マルチエンターテインメント戦略を見据えた幅広い作品群を一挙放出!――SNKプレイモア プレスカンファレンス:東京ゲームショウ2006(1/3 ページ)
東京ゲームショウ2006のSNKプレイモアブースで、プレスカンファレンスが開催された。格闘ゲームメーカーという印象が強いSNKプレイモアであるが、どうやら今後は多種多様なハードやジャンルで活躍の場を広げていくようだ。一挙に放出された数多くのタイトルをお伝えしよう。
SNKプレイモアは、マルチエンターテインメント戦略を積極的に展開していく
9月22日、東京ゲームショウ2006のSNKプレイモアブースの一角につくられた特設ステージで、SNKプレイモア プレスカンファレンスが行われた。まずはプレスカンファレンス開催にあたり、SNKプレイモアの代表取締役社長である外山公一氏からの挨拶があった。
外山氏は「現在のゲーム業界は、かつてのプレイステーション 2一極集中の時代から、ニンテンドーDS、PSPなどのモバイルゲーム機器の台頭、拡大するPCオンラインゲーム市場などによって拡散していっている。その流れのなかで、従来は業務用ゲームから家庭用ゲームの移植というケースが多かった弊社においても、マルチエンターテインメント戦略を展開していく」と語った。
そしてSNKプレイモアが今後展開していく5大戦略についての説明があった。外山社長が提示した5大戦略とは
1:アーケード市場への再参入
2:次世代ゲーム機への参入
3:モバイルゲーム市場への参入
4:モバイルアプリ提供の強化
5:PCオンラインゲーム市場への参入
というもの。具体的なタイトルも交えつつ、これらの戦略概要が語られた。
その後、コンテンツ事業本部長である細谷壮一郎氏が壇上に登場。司会の女性とともに、各タイトルの紹介をしていくメインナビゲーターとして、軽快でユーモアたっぷりなトークを披露していた。以下にここで情報が公開されたタイトルをスペシャルゲストらのコメントとともに列挙していこう。
ニンテンドーDS
「SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS」
まずはSNKプレイモアのニンテンドーDS参入タイトルである「SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS」だ。「ニンテンドーDSというプラットフォームはファミコンの登場以来ひさしぶりにユーザーをゲームの原点に戻してくれるハード。あえて格闘ゲームではなく、ファン層を拡大するために新機軸を打ち出してみた」と細谷氏。ここでプロデューサーのFALCOON氏が登場。
FALCOON氏は「うちがSNKだったころにネオジオポケットで出たカードファイターズの新作。ゲームシステムの一部は前作をひきずっているが、システムをかなり改めたし、キャラクターイラストなどもすべて一新している。登場するのはカプコンキャラ、SNKキャラ合計で400キャラ以上。ニンテンドーDSで変わったところは、やはりタッチペンで感覚的にカードを扱えるという点。遊びやすいものに仕上がっている」とのこと。最後に「今年の年末に向けて面白いゲームにしていきますので、よろしくお願いします!」と笑顔で語ってくれた。
「電子メイド手帳 恋のいろは」
「サムライスピリッツ 天下一剣客伝」で登場したメイドキャラのいろはをフィーチャーした作品。スケジュールをいろはに管理してもらいながらメイドとして育てるゲーム。スケジュールツールとしても使えるというユニークな作品だ。
メインイラストレーターのたっくん氏は「いろはの衣裳は100くらいはある。かなりのバリエーションを用意しています。いろはは最初プレーヤーのことをまったく知らないが、自分次第で自分色のメイドさんに育てあげることができる。自宅や会社などでスケジュール管理をしながら、自分の隣に常に置いてもらえるようなタイトルにしたい」と、話していた。
「どきどき魔女裁判(仮)」
「魔女裁判」と聞くとちょっと物騒な印象だが、実際のゲームキャラはポップでかわいらしいものになっている。ちょいワルなダーティヒーローのアクジくんが、天使のルルに頼まれて人間社会にひそんでいる魔女を探す、という内容。
「魔女はどうみても人間にしか見えない姿をしている。さまざまな方法で魔女を見つける必要がある。怪しいところをタッチして魔女を探す、というゲームです」とはプロデューサーの松本氏。「魔女裁判モードでは、体をタッチしてドキドキさせることで魔女の証である紋章が浮かび上がる。紋章が浮かび上がったら、つかまえることができる」「魔女側もバレたくないので、主人公に対して罠を仕掛けてくる。一筋縄ではいかない」「アクジくんはちょいワルキャラ。言葉遣いもちょっと乱暴な一風変わった主人公」「逆パンダというキャラが気に入っている。絵を描いてて反転したらできあがったという偶然の産物なんです」と、いろいろなエピソードを語ってくれた。
最後に松本氏は「SNKプレイモアとしてはかなり異質なタイトルだと思う。でもSNKイズムはちゃんと入っているのでファンに遊んでほしい。やり込み要素はかなり多い。キャラデザインがかわいいので、男性だけでなく女性の方にも手にとってほしい」と締め括った。
「キミの勇者(仮)」
「どきどき魔女裁判(仮)」同様に松本氏が手がける作品。松本氏いわく「最近は、忙しくて時間がないからRPGができないけど、RPGのようなこってりしたゲームが本当は遊びたい、というユーザーが多いと思う。そんな人のために30分で遊べるゲームにする。30分の大冒険というのがテーマ。電車のなかでも寝る前でもちょっとした時間で勇者気分を味わって楽しめるというものになる予定」、「勇者は剣とか斧ではなくて鍵を使って敵を倒す」「空を感じさせるビジュアルイメージがあり、2画面を広く使った戦闘を用意している」とのこと。
「企画段階から手応えがあるゲーム。軽い気持ちで冒険に繰り出せる楽しいゲームにします」と意気込みを語った。
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