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» 2006年12月15日 20時04分 公開

1チップMSX発売記念! 「ザナック」、「アレスタ」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)

[ゲイムマン,ITmedia]

ディスクシステムの隠れた名作

画像 写真では伝わらないが、縦スクロールのスピードも心地良く感じられる

 同1986年、ファミコンディスクシステム版「ザナック」が発売された。

 MSX版からの大きな変化は、グラフィックのグレードアップだ。固定16色表示、しかもスクロール機能のないMSXよりは、ファミコンの方が優れたグラフィックになるのは当然としても、各面ごとに背景や地上物のデザインが凝っていて、マシン性能の差にとどまらない、グラフィックの大幅な強化を実現させている。

 特殊弾も、種類こそMSX版と変わらないものの、見た目が派手になった。

 横や斜めから来る敵が多いので、個人的には、3番(自機の周りを回る)や4番(撃った地点の少し先で左右に往復し、向かってくる敵を破壊する)、7番(まっすぐ前と、斜め前に撃ち分けられる速射弾)が頼りになった。

 あと、あまり使えないけど6番がおもしろい。何かに当たると、画面上を飛んでいる敵が全部消えるのだ。なぜ使えないかというと、パワーチップも消えてしまうから。

 この6番には裏技がある。特殊弾を1発も撃たずに、6番のパワーチップを6個取ってから撃つと、敵がすべて、当時のコンパイルのマスコットキャラクター、ランダーに変わる。ランダーを取った数だけ、自機の残り機数が増える……らしい。

 もちろん私は、通常弾だけでそこまで進めるほどゲームがうまくないから、実際に試したことはない。

画像 ランダーはフィールド上にも隠れている(左上の青いキャラクター)。もとは確か「窓ふき会社のスイング君」という、MSXのゲームに出てくる敵キャラクターだったはず
画像 3番は一定時間、自機の周囲を回って敵の弾を防ぐ
画像 4番の弾は、敵に60回当たるまで往復し続ける

 同じ数字のパワーチップを取り続けると、特殊弾はパワーアップしていく。0番のチップを取れば、最初から持っている全方位弾(自機の移動方向に飛ぶ)も強化できる。

画像 ゲーム開始当初は、単発で威力の弱い0番だけど……
画像 パワーアップすると、より広い範囲をカバーできる

 自動難易度調整も健在。連射機能つきコントローラーを使おうものなら、敵の攻撃は明らかに激しくなる。

 とはいえ、やはり連射機能を使った方が、先へ進みやすいと思う。猛攻をかいくぐりながら、群がる敵を次々と倒していく、爽快感もまた増幅する。

画像 連射機能を使うと、エリア1から早くもこんな激しい攻撃にさらされる

 ファミコンディスクシステム版「ザナック」が好評だったので、MSXでもファミコン版をもとに、「ザナック」がリメイクされた。それがMSX2版「ザナックEX」だ。

 MSX2専用となったことで、グラフィックもファミコン版並みかそれ以上となり、スクロールも滑らかになった。

アレスタとディスクステーション

 1988年、「ザナック」のシステムを受け継いだシューティングゲーム「アレスタ」が発売された。最初はセガマークIII版(発売元:セガ)だったが、残念ながら私はこれをプレイしたことがない。

 ただ、今回1チップMSX向けに期間限定で無料配信される、MSX2版「アレスタ」(1988年、コンパイル)に、ちょっと思い入れがある。

画像 「アレスタ」と「アレスタ2」も、プロジェクトEGGで販売されている
画像 オープニングデモ。パイロットのレイ・ワイゼンが、恋人に重傷を負わせたコンピューターシステム「DIA51」に立ち向かう

 「アレスタ」発売の少し前、コンパイルから「ディスクステーション 創刊準備0号」が発売された。980円という低価格のディスクマガジンで、その最大の目玉は、「アレスタ」のステージ1がプレイできる体験版だった。

 また、ゲームアーツ「ソリテアロイヤル」のゲーム1本や、ブレイングレイ「ラストハルマゲドン」のデモ画面なども収録されていた。

 当時私は高校生だったから、数千円するゲームソフトを、そんなに何本も買えやしなかった。だからこういう低価格のディスクマガジンは、本当にありがたい存在だった。

 「ディスクステーション」は、創刊号から1980円となったが、そのかわりディスク2枚組となった。

 創刊号には「アレスタ」のオリジナルステージや、同じく当時発売間近だった、MSX2版「ゼビウス」(ナムコ)の体験版が入っていた。

 そのほか、ゲームアーツ「ぎゅわんぶらあ自己中心派」のデモや、オリジナルのアドベンチャーゲーム「魔導師ラルバ」、さらに「MSXマガジン」「MSX・FAN」両誌の投稿プログラム、コンパイルのレトロゲーム「メガロポリスSOS」などを収録。

 ちなみに、この号に「トレンディワールド」というテキストアドベンチャーが入っているが、これは私がコンパイルに投稿して、採用されたもの。

 その年に流行した事柄を、無理矢理ファンタジー世界に押し込んだシナリオで、闘技場で「24時間戦えますか?」と尋ねられたり、最終ボスが「ヤーレンソーラン北海道」の牛だったり、キーワードは「くうねるあそぶ」だったりする。

 こんなしょーもないゲームが、「ゼビウス」「アレスタ」と同じパッケージに入っていたということが、「ディスクステーション」のおおらかさを象徴しているといえるだろう。

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