乱世に己の義を示せ――「三國志 Online」発表会(2/2 ページ)

» 2006年12月08日 02時11分 公開
[ITmedia]
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 3つの勢力が年間を通して勝敗を競う本作。残りの2つの国をくだして勝利すると、その国に仕えているキャラクターには褒美が入る。合戦は週に3日程度、1回の合戦は長すぎず短すぎずで調整していきたいと上野氏。しかし、本作は国に仕えるというよりは、武将に仕えるという形を取りたいとしている。武将との親密度が上がれば、その武将を戦場に招聘することもできるという。彼らは非常に頼もしい味方になってくれるとのこと。

こちらは聖獣「青龍」。どうやら聖獣にはそれぞれに相性があるようだ

 個々の合戦では、プレーヤー同士の対戦から、徒党同士の対戦、連携を駆使した複数の徒党同士の多人数対戦も可能。投石車や砦、見張りやぐらなどを設置することで、数的劣勢下における形勢逆転ができる。さらにデモプレイでは戦局を大きく変える「聖獣」を召喚する様が紹介された。これらは、ダンジョンで「聖獣の欠片」を収集し、複数人が使用することで召喚できるとのこと。撮影不可のデモムービーでは、大挙して押し寄せた兵士達の中心に巨大な白虎が召喚され吹っ飛ばされる様が確認できた。それを見た軍師が高らかと手を掲げると天に巨大な竜が現われ、白虎に対するといった迫力あるシーンが展開していた。どうやら聖獣にはそれぞれに相性があるようだ。


武将招聘に応えてもらうには日頃のコミュニケーションが必要
あくまでも複数のプレーヤーが協力して製作する。これらの兵器は戦場で組み立てて操作する
「金」、「水」、「木」、「火」、「土」と5つの相性がある「聖獣」は五行陰陽道に則っている

 ちなみに「三國志オンライン」ゲームプランナーのエドワード・テオ氏による実機デモでは、男女それぞれ4種類から選べ、髪型、顔、髪の色、目の色、肌の色、服の色、声、名前、誕生日を決定してゲームをスタートすると説明。今回は便宜上、時間を昼に設定して町の中を移動していた。町は長安を中心に作られている。雄大な大地に広がる建物の間をぬって移動するプレーヤーキャラ。途中で夕方になる様が見て取れた。

 続いて「石林」(セキリン)という名のダンジョンも紹介。石が林のように屹立している空間で、中国の有名なスポットをモチーフにして作られたとテオ氏。巨大なボスモンスターである牛魔王と戦う複数のプレーヤーキャラたちの様子をムービーで紹介し、迫力の多人数プレイが公開された。

 本作は12月中旬にはクローズβテストの応募を開始し、2007年1月下旬にはクローズβ実施、2007年春にオープンβテストを開始する予定とのこと。公式サイトも12月7日に公開されており、サービス化に向け情報開示を積極的に行くとのこと。

コーエー専務執行役員ソフトウェア事業部長 杉山芳樹氏

 最後に、コーエー専務執行役員ソフトウェア事業部長 杉山芳樹氏登壇。「1980年代からRX232Cという通信ケーブルを使ったネットワークゲームの研究をしてきた。1998年に世に出した『信長の野望インターネット』は、初めてオンラインゲームで利益が出たソフトということで郵政大臣賞をいただいた。そのあと2003年に『信長の野望オンライン』、その後『大航海オンライン』、そして今年はMMOアクションという『真・三國無双BB』をリリースし、ネットワーク市場の発展に注力した。海外については、台湾、韓国、中国というアジア地域を中心に積極的に展開してきた。今後は北米、オーストラリアといったようにワールドワイドにサービスを拡大していく予定」と、改めて現状を報告。

 「本作は今までの技術やノウハウを結集して集大成的に製作している作品。コーエーが今まで培ってきた、コーエーならではの三國志であり、オンラインゲームです。ユーザーの皆様にただ楽しんでいただくだけではなく、三國志の魅力的な歴史観そのものを体感する、仲間との交流でコミュニケーション力を高めるなど、プレイそのものを豊かにできればこれ以上の喜びはない」と、本作が最高のクオリティを持って製作されていることに自信があると胸を張った。

曹操
孫堅
劉備

大都市をそして戦場を、プレーヤーは昼を夜を分けずに駆けていく。その雄大な景色は十分な臨場感を与えてくれる

巨大なサソリや牛頭の化け物など、戦う相手は人間だけとは限らない。三國志でありながら武侠モノの雰囲気も。戦闘は多くのキャラクターが入り乱れての乱戦必至だ
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