あの名作が華麗に“りば〜す”――ラインをつなげて消しまくれ!:「音をつなごう!グンペイりば〜す♪」レビュー(1/3 ページ)
ニンテンドーDSで「音をつなごう!グンペイりば〜す♪」が発売された。かつてワンダースワンで好評を博した「GUNPEY」のシステムはそのままにボリュームアップ、おまけも大充実のパズルゲームだ。まぶたの裏にラインが焼きつくほどに、ハマってしまうかもしれないですよ。
横井氏の名を冠した名作が、装いも新たに再生
バンダイナムコゲームスより発売された「音をつなごう!グンペイりば〜す♪」は、ラインをつなげて消すシンプルなパズルゲームだ。本作のルーツをひもとくと、1999年にワンダースワン用ソフトとしてコトから発売された「GUNPEY」に行き当たる。「GUNPEY」は、任天堂から独立し、その後コトを設立した故・横井軍平氏の遺作にあたるゲーム。ゲーム名の由来ももちろん横井氏の名前からだ。
横井氏は、大袈裟な表現でなく“1冊の本ができる”ほどに、数々の逸話をゲーム業界に残しているゲームクリエイターで、ゲーム&ウォッチ、ゲームボーイなどを開発したことで有名。ファミリーコンピュータで採用され、その後のビデオゲームのインタフェースに多大なる影響を与えた十字キーの開発者としても知られている。ゲーム界に身を捧げ続けた横井氏が最後に産み出したゲームが「GUNPEY」だ。
そんな「GUNPEY」が、このたびニンテンドーDSで“りば〜す”(再生)を遂げた。PSPにおいても「GUNPEY-R(グンペイ リバース)」というタイトルで、鮮やかに蘇った「GUNPEY」が近日中に発売される予定だ。ちなみに筆者は、ワンダースワン版「GUNPEY」をハードと一緒に買い夢中でプレイした「GUNPEY」ファンの1人。シンプルかつ熱い名作パズルゲームが、2つの携帯ゲーム機でほぼ同時期に復活することを、ファンとしては素直に喜びたい。
パズルの快感をボタンで得るか、タッチペンで得るか
本作の基本的なシステムは驚くほどに単純だ。プレーヤーにできることは、縦10列横5列で構成されるフィールドの中で段階的にせり上がってくるパネル(各パネルに表示されるラインは「∧」、「∨」、「/」、「\」の4種類)の上下を並び替えることのみ。ラインの表示されたパネルをうまくつなげてフィールド左右の端がラインでつながると、そのラインが消滅する。ラインの表示されたパネルが一番上まで到達してしまうとゲームオーバーだ。
おそらく誰がプレイしても1分以内にそのルールは把握できるのではないか、というほどに基本ルールは簡単。しかし「テトリス」しかり「数独」しかり、ルールが単純なパズルゲームほどハマると抜けられないものはない。本作もそういった名だたる良作パズルゲームと肩を並べるほどの分かりやすさと中毒性を持っている。
ひとつのミソとしては、ライン消滅直前に一時的にせり上がりが止まる点が挙げられる。左右のラインがつながった時点でそのラインがすぐに消えるわけではなく、しばらくその場に残るのだが、この間もプレーヤーの操作によるパネルの上下移動は可能。これを利用して、今まさに消えようとしているラインをさらにつなげる形でラインを移動させて“あとづけ”したり、別の列でまったく別のラインを作り、追っかけるようにして“連鎖”させるなどのテクニックを駆使することができるのだ。また、上の方にラインの表示されたパネルが来て「あわや、ゲームオーバーか」という時にも、下の方でラインをつなげて、その間に上のパネルを下に降ろすこともできる。
このシステムを利用して意図的に大連鎖を狙うのも楽しいし、ライン消滅時にガチャガチャとパネルを動かしていたら、思わぬあとづけや連鎖が発動するというハプニング的な面白さも有している。画面上のラインが多くなり、せり上がりが早くなればなるほど、これらの戦略やハプニングの楽しみの機会も増える。うまくいって一気にすべてのラインを消すことができたときなどは、脳内から何かがじゅわーっと出るに違いない。
基本操作は十字ボタンでカーソルの移動、Yボタンでパネルの入れ替え、Xボタンでパネルをつかむ(つかんだまま十字ボタンでの移動が可能)、Bボタンでフィールドのせり上げというもの。しかし本作ではニンテンドーDSならではの操作方法も選択できる。タッチペンによる操作だ。
タッチペンを使った場合は、パネルをタッチしてスライドさせれば、パネルを移動させることができる。画面右下にある↑の部分をタッチすることでフィールドのせり上げが可能だ。この操作方法は非常に直感的で理にかなってはいるが、元々の「GUNPEY」の操作感覚を覚えている筆者としては、十字ボタンでカーソルを動かす方がしっくりと来た。これはどちらがいいとか悪いではなくて、選択肢が増えただけの話なので、どちらも試してみて自分になじんだ方でプレイすればよいと思う。違うゲームじゃんかッ、と言うほどにプレイ感覚は異なるので、1本で2粒おいしい、と前向きにとらえるべきだろう。
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