新世代のリンクよ! リモコンを振りヌンチャクを回せ――「ゼルダの伝説」「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」インプレッション(2/3 ページ)

» 2006年11月01日 11時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

Z注目の遊びやすさ、謎解きの楽しさ、オートジャンプの快適さ

 トアル村は、リンクの家の周りと同様に、木々が生い茂り、緑豊かな美しい環境を有している。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」冒頭のコキリの森に近い印象のある、小さな村だ。いたって平和な様子で、さまざまな村人が生活している。

 村人に話しかけるとき、攻撃対象を選ぶときなど、プレイ全編を通して圧倒的にお世話になるのが「ゼルダの伝説 時のオカリナ」から採用されたZ注目だ。本作でもZ注目はバリバリ健在。

 WiiのZボタンはヌンチャク側にある。そして本作ではZ注目をする対象を選ぶ操作としてWiiリモコンそのものが活躍する。画面上にリモコンを向けることで、妖精が自由に画面上を動き回り、複数の対象者がいても、ピンポイントでZ注目することが可能になった。この操作は便利である反面、常に強要されると右腕が疲れそうなものだが、対象者が明らかに目の前にいるときは、ただ単にZボタンを押すだけでも注目できたりするので、ここぞという時だけ活用できる。Wiiリモコンならではの快適操作を楽しむことができるだろう。

 また、この時点ではまだまだ剣や盾を持っていないのだが、Aボタンを押すことで岩やカボチャなどを持ち上げて、移動しながらAボタンで投げることが可能(立ち止まってAボタンなら岩を置ける)。投げて破壊された岩からはお約束のごとくルピー(本作の世界でのお金)が出てきたりする。いろいろなものが触れて動かせるのが「ゼルダの伝説」の魅力のひとつだ。

 村の中にツタを登って小高い場所に行けるポイントを発見。狭い足場から足場へとジャンプして移動することができる。このジャンプも「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以降の操作感覚とほぼ同じで、行きたい方向にスティックを倒すだけでリンクがジャンプしてくれる、という操作を採用している。アクションゲームのジャンプが苦手な人でも安心して足場を渡っていけるだろう(と言っても、ちゃんと次の足場に向かってスティックを倒せていないと、落ちてしまうのだけど)。なにかしらの行動で話がちゃんと進んでいく。

 と簡単過ぎるのかと言えばさにあらず。その“なにかしらの行動”に気付くまでにはけっこう時間がかかったりするもので、誰かが持っている何かを得ようとして岩を投げてみたり、何やかんやと試したりして、実はけっこう時間をくってしまった。プレイできる時間は限られているので、時として妙に焦ったりテンパったりしてしまう筆者。しかしその「どうしようどうしよう、これどうすんだろ」という感覚こそが「ゼルダの伝説」の大きな楽しみであることも重々承知している。剣も手に入れていない序盤からそんな悩ましい時間を過ごすことができて、内心喜びつつも、やはりあたふたとしてしまった筆者であった。

 そこに救いの手を差し伸べたのが記者K。プレイしている方はテンパって詰まっていても、案外ハタから見ている人が簡単に正解を導き出すこともある。「ちょっと貸して」と言われてコントローラを渡すと、あっさり解いてしまうこともある。悔しいけれど、それもまた楽しい。基本的には1人用ゲームである本作だが、「三人寄れば文殊の知恵」とも言うし(そういえば「4つの剣」という4人プレイの「ゼルダの伝説」もあったなあ)、何人かが集まってああでもないこうでもないとコミュニケーションしながらプレイする、というのも実はけっこうアリなんじゃないかと思ってしまった。

コントローラから音が! 臨場感あふれる、魅惑の“釣り”

 そんなこんなで同行した記者Kなどの助言もあり、どうにか釣り竿をゲットしたリンクは川べりでレッツ釣り! 釣りの操作方法が、またもやWiiリモコン独自のものだ。

 驚いたのは、釣りの操作と連動してWiiリモコンから音が出る、ということ。竿を振って浮きが川に入った瞬間に「ポチャン」、浮きを水面からひきあげたときにも「ピチャン」というような効果音が、タイミングよく鳴るのである。もちろん振動機能もあるので、魚がひっかかって竿を手前にひっぱるときにはブインブインとWiiリモコンが振動する。音と振動の効果は絶大で、ただ釣りをする、という作業がかなり楽しく感じられるようになっている。手元で音が鳴るという据え置きゲーム史上初のオモシロ体験は、ぜひご自身で確かめてほしい。これはきっとクセになるはずだ。

 そしていろいろあってリンクはパチンコを入手。パチンコの弾をどこに当てるかも、Wiiリモコンで画面上の自由な場所を選択できるのが便利。Z注目でターゲットを絞ることも可能だ。さらに話は進み木刀を手に入れたリンク(初代「ゼルダの伝説」なら、始まって数秒で手に入ったのに……というのを思い出してしまった)。なかなか調子がいいぞ。やはり「ゼルダの伝説」ならば剣をふらなくっちゃね! ということで、ようやく冒険らしくなってきた。

両手を巧みに動かしてリンクとシンクロせよ

 未だ盾を入手できていないリンクではあるが、木刀を持ったことで剣を振る操作が可能になった。ここでもWiiリモコンをフル活用だ。剣をかまえてWiiリモコンをふるふるっと適当に振れば基本的な横斬り、Z注目しつつ振れば縦斬り、Z注目してターゲットに向かって進みつつ振れば突き攻撃、Z注目中にAボタンでジャンプ斬り、ヌンチャクを左右に軽く振れば回転斬り、となる。

 Wiiに対してしばしば聞かれるのが「リモコンをぶんぶん振ってたら疲れるんじゃないのか。アクションで振り続ける操作とか長時間やってられないんじゃないのか」という心配の意見。しかし実際に剣を振る操作をやってみると、こと本作に関してはそれは杞憂だというのが分かる。まず振る操作は本当に「ふるるっ」と少し振るだけで十分だし(もちろん感情移入にして「うおりゃあ」とか「えいやあああ」と振るのは自由だ)、ザコ敵に関してはZ注目+Aボタンという振らない操作だけでも十分対応できる。回転斬りの爽快感も捨てがたいが、突きの気持ちよさもかなりのもの。Wiiリモコンの直感的な操作のおかげでリンクとプレーヤーのシンクロの度合いが高まっている。

 わいわいと遮二無二に先へ進んでいくと、神殿にたどり着く。神殿きた――――! 「ゼルダの伝説」といえば神殿、というくらいにわくわくしてしまった筆者。「よおしここで最初のダンジョンに突入か」と鼻息も荒くなったのだが、ここでは仲間を救出するのみにとどまった。

 カンテラやパチンコ、空きビンなど、Bボタンで使用できるアイテムは、セットすることで使えるわけだが、十字キーの左、右、下にもそれぞれ登録しておけるのが便利。それぞれのキーにアイテムを割り振っておくと、あとはそのキーを押すだけで、そのときBボタンに登録されているアイテムと入れ替えることができる。おそらくBボタンで使用するアイテムをこまめに変えなくてはならないダンジョンにおいては、なくてはならない機能になるだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた