インタビュー
2006年09月07日 12時00分 更新

「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」開発者インタビュー:

ひらめきこそが右脳の力。みんなで遊んでコミュニケーション。 (2/2)

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右脳の働きを4種類に分類

――「ふれあいモード」には「記憶力」、「認識力」、「判断力」、「集中力」といった種類分けで構成されていますね。

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 これは「右脳の達人 爽解!まちがいミュージアム」のときには、“まちがいをさがす”という過程で右脳に特に影響があると思われる5種類でグラフで示したんですが、今回は児玉先生の問題集を元に、特にこの4種類が右脳に働いている部分だろうということで改めて分類しました。中でも「どういう記憶力が右脳に働いているんだろう」と考えたときに、右脳の記憶力は長期記憶ではなく短期記憶ということですので、ぱっと見たときに瞬時に覚えているかどうかが試されるようになっています

 児玉先生の書籍にも、瞬間的な記憶力のテストについてはたくさん書かれているんですが、その中から候補を出して、ゲームとしてアレンジするにはどうしたらいいかを考えて、最終的にいまの形になりました。ただし中にはゲームとしておもしろくアレンジするのが難しいものもありましたので、こちらで考案したものを児玉先生に監修していただき、実装したものもあります。

吉沢 中には「それは左脳ですね」と断言されたものもありました(笑)。ただし、今回作るに当たって、ニンテンドーDSの機能を使わないとプレイできないようなものに落とし込まないと、ニンテンドーDSソフトとして発売する意味がありませんので、児玉先生の著書にあるものをそのまま置き換えたゲームにするつもりはありませんでした。スライドさせたり、字を書いたりというアイディアが次から次へ出てきましたので、飽きないで楽しめるソフトになったと思っています。

 このほか、小さな子どもが遊ぶときにはひらがなで8文字しか入力できないと厳しいだろう、ということでATOKを採用しています。言葉を教える際に、大人がプレイするときには漢字を直接手書きできると思いますが、覚えさせられる文字数には8文字と制限がありますし、まだ漢字を習っていない子どもたちや、ど忘れしてしまった人など、自分で書けなくても変換機能が付いていれば漢字で入力できますので。ATOKについても、いいタイミングで任天堂の方から案内がありまして。それなら、ということで採用しました。

吉沢 必要なときに必要なことが起きて、うまく回っていくんですね(笑)。

――クイズ、右脳、そして子育てという要素がここまでうまくかみ合うとは思いませんでした。

吉沢 チェックバージョンができあがったときに出張がありまして。新幹線に乗って行ったんですが、3時間くらいの乗車時間中にプレイしていたら、気づいたときにはあと30分で到着、という時間になってるほど夢中になりました。いくらでもプレイできるんですよね。

――わたしも「ふれあいモード」をひたすらプレイしていたんですが、そのままでは0歳から成長していないことにはたと気づきました(笑)。せめて「やさしい」では金メダルを取りたかったものですから。

吉沢 金メダルは少し難しめに設定されています。やりごたえを感じていただければと思います(笑)。

画像画像画像 それぞれには「やさしい」、「ふつう」、「むずかしい」の3段階が用意されている

――不等号を書く「どっちが多い?(判断力)」は、「むずかしい」になると本当に難しいですね。判断できなくてヤマカンで答えることもあります。

 そこが右脳の働きなんですね。「こっちの方が多いかも」といって書いたもので正解するというのが“右脳が働いて判断している”ということなんです。

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吉沢 100人くらいの子どもにテストをすると、どんな問題でも正答する子どもが1人か2人くらいいるんだそうです。なぜかは分からないそうなんですが。展開図の問題でも、児玉先生の著書には、ゲームに収録した問題よりもっと難しいものもありますが、それでも正解する子がいるそうです。右脳が発達しているんでしょうね。

 ただ、そういう人向けに作っても大半の人が遊べなくなってしまいますので、そんなには難しく作っていません。このソフトをプレイすることで“できる子ども”に近づくためのきっかけになればいいかなと思っていますので、かなりやさしくなっています。また、何度も繰り返して遊ぶものですので、ただ「トレーニングする」ということだけではなく、操作方法なども含めて、ゲームとしておもしろいものに仕上げています。トレーニングに振りすぎない、ゲームに振りすぎないといったバランスの面にも一番苦労しました。

画像画像 吉沢さんと東さん、そして広報の方と「ともだちモード」で対戦プレイ。ただしさすが開発の方。わたしはまったく勝てなかった……。ちなみに「ともだちモード」で対戦すると、それぞれの子どもが覚えている言葉は、対戦した人たちの子どもに伝わるそうで。へたなことは書けないな……

吉沢 わたしはプレイステーションの「子育てクイズ マイエンジェル」も好きだったんですが、「おたく」のクイズをクリアしていくと、子どもが牛乳瓶の底みたいなメガネをかけることになる、というところが納得いかなかったんです。バッドエンディングっぽいじゃないですか(笑)。そうならないためには、おたく問題には正解しないようにしなければならないというのが、要素としてイヤだったんです。努力をしたら、したほどよくなる方がいいし、ハズレはいらないんじゃないかと思っていました。

 子どものキャラクターデザインについては、万人受けするようなものになるよう、アートディレクターに頑張ってもらいました。(笑)

吉沢 メガネについてもかわいくなるようにしましたし。「あれがむしろ好き」という人もいるくらいで、ハズレはないようにしています。どんな職業についても、それ自体に成功、不成功はないように、選択肢が広がると言うだけで。ですので趣旨というか、ゲーム性はかつての「子育てクイズ マイエンジェル」とは変わっています。

――年齢を追うごとにクイズはむずかしくなっていますよね。

 そうですね。ただし「すこやかモード」の最後となる21歳の問題よりも、「ふれあいモード」の「むずかしい」のほうが問題としては難しくなっています。ですので、「ふれあいモード」で練習してから「すこやかモード」をプレイすると、いい結果が出ると思いますよ。

右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル

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発売日:2006年9月7日

価格(税込):3990円

ジャンル:子育てふれあい右脳トレーニングゲーム

プレイ人数:1人(DSワイヤレスプレイ時2〜4人)

仕様:DSワイヤレスプレイ対応

CERO:A区分(全年齢)


(C)2006 NBGI


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[聞き手:今藤弘一,ITmedia]

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