると割と早くに相手が見つかり、1対1の熱きスター争奪バトルを楽しむことができた。時間帯やタイミングにもよるのだろうが、バトルロイヤルがもっと盛り上がって、対戦相手に困らないほどになってほしいと切に願いつつ、今夜もWi-Fiにつなげる筆者であった。

 なお、Wi-Fi通信時のタイムラグや通信エラーは、今のところバトルロイヤルでもフリーバトルでも特になく、快適なプレイが成立していた。負けると回線を切ってしまわれる方にも今のところあたっていない。そういう意味では非常に安定して良好な環境があるといえるだろう。より多くのWi-Fi人口を待つばかりだ。

ダウンロードプレイの最大人数は6人。ニンテンドーDSを持った友人が集まったら、ぜひやってみよう

操作方法、世界観、すべてが独特な「スターフォックス」の魅力

 同じく任天堂の「メトロイドプライムハンターズ」をプレイした時にも感じたことだが、ニンテンドーDSの描画能力でこれほどまでに3D表現ができるのか、という感嘆は本作にもあてはまる。もちろん「スターフォックス アサルト」のグラフィックには及ばないが、携帯ゲーム機でこれだけの空間を再現したことは評価に値する。

 十字ボタンを完全封印してのタッチペンによる移動操作は賛否両論分かれそうなところだが、筆者としては「あり」だと思った。慣れてしまったというのもあるが、ニンテンドーDSというハードの特性を自然でありつつ、かなりとんがった姿勢で活かしているという、その心意気を買ったというところもある。左手にペンを持って遊ぶプレイスタイルはかなり新鮮だ。

 回顧趣味に走るつもりはないが、内容的にも操作感覚的にも「スターフォックス64」のほうが優れていると思っている筆者がいる。欲を言えば「スターフォックス64」のスクロールモードのように、隕石を回避したりしながら真っ直ぐボス戦に向かって突き進むモードも欲しかった、などと思ったりもする。まあ、そうは言っても、本作は本作でストラテジー的な新しい面白さも取り入れているし、当たり前の話ではあるが爽快なドッグファイトをどこでも気軽に楽しめるという魅力と、Wi-Fiで全国の強者と戦えるという魅力を兼ね備えている。今の時代の、最先端の「スターフォックス」として大いに楽しめる作品にはなっていると思う。

 各キャラクターや世界観、ストーリーの魅力もたまらないものがある。これまでの作品の「続き」として描かれているため、ペッピーが一線を退いて将軍になっていたり、フォックスとクリスタルの微妙な関係と横恋慕するパンサーなど、設定や会話のやりとりも芸が細かく面白い。また、シングルプレイを一度クリアしたあとの各選択肢をつぶしていくと、意外なキャラが仲間として参戦したりもするし、それぞれのエンディングも味わいがあり、うれし楽しい仕掛けがたくさん盛り込まれているのだ。

新キャラのアングラーもかなり濃くていい感じ。全体を貫くアメコミテイストがグッときます

 シリーズのファンだからこそ、いろいろと要望も感じてしまうところではあるが、全体的に「小粒でまとまった王道にして異色作」という印象だ。世界観やキャラの濃さ、独特の操作体系、多少ハード寄りの難易度などが万人受けするとは思わないが、ハマれる人はがっつりハマれる良作の部類に入ると思う。気になっているなら、ぜひ手にとってみてほしい。フォックスはあなたのコマンド(指示)を待っているよ! と、むりやりタイトルとからめてみました。

スターフォックス コマンド
対応機種ニンテンドーDS
メーカー任天堂
ジャンル戦略&3Dシューティング
発売日2006年8月3日
価格4800円(税込)
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