刃には刃を、屁には屁を「桃太郎伝説」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
桃太郎クンが各地を巡ってギャグに接する旅
しかし「桃太郎伝説」には、それ以上に個性的な点がある。ゲーム全体にちりばめられているギャグだ。ユニークなセリフがいくつか出てくるRPGはほかにもあったが、「桃太郎伝説」では、徹頭徹尾ギャグの要素が前面に出てきている。
例えば、桃太郎の使う「仙術」(ファンタジーRPGの魔法にあたる)だ。ヘンな名前の術ばかり。体力を回復する術が「きんたん」で、もっと回復する術が「まんきんたん」。最も攻撃力の高い攻撃仙術の名前が、「だだぢぢ」。
あと、名前というより術そのものがおかしい「ほうひ」の術。何と、好きなときにオナラができる術なのだ! これがシナリオクリアに必須な術なのだから驚く。
ストーリーもかなりヘンだ。主人公が桃太郎だから、基本的には鬼ヶ島へ鬼退治に行く話なのだが……。
この桃太郎クンは旅の途中に、相撲を取ってみたり、枯れ木に花を咲かせてみたり、助けた亀に連れられて龍宮城へ来てみたりするのだ。
村や街の人々がしゃべる話にも、かなりのギャグが盛り込まれている。しかし時にはギャグの中に、ゲームの重要なヒントが隠されていることもある。
輪をかけてヘンテコなのが敵キャラだ。例えば、ギターを持った蛇「若大将」は、「キミに倒されるなんて僕は幸せだなあ」と言い残して消えていく。
桃太郎の攻撃をバットで打ち返すのが、かつて某セ・リーグ球団で人気のあった外国人選手にそっくりな「赤鬼ホーマー」。ゲームの作られた年代がうかがえる。
顔が某女優にそっくりな「ユキだるま」は、「朝のシャンプーしてる?」と聞いてくる(後に出たPCエンジン版では「さがしものはなんですか」に変更)。
戦闘中の行動がユニークだったのが「はらだし」。桃太郎を眠らせたまではよかったが、自分も一緒に眠ってしまい、しかも桃太郎が起きた後も眠ったまま。
こうしたギャグが、「桃太郎伝説」の個性となっている。
特に“ほほえみの大地”と呼ばれる場所は、ギャグで固められたエリア。若大将やホーマー、ユキだるまなど、ギャグ敵ばかりが出現する上、この地にある“ほほえみの村”では村人みんなが、来たる「天下一ダジャレ大会」に向けて、寒いダジャレを連発する。
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