マザーシップタイトル「テイルズ オブ イノセンス」はニンテンドーDSで――PS2、PSP、Wiiでも新作を発表:「『テイルズ オブ』シリーズ2007年度ラインナップ発表会」(1/4 ページ)
7月20日、バンダイナムコゲームスから発売されている「テイルズ オブ」シリーズの新作発表会が開催された。ニンテンドーDS「テイルズ オブ イノセンス」を含む新作4タイトルが発表された。
2007年度は“挑越”の年――主戦場はニンテンドーDS
発表会にまず登場したのは、シリーズを統括するゼネラルマネージャーの吉積信氏。シリーズ12年のあゆみを振り返りながら、「昨年度は“飛翔”をテーマとして『テイルズ オブ ザ テンペスト』を初めとして4本のタイトルを発表してきた。6月に発売したファンディスク『テイルズ オブ ファンダムVol.2』も好調で、いろいろな角度から『テイルズ オブ』シリーズを楽しんでいただけた1年だったと思う」と語りつつ、2007年度のテーマは“挑越”であると発表。「ただ越えるだけでない、挑み、そして越えるという、新しいことに挑戦して目標をクリアしていきたい」と吉積氏。
このテーマをふまえた上で吉積氏は、「これまで主戦場としてきたのは、スーパーファミコンから始まってプレイステーション、プレイステーション 2が主であった。ゲームボーイやゲームボーイアドバンス、ゲームキューブ、PSPやPCなどでも多面的には展開してきたが、これからの1年、そしてその次を考えたときに、主戦場としていくのはニンテンドーDSである」と発表。「ニンテンドーDSの中で『テイルズ オブ』シリーズがどのように進化していくのかを一番考えながらやっていこうかなと」(吉積氏)
昨年発売された「テイルズ オブ ザ テンペスト」については、「手探りでやっていく中で、いろいろな発見があり、いろいろな失敗があり、その中で培ってきたものを次に生かしていこうという気持ち」と語る。「『テイルズ オブ』シリーズで重要なのはドラマ性。それに加えてアニメーションやテーマソング、キャラクターボイスといったサウンドビジュアル、ここをバランスよく押し出していくのが『テイルズ オブ』シリーズの描き方。そして独自の戦闘システムである『リニアモーションバトル』。これを崩さないことで、シリーズが成立している」(吉積氏)
ニンテンドーDSは、これまでのプラットフォームに引けを取らない表現力を持つ、と吉積氏。「ニンテンドーDSなら、我々が表現したいものが実現できるということが昨年分かった。“テイルズらしさ”を十分に表現できるハードである」(吉積氏)。そして「テイルズ オブ ファンタジア」から始まり、最新作では「テイルズ オブ ジ アビス」までの主要タイトルを「マザーシップタイトル」と吉積氏は名付ける。これ以外は「エスコートタイトル」と呼ぶそうだが、ニンテンドーDSで今後はマザーシップタイトルを展開していくことになる。
吉積氏は最後に、「1995年に『テイルズ オブ ファンタジア』が発売されてから全体の統括をしてきたが、これまでシリーズにさまざまな面でかかわってきたが、ちょっと立ち止まって考えると、自分の思いこみは『テイルズ オブ』シリーズの足かせになってきたこともあるかもしれないと思っていた。時を同じくして、次の世代のプロデューサーやディレクターが育ってきたので、彼らにまかせることで新しい展開もあるかもしれないと思い、彼らにバトンを少しずつ渡しながら、新世代のシリーズを展開して行ければと思う」と語った。
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