帝国ホテルで花嫁修業をしてみました：「しゃべる！DSお料理ナビ まるごと帝国ホテル」レビュー（3/3 ページ）

[塙恵子，ITmedia]

修行を終え感じたことは……

履歴には熟練度も記録されている

　帝国ホテルという冠から、材料費も高くつくのではないかというイメージを持っていた。ところが、家庭でよく使う材料を使っても、おいしいものが出来上がることが実証できた。メニュー検索の中には、材料にかかる費用で「激安がいい」、「安いほうがいい」、「そこそこOK」、「高くてもOK」、「豪華にいく」という価格の目安も用意されている。しかも「高くてもOK」、「豪華にいく」に当てはまるメニューは18品のみ。今回わたしが作ったものが、すべて1人前300円以内におさまっていることを考えても、普段使いできるソフトだと思う。

　メニューの一覧を見ただけで、きっとおいしいんだろうなと思える、これが「まるごと帝国ホテル」の大きな魅力。料理好きならずともチャレンジ精神をくすぐられる。

　残念なのは、（1品に時間がかかるためなのか）「コースメニュー」の提案や「朝食」の項目がなかったこと。これらホテルのレストランの特色もほしいところだ。

　操作性はいたってシンプルだが、ナビ中にも、その都度細かく決められている材料の分量が表示されるため、食材確認での作業中断を防ぐことができた。

　一方で調理に時間がかかるものが多い。忙しい日常の中で継続は難しい印象だ。しかし“ここぞ”という時に使うには最適。帝国ホテルで食事をしたことがないので、その再現性はわからないが、わたしが作り、食べたものに関してはどれもハズレがなかった。下手な惣菜よりもはるかにおいしいので、ぜひ一度試してみてほしい。

伊勢長「れんこんと鶏肉の煮しめ」　材料費合計155円　★×2

吉兆「大根と銀だらの煮つけ」　材料費合計266円　★×3

帝国ホテル「ロールキャベツ」　材料費249円　★×2

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　帝国ホテルの味を出すために、技術よりなによりもじっくりと下準備に時間をかけることを重視していることが分かる。男心をつかむコツは、時間をかけ、そして心を込めて作るといったところなのだろうが、最後に評価してもらったオレンジのパウンドケーキを除き、料理を口にしたのは自分ひとりだけ。男心をつかむ以前に、ますます一人身を実感してしまいましたが、これも修行の一貫でしょうか、ボス……。

※今回紹介する料理の材料費はすべて1人分で計算しており、自宅にあったものや、調味料などの金額は含んでいません。材料費は購入する店、時期によって、実験結果と異なります。また一部レシピや盛り付けにアレンジを加えていますので、ご了承ください。

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