あの名作が華麗に“りば〜す”――ラインをつなげて消しまくれ!「音をつなごう!グンペイりば〜す♪」レビュー(2/3 ページ)

» 2006年11月08日 13時58分 公開
[仗桐安,ITmedia]

豊富なモードでとことん楽しませてくれます

 本作のモードはかなり多彩で豊富だ。本編を楽しむモードだけでも1人用の「フロンティア」、「エンドレス」、「タイムアタック」、「面クリ」があり、2人用および通信を扱うモードは「つうしんたいせん」、「ライバル」、「おためしばんダウンロード」がある。その他に非常に充実したおまけもあるのだが、それについては後述しよう。

 1人用の「フロンティア」は、好きなキャラを選択して、ライバルたちを倒しながら進むモード。ポップでカラフルな独特のSF世界が描かれており、個性豊かなキャラが多数登場する。最初に選べるのはビンセントとシェリーのみだが、ゲームが進行すると他のキャラも使用可能になっていく。各キャラはそれぞれ自分の惑星を持っており、「フロンティア」での対戦は敵キャラの惑星で行うことになる。

画像画像画像画像 キャラ絵や世界観はアクが強いので、人によって好みは別れそうなところだ。このキャラ絵でグッと来たなら、CDの「ジャケ買い」のように本作を手にとってみるのもいいかもしれない

 キャラごとに必殺技が設定されているのが面白い要素だ。発動する必殺技は、たとえばビンセントなら「日はまた昇る」(相手フィールドを全体的に3段持ち上げる、イヤ〜な技)、シェリーなら「恋のサングラス」(相手のカーソル周辺以外を隠してしまう)など、それぞれ全く違う効果を発揮する。それ以外に全員共通で発動可能な「スロット」(パネル内のラインをシャッフルしてしまう。これをくらうと計画が水の泡になるときもあれば、逆にプレイしやすくなることもある)という技もある。いずれも油断ならない妨害をしてくるのでかなり厄介だが、それこそが本作の対戦プレイの面白いところでもある。

 また、キャラごと惑星ごとに流れる音楽が違う上に、それぞれ確固たるジャンル分けができるほどに多彩で作り込まれた曲を聴くことができるので、プレイするときはボリューム大きめかヘッドフォン着用を推奨したい。ちなみに開発はキューエンタテインメントだし、音楽は「ルミネス」や「NINETY-NINE NIGHTS」などを手がけたブレインストームが担当しているので、そちらのファンであればチェックしない手はないだろう。

 「エンドレス」は文字通りゲームオーバーになるまで終わらないモード。「テトリス」などにおいてもエンドレスモードでのハイスコアを競うのが熱かったりするわけで、本作を骨の髄まで楽しみたいなら、究極的にはこのモードでのハイスコア争いに行き着くのではないだろうか。「面クリ」は指定された数のパネルを消して、ステージをクリアしていくモード。スピード0、レベル0のステージからスピード9、レベル5のステージまで全60面が用意されているので、かなり歯応えがある。「タイムアタック」は30秒、60秒、90秒という制限時間でのスコアを競うモード。いかに連鎖やあとづけでスコアを稼ぐかが決め手となる。友人とスコアを競えば盛り上がること間違いなしだ。

画像 各モードにはブレイクとオリジナルの2種類のルールが存在する。ブレイクは、ラインが消滅した時にそのラインよりも上にあるパネルが消滅した分だけ降りてくる。オリジナルは、ラインが消滅しても、他のパネルはそのままだ。個人的にはブレイクの方がとっつきやすく感じた。これもまた、好みで選ぶといいだろう
画像画像 「エンドレス」と「タイムアタック」にはシングルとダブルという2種類の“がめん”を選べる。シングルなら下画面のみでプレイするが、ダブルは上画面にも同時進行でフィールドが展開しており、2つのフィールドを同時に処理しなくてはならない!これがかなり難しく忙しいのだ。2つあると頭では分かっていてもどちらかに集中していつのまにかゲームオーバーということもある。頭脳を刺激して鍛えるにはいいモードかもしれない

 友人と盛り上がるといえば、忘れてはならないのが対戦。「つうしんたいせん」では

ニンテンドーDS本体と本作を持ち寄れば1対1の対戦ができる。どちらかの本体を親機に決めて、親機側で「へやをつくる」を選択、ルールや対戦ステージを設定したら対戦可能な状態になるのだ。「つうしんたいせん」で対戦した友人たちのプロフィールは「ライバル」というモードで確認可能。今までの戦績を見ることができる。

画像画像 「おためしばんダウンロード」でも本作の魅力は伝わると思うけど、やっぱり友人とは対戦したいもんです

 本作を持っていない人には「おためしばんダウンロード」で「エンドレス」のダブルを配ることができるのだが、欲を言えばDSダウンロードプレイによる通信対戦も実現してほしかった。本作を持っていない人が通信対戦の楽しさを享受すれば、本作の魅力もより伝わるのではないだろうか。また、Wi-Fiによる対戦モードも、できれば搭載してほしかった。次回作がもしあるなら、ぜひ検討していただきたい要素である。

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