レビュー
» 2006年10月17日 18時26分 公開

飛び交う機体と弾幕の彼方に、戦士たちの熱きドラマが見える「プロジェクト シルフィード」レビュー(1/2 ページ)

スクウェア・エニックスから発売された「プロジェクト シルフィード」は、27世紀の宇宙空間を舞台に繰り広げられるシネマティック・シューティング。戦闘機「デルタセイバー」に乗り込み、敵味方入り乱れる銀河を駆け巡る、緻密にして爽快なSF大作だ。

[仗桐安,ITmedia]
画像

「シルフィード」の系譜を継ぐ、新作シューティング

 「ファイナルファンタジーXI」でXbox 360に参入したスクウェア・エニックスの、参入第2作目にあたるのが、この「プロジェクト シルフィード」だ。「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズの例を出すまでもなくRPGメーカーという印象の強いスクウェア・エニックスだが、本作のジャンルは意外にも3Dシューティング。実際に筆者は、本作の情報が公開されはじめた頃に画面写真を見て「あぁ、スクウェア・エニックスが新しいSF世界のRPGを出すんだなあ」とよくよく情報も見ずにしばらく勘違いをしていたくらいだ。しかしふたを開けてみれば、極めて硬派でまっとうで、しかも“熱い”シューティングゲームだということが分かって驚かされた。

 「シルフィード」という単語にピンと来た人なら、あるいはもっと早い段階で本作がシューティングゲームであると察していたかもしれない。本作のルーツをたどっていくと、1986年にPCで発売された「シルフィード」というゲームにいきあたる。ゲームアーツから発売された、当時としては画期的な毎秒15枚のポリゴン表示を実現したシューティングゲームだ。「シルフィード」はその後1993年にメガドライブ(メガCD)で発売され、2000年にはプレイステーション 2の「シルフィード −ザ・ロストプラネット−」がカプコンから発売されている。いずれも3Dポリゴンによる美麗な描写が売りの本格派シューティングゲームだった。

 「シルフィード」発売から実に20年経過した今年、スクウェア・エニックスから本作が登場した。開発には「シルフィード」を手がけたゲームアーツが参加しているうえに、メガCD版とプレイステーション 2版に携わったセタ 映像コンテンツ事業本部も参加しているので、本作が「シルフィード」の遺伝子を持った作品だというのは想像に難くないだろう。ただし、内容としては過去の「シルフィード」を回顧するようなものではなく、Xbox 360の性能を存分に活かした全くの新作として作られている。

画像画像 次世代機の底力を見せつけられる、迫力のシューティングゲームに仕上がっている

まさにシネマティック! 王道な設定と魅力的なキャラクターたち

画像 アダン自由同盟最高評議会議長であるドリス・イーガン。父ダニエルの意志を継ぎ、地球統合政府に戦いを挑む、アダン自由同盟のリーダーだ

 本作の舞台設定は、はるか未来の27世紀。人類が銀河を征服し、地球統合政府のもとに植民地惑星が点在する世界だ。地球統合政府に対して激しい抵抗を続けているのがアダン自由同盟。植民地星系独立、地球統合政府打倒を掲げたアダン自由同盟が地球統合政府に宣戦布告をするところから物語は始まる。

 主人公のカタナ・ファラウェイは地球統合軍の少尉。カタナが一人前のパイロットとして成長していく、というのが本作の物語の大きな軸だ。幼なじみのエレン、かつては仲間だったが今は敵となってしまったマーグラスなど、SFアニメファンのツボを突いた王道のキャラ設定に、個性豊かな脇役が彩りを添える。主人公カタナをはじめ、さまざまな人たちの思惑が交差していく見ごたえたっぷりのドラマを楽しむことができるだろう。カタナ、エレン、マーグラスたちの熱いドラマの行く末は、ぜひ自分の目で確かめてほしい。

画像 カタナ・ファラウェイ 地球統合軍・レーベンドルフ駐留艦隊所属第931飛行隊ライノ小隊少尉
マジメで繊細なカタナは厳しい訓練生活を送っていたが、突然の戦争に巻き込まれる。戦火の中で苦悩と戦い成長していく
画像 エレン・ベルシュタイン 地球統合軍・レーベンドルフ駐留艦隊所属第931飛行隊ライノ小隊所属パイロット
カタナとは士官学校時代の同期生。名門の出で幹部候補として将来を有望視されていたが、自由に空を飛ぶ航空機を見てパイロットを志願した
画像 マーグラス・メイスン アダン自由同盟特殊航空団所属第7特務飛行隊「ナイトレイブン」隊長
植民地惑星アケロン出身の天才パイロット。かつてはカタナ、エレンと行動をともにしていたこともあったが、「アケロンの悪夢」により故郷と家族を失ったマーグラスは地球統合政府への復讐を誓う

 Xbox360の描画能力もあいまって、また、要所要所の音楽もかなりテンションが高くドラマチックなので、気分が盛り上がること間違いなし。また、なにげにフルボイスだというのもポイントが高い。実力ある声優陣によるキャラの声が世界観や物語への没入感を高めてくれるはずだ。ムービーは多いが、決してムービー偏重のゲームにあらず、しっかりと硬派で骨太なシューティングを楽しめたうえでプレイとストーリーが邪魔しあってない、ほどよいバランスで仕上げられているという印象を持った。

画像画像画像画像 ミッションの合間に見ることができるムービーはスクウェア・エニックス印のハイクオリティなものばかり。ちなみにムービーシアターという項目では、ムービーのみの閲覧ができる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!