嵐で洋館に閉じこめられた9人の運命は?――個性派同士のコラボによる推理アドベンチャー「雨格子の館」レビュー(2/3 ページ)

» 2007年03月30日 00時00分 公開
[卯月鮎,ITmedia]

個性際立つキャラクターに注目!

 館に集まったメンバーは、役者だけあって誰もが個性的でクセが強い。館では、渡された脚本に従い、その役名で呼び合っているが、当然、本名は他にある。そのあたりの二重性も作品の深さにつながっている。役者の顔と、普段の素顔、そして裏に隠された顔。複数の仮面のギャップに引きつけられる。

一柳和(いちやなぎ・なごむ)

 平凡な大学生。普段から間が悪く、今回もバイト先のペンションに行ったら火事で全焼、しょうがないからドライブしたらガス欠、助けを探しに車を離れたら見失って道に迷い、挙げ句の果てに殺人館にたどり着いた。極度の怖がりで、館の外で怪しい音がしたときも「遺言なんだ、死んだじーちゃんの! 『君子危うきに近寄らず』って!!」と主張し、館から出ようとしない。こんな調子で探偵役が務まるのか?

日織(ひおり)

 着流しに長髪がトレードマークの青年。いつもマイペースで物腰は柔らかい。頭を殴られた和を心配して同室に泊めることに。このことから二人のアリバイが成立し、ワトソン役として和の事件捜査をサポートする。年下の和を「和(なご)さん」と呼び、いろいろと気遣ってくれる。頼れる年上のパートナーだ。

画像 一柳和は巻き込まれ体質の大学生。ひ弱だが心優しく、純粋な心がときに好結果を生む。ちなみに実家は豆腐屋
画像 すぐパニックになる和をなだめる、5つ年上のワトソン役。いつもは書斎にいて本を読んでいる。彼に裏の顔はあるのか?

椿(つばき)

メガネをかけた執事役の青年。館では「当家の執事で、椿と申します」と丁寧な口調だが、これは役を演じているだけ。興奮するとすぐに本来の乱暴な言葉が飛び出す。荒っぽい性格で、執事役は本人もミスキャストだと思っている様子。

那須(なす)

 マッチョな肉体派俳優。ダンベルやトレーニング器具を館に持ち込み、体を鍛えるのに忙しい。普段はトレーニング以外のことはまったく考えていないようだが……。

暗石(くらいし)

主に、時代劇の斬られ役を務める、大ベテランの大部屋俳優。芸歴が長いため顔が広く、昔のこともよく知っている。皮肉屋で口は悪いが、根はいい人っぽい。

画像 度がないメガネをかけた執事の椿。和と年齢が近く、仲良くなると素の態度で接してくれる
画像 見事な筋肉を誇る那須。殺人が起きても緊張感を感じさせない天然系のお兄さん
画像 やさぐれたおっさん俳優の暗石。見た目だけなら犯人候補No.1だが……

御陵(みささぎ)

 大人の魅力を漂わせる女優。一見落ち着いて見えるが、実は世間知らずでときどき周囲を驚かせる発言をする。おっとりした態度に育ちのよさを伺わせる。

静奈&鈴奈(しずな・すずな)

 双子の姉妹。とらえどころがない不思議な性格の姉・静奈としっかり者の妹・鈴奈は、見分けがつかないほどそっくり。静奈が和をからかっては、鈴奈がフォローに回る。このゲームのマスコット的存在。

斑井(まだらい)

 小太りの嫌みな中年俳優。たいして大物でもないのにプライドが高く、自分を大きく見せることに余念がない。暗石とはソリが合わないようだ。初日の犠牲者で、残念ながら彼は救えない。

画像 上品なベテラン女優の御陵。テレビではあまり見かけず、地方の舞台を中心に活躍している
画像 鈴奈と会話で盛り上がっていると、ボソリと妙な一言をつぶやく静奈。双子はいいコンビだ
画像 褒めるとすぐに舞い上がる、かわいそうなくらい小物感たっぷりの斑井。早めにゲームから去るのが残念

 2日目以降の犠牲者は、この中から選ばれる。そして犯人は、館に潜む他の人物か、はたまたこのメンバーの誰かか……。さあ、誰が怪しいと思います?

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