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» 2007年02月27日 12時45分 公開

初心に帰ってIXの作曲も――すぎやま氏、金管五重奏「すぎやまこういちとブラスの響き」で2007年の抱負を語る

金管五重奏によるコンサート「すぎやまこういちとブラスの響き」が開催された。コンサートの案内役を務めるすぎやまこういち氏は今後の予定に加えて、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」について語ってくれた。

[塙恵子,ITmedia]
photo すぎやまこういち氏

 2月26日、東京・第一生命ホールにて、東京メトロポリタン・ブラス・クインテット(以下、ブラス・クインテット)演奏によるコンサート「すぎやまこういちとブラスの響き」が開催された。

 東京都交響楽団のメンバー5人(トランペット高橋敦氏、中山隆崇氏、ホルン西條貴人氏、トロンボーン小田桐寛之氏、テューバ佐藤潔氏)で結成されたブラス・クインテットは、これまでにもすぎやまこういち氏の作品CDへの参加や、金管五重奏によるドラゴンクエストコンサートといった活動を行っている。

photo 2006年12月に発売されたCD「すぎやまこういちとブラスの響き」をアピール

 今回は、2006年12月に発売されたCD「すぎやまこういちとブラスの響き」の中の作品に基づいた内容となっており、ブラス・クインテットに加え、パーカッションの安藤芳広氏が参加。公演直前に、コンサートの司会を務めるすぎやま氏にお話を聞くことができた。

 少人数による演奏のよさについては、「オーケストラ音楽とは違った楽しみがある。トラック数が少ない音楽だから、よりゲーム音楽のもとに近い作品なのではないかと思う」とすぎやま氏。自らをゲーム好きと公言するすぎやま氏の最近のお気に入りは、ニンテンドーDSソフト「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」だとか。すぎやま氏は、先日渋谷を歩いていた際、初めて「すれちがいバトル」の相手が見つかったが完敗を喫したそうで「すっかり極めたつもりだったけど、渋谷の連中はすごいね」と悔しさを見せる。もっと強いモンスターを作りたいと抱負(?)を述べた後、すぎやま氏は「ここまで自分がやりこむということは、ゲームとしてすばらしい証拠」と同ソフトを絶賛していた。

 すぎやま氏は「自分でも感心するくらいの忙しさだった」と2006年を振り返る。そして「3月いっぱいで(ブラス・クインテットの)レコーディングが終われば、ようやく落ち着く」と安堵の様子を見せた。しかし、近々「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作、ニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の打ち合わせも始まることを明かす。「今年のメインの仕事はIXの作曲になると思う」とすぎやま氏。そのほかコンサートや、ゲーム音楽のレコーディング、オーケストラの作曲なども予定されているという。2007年もやはりすぎやま氏は多忙のようだが、「初心に帰って曲作りをしたい」と抱負を力強く語った。


photo ブラス・クインテットとパーカッションの安藤芳広氏

 「今日は試験の学校が多いからと人が入らないかも」というすぎやま氏の心配をよそに、会場には老若男女たくさんの人が詰め掛けた。プログラムは2部構成になっており、第1部ですぎやま氏のヒット曲や競馬場でのファンファーレをピックアップしたものを演奏。第2部ではドラゴンクエストの曲7曲が披露された。編曲は高橋氏もしくは小田桐氏が担当。「編曲ができたばかりのため、今回は初演のようなもの」とすぎやま氏は言う。

 いつもならすぎやま氏がメンバーをひとりずつ紹介していくところだが、今回は仲間内で紹介していくことに。「よく食べる」、「泣き虫」、「面倒見がいい」といったメンバーでなければわからないエピソードも明かされ、会場は盛り上がった。

photo メンバーの人柄を紹介

 また金管楽器の豆知識を紹介。「(“エンサイクロペディア”や“ウィキペディア”を真似て)これは“ブラスぺディア”だね」とすぎやま氏。ホルンを担当する西條氏は「ホルンはもともとホーン(角)のこと。ほかの金管楽器と違って、ベルが後ろ向きになっているのは、狩りの合図として後ろからくる狩人に知らせるためなんです」とトリビアを披露した。さらにホルンの特徴である、やわらかい音と迫力のある音を吹き分け、観客を沸かせる。

 少人数とは思えなほどのすばらしい音に、ブラボーという声と大きな拍手が起こる。全プログラムが終了が終わり、アンコールでは「帰ってきたウルトラマン」の演奏が行われた。続いて「怪獣音頭」とともに、「岩石怪獣サドラー」が登場。円谷プロダクションの協力により特別出演が実現したもので、すぎやま氏はこのサプライズ企画を知らず、「ぼくがもっているモンスターより強そうだ」と驚きながらもコメント。サドラーは最後まで曲に合わせて踊りきり、会場の笑いを誘った。すばらしい演奏はもちろんだが、観客をよろこばせるための演出にも感服した。今後2007年に予定されているコンサートにも期待したい。

「すぎやまこういちとブラスの響き」プログラム

第1部 すぎやまこういち「ブラスの響き」東京・中山 GI競走ファンファーレ(すぎやまこういち作曲 高橋 敦編曲)
東京・中山 パドック・マーチ(すぎやまこういち作曲 高橋敦編曲)
東京・中山 特別競走ファンファーレ(すぎやまこういち作曲 高橋敦編曲)
東京・中山 クロマティック・マーチ(すぎやまこういち作曲 小田桐寛之編曲)
東京・中山 重賞競走ァンファーレ(すぎやまこういち作曲 高橋敦編曲)
子象の行進(H・マンシーニ作曲 すぎやまこういち・小田桐寛之編曲)
亜麻色の髪の乙女(すぎやまこういち作曲 小田桐寛之編曲)
花の首飾り(すぎやまこういち作曲 小田桐寛之編曲)
恋のフーガ(すぎやまこういち作曲 高橋敦編曲)
第2部 金管五重奏による「ドラゴンクエスト」序曲(DQI) 小田桐寛之編曲
王宮のメヌエット(DQIV) 高橋敦編曲
遥かなる旅路〜果てしなき世界(DQII) 高橋敦編曲
愛の旋律(DQV) 高橋 敦編曲
戦火を交えて〜不死身の敵に挑む(DQV) 高橋敦編曲
そうだあの時は(ヤンガスの大冒険) 小田桐寛之編曲
凱旋そしてエピローグ(DQVII) 小田桐寛之編曲
アンコール帰ってきたウルトラマン
怪獣音頭
シーサイドバウンド

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