ドット絵で描かれるヴァンたちのその後は、召喚獣が活躍し戦略でしのぎを削る世界だった:「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」レビュー(1/2 ページ)
「ファイナルファンタジーXII」から派生した「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」がニンテンドーDSで発売された。新たなる地・レムレースで描かれるヴァンたちの冒険は、召喚獣が大活躍するシミュレーション要素の強いRPG。タッチペンをフル活用して大勢の味方ユニットを自在に動かそう。
ヴァン、パンネロ、バルフレア……彼らに再び会える日がやってきた
4月26日、スクウェア・エニックスからニンテンドーDS用ソフト「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」が発売された。本作はタイトルからも分かるように、2006年3月に発売されたプレイステーション 2用ソフト「ファイナルファンタジーXII」(以下「FFXII」)の派生作品。約1年の月日を経て、新たなる「ファイナルファンタジー」の登場となる。
イヴァリースという世界を舞台にした「FFXII」で主人公だったヴァンが引き続き主人公を務める本作ではあるが、その舞台となるフィールドも、ゲーム内容も「FFXII」とは大きく異なっている。本作の主な舞台となるのは、イヴァリースのはるか上空に浮かぶ浮遊大陸レムレース。レムレースはゼフィル、トルメラドスなど、主に4つのエリアで構成されるプルヴァマ(浮遊大陸)群。「フォルサノス」という空の神が作ったとされている「伝説の浮遊大陸」だ。そんなレムレースを舞台に、空賊ヴァンとパンネロの新たなる冒険が展開する。
「FFXII」はプレイステーション 2の描画能力を極限まで活かしきった圧倒的なグラフィックとボリュームのあるストーリー、アクティブディメンションバトルを採用した戦闘システムなどによる、まさに“RPG”と呼ぶにふさわしい作品だった。その派生作品である本作は、打って変わってニンテンドーDSでの登場である。時折挿入される3DムービーはニンテンドーDSとしてはかなり美麗に仕上がっているが、プレイ中のキャラはどこかあたたかみのあるドット絵(会話画面、メニュー画面などではイラスト)、背景は斜め上方視点の3D描写で描かれている。また、ゲーム内容は、複数のキャラや召喚獣をユニットとして扱い場に配置していく“シミュレーション”要素の強い“RPG”になっている。


「!」が頭上に出たり、口を大きく開けて笑ったりと、ドット絵で描かれたキャラたちの表情・表現は実に豊か。スーパーファミコン時代のファイナルファンタジーを思い出し、ちょっと懐かしい気分になった。もちろんイベントムービーの描写力も必見ミッションの数だけ強くなれるよっ 〜初心者でも入りやすいシステム
本作の進行は、ミッションをクリアすることで展開していく。ミッションは1-1、1-2……2-1、2-2……と章立てで用意されているので、世界を探索して次に何をすればいいか迷ってしまう、という探索型RPGのようなことはほぼない。では一本道の決められたプレイしかできないのかというと、そうでもない。ミッションには物語を進めるために避けては通れないものもあれば、物語の進行に関係がないフリーミッションも存在する。途中の寄り道は用意されているわけだ。
基本的には、飛空艇ベイルージュ(名前の変更は可能)を拠点とし、ワールドマップを移動。島に降りたら目的地まで更に移動しミッション開始、という流れが繰り返される。
飛空艇内では仲間との会話が楽しめるほか、装備品の売買、合成(ミッション中に取得した合成の素材「マテリアル」を渡すことで装備品を作る)、航海日誌の閲覧(これまでのミッション確認や、仲間たちが書いた日誌を見る)、掲示板の確認(フリーミッションのリストを見て、自由に受ける)など、さまざまなことができる。飛空艇内で準備万端整ったら、ワールドマップに降り立ち、次なるミッションに進むことになる。
序盤のプレイではミッション中に何をすればいいのかを手取り足取り教えてくれる、いわゆる“チュートリアル”的な内容が続く。ていねいすぎるほど親切に戦闘での各要素を教えてくれるので、途中で分からなくなることはないはずだ。ニンテンドーDSという裾野の広いプラットフォームを選択した、ということで、かなり初心者への配慮がなされているという印象を受けた。
序盤のミッションで特に覚えておかなくてはならないのが、3すくみの力関係だ。各キャラや各召喚獣には、それぞれ近接タイプ、間接タイプ、飛行タイプの3つのタイプがある。それぞれのタイプには、近接は間接に強い、間接は飛行に強い、飛行は近接に強い、という力関係があるので、それを計算に入れて戦闘をすることで展開を有利にすることができる。常に頭の中に入れておいて戦略の基本としよう。
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