新たな世代に贈るスクウェア・エニックスの新たな試み:スクウェア・エニックス「PRE-CONFERENCE MEETING」(1/2 ページ)
今週末、幕張メッセで開催される「SQUARE ENIX PARTY 2007」に先立ち、本日スクウェア・エニックスはプレス向け発表会「PRE-CONFERENCE MEETING」を開催。新作「THE LAST REMNANT:ラスト レムナント」をはじめ、スターオーシャンシリーズ最新作などが紹介された。
スクウェア・エニックスは5月12日(土)、13日(日)に幕張メッセで開催されるプライベートショウ「SQUARE ENIX PARTY 2007」に先立ち、本日、報道関係者向け発表会「PRE-CONFERENCE MEETING」を開催した。
既報のとおり、スクウェア・エニックス初となる日米同時発売&マルチプラットフォーム展開にてプレイステーション 3とXbox 360において発売予定の「THE LAST REMNANT:ラスト レムナント」を含む、今後発売予定の6タイトルが紹介された。
冒頭、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏が登壇し、次々と新しいゲーム機が発売され、世界のゲーム市場は、これまでに積み重ねられた豊かなゲーム文化を核に、多様なユーザー層の広がり厚みのある市場となっていると説明。
「本日発表されたタイトルは、こうした世界市場と従来からのファンに加え、幅広い年代のユーザー層を見据えたスクエニからのひとつの答えとなります。新しい世代のクリエイターたちが、ハードの特性と目指すお客様を思い描きながら、新たな技術的チャレンジを行っているタイトルでもあります」(和田氏)
発表会は、各タイトルを紹介していく形で進められた。
「スターオーシャン1 First Departure」&「スターオーシャン2 Second Evolution」
前作は全世界で100万本を超える販売数を記録するなど支持を得た「スターオーシャン」シリーズについて、プロデューサーの山岸功典氏は、奥が深く何度もやり込めるゲームシステムとアクション性の高い戦闘シーン、そしてそれを演出する個性豊かなキャラクターとストーリーの魅力に尽きると本作を分析する。SFとファンタジーが融合した「スターオーシャン」シリーズは今後、さまざまな展開が用意されているという。
発表会では「スターオーシャン」シリーズの歴史を紐解く映像からはじまり、それに続く最新作「スターオーシャン4」への期待感をあおる。残念ながらナンバリングタイトルの最新情報は差し控えられたが、シリーズの原点であり、スーパーファミコンで発売された「スターオーシャン1」をフルリメイクしたPSP用ソフト「スターオーシャン1 First Departure」の発売が明らかになった。「スターオーシャン1 First Departure」は、画面が2Dと3Dの融合で表現され、シナリオやキャラクターの追加も施されるという。
また、その20年後の世界が描かれたプレイステーション用ソフト「スターオーシャン2」も、「スターオーシャン2 Second Evolution」としてPSPから発売されるとのこと。こちらもキャラクターデザインが刷新され、プレーヤーキャラクターの追加やフルボイス化などさまざまな面で進化しているという。
両作品ともにプロダクションIGによる美しいアニメーションムービーを採用し、より作品に深みを与えてくれる。
今回、副題として付けられているスターオーシャン1の「First Departure」は“最初の船出”、スターオーシャン2の「Second Evolution」は“第2の進化”、そしてスターオーシャン3は“時の終わりまで”と時の流れを表すものとなっている。物語はそれぞれ別のものとなっているが、大きな世界観はつながっているとのこと。
なお、「SQUARE ENIX PARTY 2007」では12日の午前11時より、ステージイベントとして主演声優とテーマソングの発表が行われる予定だ。
「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」
昨年、ニンテンドーDSにおいて、チョコボを主人公とした「チョコボと魔法の絵本」が発売されたのは記憶に新しい。会場でチョコボが愛嬌を振る中、エグゼクティブプロデューサーの橋本真司氏は、チョコボシリーズが生誕10周年のめでたい年に、Wiiにおいて「チョコボの不思議なダンジョン」シリーズ最新作を開発していると報告した。
最新作のタイトル名は「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」。その副題にあるように、本作では時が止まった街での不思議な体験が描かれることになるという。上映された映像では、「本当の幸せってなんだろう? 本当の大切なものってなんだろう?」と意味深な言葉も。
本作のプロデューサー横山祐樹氏は、タイトルにあるように不思議なダンジョンのシステムを踏襲しながらも、ファイナルファンタジーを遊んだことがあるプレーヤーには馴染みのある要素を加えたり、またニンテンドーDS「チョコボと魔法の絵本」でも好評だった“ある要素”も追加されることになると、これまた意味深なコメントを寄せる。
前出の橋本氏は、ただのダンジョンゲームにとどまらないものになり、本作以外のさまざまな展開が用意されていると、別作品の存在を匂わす。今後のチョコボプロジェクトにも注目したい。
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