マルチエンターテインメント戦略を見据えた幅広い作品群を一挙放出!――SNKプレイモア プレスカンファレンス東京ゲームショウ2006(1/3 ページ)

東京ゲームショウ2006のSNKプレイモアブースで、プレスカンファレンスが開催された。格闘ゲームメーカーという印象が強いSNKプレイモアであるが、どうやら今後は多種多様なハードやジャンルで活躍の場を広げていくようだ。一挙に放出された数多くのタイトルをお伝えしよう。

» 2006年09月23日 04時58分 公開
[仗桐安,ITmedia]

SNKプレイモアは、マルチエンターテインメント戦略を積極的に展開していく

 9月22日、東京ゲームショウ2006のSNKプレイモアブースの一角につくられた特設ステージで、SNKプレイモア プレスカンファレンスが行われた。まずはプレスカンファレンス開催にあたり、SNKプレイモアの代表取締役社長である外山公一氏からの挨拶があった。

画像 外山社長から「『リネージュ』で有名なNC ソフトとオンラインゲームの提携をすることが決まった。2007年中に7本の移植作品を予定している」という気になる発言が飛び出したが、詳細についてはこの場では触れられなかった

 外山氏は「現在のゲーム業界は、かつてのプレイステーション 2一極集中の時代から、ニンテンドーDS、PSPなどのモバイルゲーム機器の台頭、拡大するPCオンラインゲーム市場などによって拡散していっている。その流れのなかで、従来は業務用ゲームから家庭用ゲームの移植というケースが多かった弊社においても、マルチエンターテインメント戦略を展開していく」と語った。

 そしてSNKプレイモアが今後展開していく5大戦略についての説明があった。外山社長が提示した5大戦略とは

1:アーケード市場への再参入

2:次世代ゲーム機への参入

3:モバイルゲーム市場への参入

4:モバイルアプリ提供の強化

5:PCオンラインゲーム市場への参入

というもの。具体的なタイトルも交えつつ、これらの戦略概要が語られた。

画像 終始、冗談を交えて、楽しくトークしていた細谷氏

 その後、コンテンツ事業本部長である細谷壮一郎氏が壇上に登場。司会の女性とともに、各タイトルの紹介をしていくメインナビゲーターとして、軽快でユーモアたっぷりなトークを披露していた。以下にここで情報が公開されたタイトルをスペシャルゲストらのコメントとともに列挙していこう。

ニンテンドーDS

「SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS」

画像

 まずはSNKプレイモアのニンテンドーDS参入タイトルである「SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS」だ。「ニンテンドーDSというプラットフォームはファミコンの登場以来ひさしぶりにユーザーをゲームの原点に戻してくれるハード。あえて格闘ゲームではなく、ファン層を拡大するために新機軸を打ち出してみた」と細谷氏。ここでプロデューサーのFALCOON氏が登場。

画像 おなじみFALCOON氏。複数のプロジェクトが進行していて最近はかなり多忙だ、とのことだった

 FALCOON氏は「うちがSNKだったころにネオジオポケットで出たカードファイターズの新作。ゲームシステムの一部は前作をひきずっているが、システムをかなり改めたし、キャラクターイラストなどもすべて一新している。登場するのはカプコンキャラ、SNKキャラ合計で400キャラ以上。ニンテンドーDSで変わったところは、やはりタッチペンで感覚的にカードを扱えるという点。遊びやすいものに仕上がっている」とのこと。最後に「今年の年末に向けて面白いゲームにしていきますので、よろしくお願いします!」と笑顔で語ってくれた。


画像画像画像 あのカードファイトがニンテンドーDSで帰ってくる!

「電子メイド手帳 恋のいろは」

画像
画像

 「サムライスピリッツ 天下一剣客伝」で登場したメイドキャラのいろはをフィーチャーした作品。スケジュールをいろはに管理してもらいながらメイドとして育てるゲーム。スケジュールツールとしても使えるというユニークな作品だ。

画像 メインイラストレーターのたっくん氏が登場。「普段は家にこもってイラストを描いてばかりいるので、人前に出るのはひさしぶりなんです」と若干緊張気味だった

 メインイラストレーターのたっくん氏は「いろはの衣裳は100くらいはある。かなりのバリエーションを用意しています。いろはは最初プレーヤーのことをまったく知らないが、自分次第で自分色のメイドさんに育てあげることができる。自宅や会社などでスケジュール管理をしながら、自分の隣に常に置いてもらえるようなタイトルにしたい」と、話していた。

「どきどき魔女裁判(仮)」

画像

 「魔女裁判」と聞くとちょっと物騒な印象だが、実際のゲームキャラはポップでかわいらしいものになっている。ちょいワルなダーティヒーローのアクジくんが、天使のルルに頼まれて人間社会にひそんでいる魔女を探す、という内容。

画像 プロデューサーの松本佳靖氏が、ゲーム内容を説明してくれた

 「魔女はどうみても人間にしか見えない姿をしている。さまざまな方法で魔女を見つける必要がある。怪しいところをタッチして魔女を探す、というゲームです」とはプロデューサーの松本氏。「魔女裁判モードでは、体をタッチしてドキドキさせることで魔女の証である紋章が浮かび上がる。紋章が浮かび上がったら、つかまえることができる」「魔女側もバレたくないので、主人公に対して罠を仕掛けてくる。一筋縄ではいかない」「アクジくんはちょいワルキャラ。言葉遣いもちょっと乱暴な一風変わった主人公」「逆パンダというキャラが気に入っている。絵を描いてて反転したらできあがったという偶然の産物なんです」と、いろいろなエピソードを語ってくれた。

 最後に松本氏は「SNKプレイモアとしてはかなり異質なタイトルだと思う。でもSNKイズムはちゃんと入っているのでファンに遊んでほしい。やり込み要素はかなり多い。キャラデザインがかわいいので、男性だけでなく女性の方にも手にとってほしい」と締め括った。

画像画像 魔女かどうかはタッチしなくてはわからない。どこをタッチすればよいのか、迷ってしまいそうだ

「キミの勇者(仮)」

画像 現在開発中の新機軸タイトルだ

 「どきどき魔女裁判(仮)」同様に松本氏が手がける作品。松本氏いわく「最近は、忙しくて時間がないからRPGができないけど、RPGのようなこってりしたゲームが本当は遊びたい、というユーザーが多いと思う。そんな人のために30分で遊べるゲームにする。30分の大冒険というのがテーマ。電車のなかでも寝る前でもちょっとした時間で勇者気分を味わって楽しめるというものになる予定」、「勇者は剣とか斧ではなくて鍵を使って敵を倒す」「空を感じさせるビジュアルイメージがあり、2画面を広く使った戦闘を用意している」とのこと。

画像 主人公は鍵で戦う。いったいどんなバトルが展開するのだろうか。続報を待ちたい

 「企画段階から手応えがあるゲーム。軽い気持ちで冒険に繰り出せる楽しいゲームにします」と意気込みを語った。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/16/news035.jpg 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  2. /nl/articles/2504/16/news023.jpg 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  3. /nl/articles/2504/19/news044.jpg 「これは名品」「大当たり」 ユニクロの新作春夏コレクション、“売り切れ続出”だったアウター3商品とは
  4. /nl/articles/2504/18/news025.jpg 2日かけて組み立てたのに動かない!? 自作PC初心者あるあるの再現が1460万再生「いまいましい」「同じミスしたよ」【海外】
  5. /nl/articles/2504/18/news140.jpg 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2504/19/news063.jpg 皇后さま、「ロイヤルブルー」で華やかさ演出 天皇陛下は黒の蝶ネクタイ【10万いいね】
  7. /nl/articles/2504/19/news036.jpg 折り紙を三角に折り続けていくだけで……「天才だ!」 驚きの作品に「すげーーーーー!!」「折ってみます!」
  8. /nl/articles/2504/18/news018.jpg 磯で見つけた“謎の穴”に釣り糸を垂らすと…… 「デカい!」牙をむいた“海のギャング”に「こんなことあるんですね」
  9. /nl/articles/2504/18/news172.jpg 「1回もエンジン掛けてない」 寺門ジモン、“希少な高級外車”を7年放置で廃車寸前に……ボロボロで激ヤバな相棒へ「ごめんな〜!」
  10. /nl/articles/2504/19/news022.jpg 息子「自分のバッグが欲しい」→ママがコツコツ作ったのは…… 驚きの仕上がりに反響 「天才だ!」「こんなの手作りできるんだ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  2. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  3. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」
  4. なんとなく捨てにくい紙袋→2カ所切り込みを入れるだけで…… 目からウロコの“活用術”に「これすごくいい!」【海外】
  5. 「見習うことばかり」 80代おばあちゃんの春服&収納術がステキ! 上品かつオシャレで「憧れです」「尊敬します」
  6. ファスナーに直接毛糸を編み付けていくと…… 完成した“便利でかわいいアイテム”が100万再生「天才だ」「これ大好き」【海外】
  7. 「尊厳を踏みにじる行為」 八代亜紀さんの“物議のCD”は「流通会社がすでに流通を中止」 タワレコが回答
  8. 古くなったジーンズは捨てないで! 目からウロコの“アイデア”に大反響「なにこれかわいい!」「こんなの作れるんだ」【海外】
  9. 指先サイズの小さな器に木を植えて、育てたら…… 「芸術だ」「半端ない」鳥肌モノの“神盆栽”に反響
  10. 義母「ランドセル代を振り込みました」→銀行口座を見ると…… 2児ママ絶叫の“神対応”が1520万表示「凄すぎる!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】