レビュー
» 2006年11月15日 13時38分 公開

女の子だけがハマるのはもったいない! “女装男性に萌える”という葛藤に悶えてみました「プリンセス・プリンセス 姫たちのアブナい放課後」レビュー(1/2 ページ)

美少女萌えにもそろそろ新しいジャンルがほしいなぁと思っているそこのアナタ! 歌舞伎の女形(おやま)も裸足で逃げ出すほどの女装っぷりを見せる「プリンセス・プリンセス 姫たちのアブナい放課後」。女性以上の色気を持つ男子高校生と一緒に、耽美な世界に迷い込んでみませんか?

[雛見沢秀一,ITmedia]

原作は女装アイドル(?)漫画

タイトル画面などは、アニメ版の作画を担当した、あの中嶋敦子氏が手がけている。オープニングムービーはアニメ版を収録

 女性向け漫画雑誌「月刊ウィングス」にて連載された漫画「プリンセス・プリンセス」をご存じだろうか? 男子校を舞台に、男性生徒同士の交流が描かれるコメディー漫画だ。

 だが、この漫画はタダの友情モノではない。男子校というムサイ環境に潤いを与えるため、美少年を学校公認で女装させて“姫”とし、男子校のマドンナとして祭り上げるという、なんとも奇抜な設定がウリなのだ。ちなみに現在は、続編にあたる「プリンセス・プリンセス+(プラス)」が連載中で、さらに2006年上半期にはテレビアニメ化、ついには実写ドラマ化までされたという、今ノリにノっている作品なのだ。

 そんな人気作が、PS2で待望のゲーム化、“美形ボーイズ友情アドベンチャー”(すごいジャンル名だ)として登場した。

 本作の物語は、主人公・河野亨(こうのとおる)が男子校である藤森学園に転入する場面から始まる。学校独自の制度“姫制度”により、“姫”に選ばれてしまった亨。同じ“姫”である、四方谷 裕史郎(しほうだにゆうじろう)や豊 実琴 (ゆたかみこと)たちと一緒に“姫”としての仕事をこなしながら、学園生活を1年間過ごすという内容だ。

 ゲームシステム自体はオーソドックスなアドベンチャーゲーム。会話をテキストで読み進め、途中に現れる選択肢の選び方によっては、その先のストーリーが変わるというマルチシナリオ形式だ。合唱コンクールや学園祭など、原作やアニメではおなじみのイベントのほか、“ならずの姫”という存在を探し出すという、本作オリジナルのストーリーも楽しめる。

美少年同士が普通にくっついていたら、タダのボーイズラブ。美少年が女装をするからこそ、本作はボーイズラブにとどまらず、妄想の翼という無限の可能性が広がるのである。よくわかりませんね

 早速だが、困った問題が発生した。萌えゲーが大好きな筆者ではあるが、さすがに女の子向けの萌えゲー(と言っていいのかな?)はプレイしたことがない。この手のゲームが好きな人には申し訳ないが、“男同士が淡々といちゃつく内容なのかなあ”という感じで、その魅力を想像することすらできない状態なのだ。

 こんな状況では、萌えゲーレビュアーを名乗れない! というわけで、新たな萌えの境地を体験すべく、本作をプレイすることと相成った。“男性視点から見た女の子向け恋愛アドベンチャー”という視点で、プレイリポートをお届けしていこう。

出だしの気分はスロースターター

 主人公の亨となり、めっちゃかっこいい(かわいい?)“姫”仲間の彼らと、それはそれは深い友情を育んでいく本作。筆者もやはり男。男キャラに萌えるということに抵抗を感じるし、友情を育む過程に戸惑いを感じてしまうのはご容赦いただきたい。

 前フリはそんな感じで、とりあえずプレイ開始。本作をプレイして第一に感じるのは、やはり登場キャラクターのヴィジュアルの良さであろう。生徒会の面々の面構えなど、まさに王子様と言っていいほどのイケメンっぷり。本当に高校生かと問いたくなるが、女の子にはこういった絵が好まれるんだろうなぁと思いつつ、「たぶん顔が良いのを鼻にかけて余裕かましてるんだ、これだから美形は!」などと妙な敵対心を覚えながらストーリーを進める。また、逆にキレイさが目立つためか、あまり男らしさが感じられない。男の筆者からしてみれば、主人公の立ち絵のひとつである、腕を腰に当て笑顔でいるポーズからして、違和感を感じてしまうのだ。

左が元姫で生徒会長の有定修也(ありさだしゅうや)、右は有定会長をサポートする生徒会メンバー。皆揃って王子様

 しかし、そのポーズも彼らに萌えるための、大事な布石だったのだ。その理由は、主人公たちが姫の格好をしたときに判明した。素の男の時に使われている立ち絵はなんとも微妙だと感じたのだが、姫の衣装を着たとたんそのポーズがしっくりくる。むしろかわいい! これにはやられた。これにより、普通に見せるよりも効果的に萌えさせくれた。

 シナリオ面での特筆ポイントは、たまにではあるが、攻略の対象となる裕史郎や実琴たちの思考も書かれることだ。たとえば、裕史郎がある問題で悩んでおり、亨ががその問題を解決した場合は、裕史郎の心境がメッセージウインドウに表示される。

 本来ならばわからない彼らの心情を理解することで、より裕史郎たちに感情移入できる仕組みなのだ。徐々に裕史郎たちの気持ちが亨に傾いていく情景は、生々しさすらある。

左の時の状態だとよろしくない。しかし、姫でこの挨拶のポーズをされると……
主人公に対して徐々に友好が深まっていく様が、ハッキリと分かるこのシステム。実際にプレイしていると、かなり赤面してしまう(笑)。もうね、勘弁してください

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2208/07/news049.jpg 木下優樹菜、元夫・フジモン&娘たちとディズニーシーを満喫 長女の10歳バースデーを祝福
  2. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  3. /nl/articles/2208/07/news048.jpg カナダ留学中の光浦靖子、おしゃれヘアのソロショットに反響 「お元気そうでなにより」「別人のよう」
  4. /nl/articles/2007/15/news150.jpg 子「ごめん、もう仕事できない」→母「はぁい了解っっ」 退職を明るく認めた家族のLINEが優しい
  5. /nl/articles/2208/06/news014.jpg 飼い主が大型犬たちに“犬語”で注意した結果…… 即座に言うことを聞く姿に「まさかのネイティブw」の声
  6. /nl/articles/2208/05/news021.jpg 「若い君にはこの絵の作者の考えなんて分からない」→「それ俺の絵」 ギャラリーで知らないおじさんから謎の説教を受けた作者に話を聞いた
  7. /nl/articles/2208/07/news007.jpg 黒柴の子犬が成長したら…… 頭だけ赤色に変化した驚きのビフォーアフターに「こんなことあるんですね」「レアでかわいい」の声
  8. /nl/articles/2208/07/news043.jpg “無限に転がり続けるウソップ”で上映中断 劇場版「ONE PIECE」TOHOシネマズのシュールな機材トラブル話題に
  9. /nl/articles/2208/07/news009.jpg 元警察犬のシェパード、無防備におなかを見せてすやぁ…… 穏やかな表情に「お疲れさまでした」「ゆっくり過ごしてね」の声
  10. /nl/articles/2208/05/news018.jpg やたら緑の幼虫を発見→1カ月育ててみた結果…… ため息が漏れるほど美しいチョウの羽化を見届けた観察日記に「感動する」

先週の総合アクセスTOP10

  1. DAIGO、姉・影木栄貴のシニア婚に感慨「アスランが好き過ぎて」「人生何が起こるかわからない」 義妹・北川景子が後押し
  2. 大阪王将「ナメクジの侵入があった」と認める 告発者は「ナメクジが6匹並んでいた」と発言
  3. かわいすぎるおっさんだな! 橋本環奈、23歳にして自宅にビールサーバーを設置 すっぴんで「ぷはー……うまっ」「おいしすぎてビックリ」
  4. 「お先にどうぞ」で歩行者妨害は不成立 道を譲られたドライバーの交通違反が撤回へ 警察が謝罪
  5. 大型犬「こわいよぅ!」→先生「震えすぎて心臓の音が聞こえません笑」 診察を必死に頑張るハスキーが応援したくなる
  6. 益若つばさ、休業を宣言 骨折直後の“死体みたい”な写真とともに「命が危なかったか下半身不随」の可能性あったと告白
  7. 坂口杏里さん、夫の前で“推し男性”に抱きつく画がカオスすぎる 「本当にこんなに好きになった人、7年間の元カレと王子だけ」
  8. スタッフが掃除していると、ウミガメたちが列を作って…… 甲羅磨きをねだる姿が「かわいいw」「気持ちいいのかな?」と話題に
  9. 「担保に傷いったのがショック」 粗品、535万円したレクサス白に擦り傷 購入報告からわずか2日の惨事に落胆
  10. 柴犬さんが「じいじとばあばのお布団の間」に一番乗り! 最高にいとおしい寝姿に癒やされる

先月の総合アクセスTOP10

  1. 安倍元首相、銃で撃たれて意識不明か 事件時のものとみられる映像投稿される
  2. 野口五郎、20歳迎えた娘と誕生日デート 家族同然の西城秀樹さん長女も加わり「楽しい時間でした!」
  3. 「大阪王将」店舗にナメクジやゴキブリが発生? 元従業員の“告発”が衝撃与える 大阪王将「事実関係を調査中」
  4. この画像の中に「さかな」が隠れています 猫に見つからないように必死! 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう 【お昼寝編】
  5. ダルビッシュ有&聖子、ドレスアップした夫婦ショットに反響 「ハリウッド俳優やん」「輝いてます」
  6. 「auの信頼度爆上がり」通信障害でも社長の“有能さ”に驚く声多数 一方で「まだ圏外だぞ…」など報告続く
  7. スシロー、“ビール半額”で今度は「ジョッキが小さい」との報告? 運営元「内容量に差異はない」と否定
  8. スシロー「何杯飲んでもビール半額」開始前にPOP掲示 → 注文したら全額請求 投稿者「態度に納得いかなかった」 運営元が謝罪
  9. TKO木下、海外旅行先で総額270万円のスリ被害に エルメスの財布奪われた“瞬間映像”も公開「くっそ〜……」
  10. パパが好きすぎて、畑仕事中も離れない元保護子猫 お外にドキドキしながら背中に乗って応援する姿があいらしい