コミュニティ要素が充実したポップなMMORPG、日本上陸――ゲームオン「PI STORY」を公開

韓国NCONY Enterpriseが開発し、ゲームオンが日本での提供を予定しているPC用MMORPG「PI STORY」(パイ ストーリー)。本作のお披露目会が、4月26日に東京都恵比寿のゲームオン本社にて行われた。

» 2007年04月26日 20時21分 公開
[眞鍋航希,ITmedia]
photo 左からNCONY Enterprise副社長 チェ・ゼヒョク氏、チェ・ヨンマン氏、「PI STORY」の日本展開において、手を組んだゲームオン常務取締役オンライン事業本部長 椎葉忠志氏、「PI STORY」プロデューサー 國井正貴氏

 ゲームオンの本社にて、4月26日に催されたプレス懇親会。同社が現在日本での展開を進めている新作PC用MMORPG「PI STORY」(パイ ストーリー)のお披露目が行われた。プレス懇親会には、ゲームオン常務取締役オンライン事業本部長 椎葉忠志氏に加え、「PI STORY」の開発元である韓国NCONY Enterpriseで本作の陣頭指揮を執るゲームディレクターのチェ・ヨンマン氏も来日して出席。直接、現在開発中の「PI STORY」に関する情報を聞くことができた。

 「PI STORY」は、パーティを組んで参加できるインスタントダンジョンをクリアしていくことで、キャラクターを成長させていく横スクロールのMMORPG。インスタントダンジョンは8人まで同時に参加可能なMOタイプの造りとなっており、仲間だけで探索を進めることができる。MMORPGを知らない人でも抵抗なく遊べるように工夫が凝らされており、ユーザーインタフェースに関しても日本のコンシューマゲームのような構成になっている。

photophoto 横スクロールでモンスターと戦う「PI STORY」。プレス懇親会で上映されたムービーではキャラクターもよく動き、一見するとアクションゲームのような印象を受けた。攻撃スキルにはショートカットで実行するものの他、スペルを直接入力して発動させる大技も存在するようだ

 ゲームオンでは、これまで韓国で正式サービスが開始され一定の成功をおさめたMMORPGタイトルを日本にて提供していく、というビジネススタイルでオンラインゲームを展開してきた。しかしながら、今回の「PI STORY」はまだ韓国でも開発中の新規タイトル。これは椎葉氏が個人的なつながりにより開発段階から「PI STORY」にかかわり、良いゲームだと確信したために提携を決意したとのことだ。

photo ゲームオン常務取締役オンライン事業本部長 椎葉忠志氏。今回の提携は、椎葉氏とNCONY Enterpriseの個人的なつながりによって実現したという

 「PI STORY」の“PI(パイ)”とは円周率のπから取られた造語で、タイトルロゴの“PI”と“STORY”の間にある“卵”のようなアイテムの名称とのこと。“パイ”にはさまざまな種類が存在し、これを使うことでインスタントダンジョン=異なる世界に渡ったり、アイテムの製作やペットの創造などができる。

 また、プレーヤーキャラクターは全員、初めは「ノービス」というフラットな職業でスタート。基本的に経験値を貯め、スキルを伸ばすことで成長していくが、転職時には専用の“パイ”が必要になる。職業の種類は、40種以上用意されているという。

photophoto かわいらしいデザインの「PI STORY」。ゲーム中のキャラクターグラフィックは装備品によって変更するので、ファッションを楽しむアバター的な要素も盛り込まれている

 加えて、「PI STORY」の大きな特徴のひとつとして挙げられたのが、ほかのプレーヤーとのコミュニケーションを図ることができる「ハウス」というシステム。プレーヤーは「ハウス」と呼ばれる自分の家をゲーム内に持つことができ、ほかのプレーヤーを招くことが可能。「ハウス」は庭付き一戸建てという構造で、庭では花を育てたり植物を採集したりできる。部屋の中には、自分で集めた各種家具を自由に配置することができる。各ハウスには1人のNPCがついており、将来的にはアイテムを預けてほかのプレーヤーに売る「露天」のような機能が実装されるという。

photo チェ・ヨンマン氏は元韓国グラビティのCTOで、「ラグナロクオンライン」の開発にも携わったゲームクリエイター。「PI STORY」のデザインについても、「ラグナロクオンライン」を意識しているという。チェ・ヨンマン氏によると「ラグナロクオンライン」ではアバター要素を活かし切れなかったので、力を入れて開発している」とのことだ

 また、このハウスはWeb上からもアクセスすることが可能で、ゲーム内との連動が図られている。例えば、ゲーム内で撮影したスクリーンショットにコメントを付けて公開したり、プレーヤーのPvPランキングが掲載されたり、掲示板を設置したりと、さまざまなコミュニケーションツールが用意されている。中でもコメント付きスクリーンショットは目玉のひとつのようで、チェ・ヨンマン氏が盛んにアピールしていた。

 今回のプレス懇親会で本格的なお披露目が行われた「PI STORY」だが、さっそく明日4月27日正午にはティーザーサイトが開設。これと同時に、5月下旬より実施予定のクローズドβテストに参加する「PI スターティングメンバー」の募集が行われる。この「PI スターティングメンバー」とは“ユーザーと一緒にゲームを作り育てて行きたい”という考えのもとに設立・募集されるテスターで、ゲームオンは「ゲームの開発に積極的にかかわり、情報を外部に発信してほしい」としていた。我こそはと思うオンラインゲームユーザーは、応募してはいかがだろうか。「PI スターティングメンバー」の募集期間は4月27日正午〜5月10日午後12時で、募集人数は抽選で100人。

 なお、課金システム、および正式サービスの時期などの詳細についてはまだ明かされなかったものの、椎葉氏は2007年内に正式サービスをスタートしたい、としていた。

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