リモコンを振りかぶり、群がるスライムを一閃――Wiiでキミも勇者になれる! :「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」レビュー(1/3 ページ)
「ドラゴンクエスト」シリーズから派生した体感アクションRPGがWiiで初登場。Wiiだからこそ実現した独自の操作方法で、リモコンを振るプレーヤーと主人公が絶妙にシンクロする。自在に剣を操り、おなじみの敵たちをバッサバッサとなぎ倒せ!
続編ではないけども……思い出すのは「剣神ドラゴンクエスト」
「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」は、Wiiで発売された体感アクションRPG。タイトルの通り「ドラゴンクエスト」関連作品ではあるが、正式なナンバリング続編ではなく、“ドラゴンクエストソード”という新機軸タイトルの第1弾だと言っていいだろう。タイトルに“ソード”とつくのにはワケがある。ご存知の方も多いかとは思うが、本作ではWiiリモコンを剣に見立てた新感覚の体感アクションが実現しているのだ。
「ドラゴンクエスト」の世界で“剣を振る体感アクション”と言えば、ファンならまず想起するタイトルがあるはず。それが2003年に発売された「剣神ドラゴンクエスト」だ。「剣神ドラゴンクエスト」は家庭用ゲームでありながら、どの家庭用ゲーム機にも属さず、専用のハード(「剣神ドラゴンクエスト」のソフトを内蔵)と専用の剣型コントローラを購入することで、すぐにテレビにつなげて遊べる、独自路線の製品だった。
テレビの上もしくは下に本体を設置し、その本体のセンサー部分が剣型コントローラの動きを感知するという仕組みは、Wiiの到来を予見したかのようなインタフェースだった。当時は先進的だった剣を振る操作、敵を斬った時の何とも言えない爽快感、長時間やったあとの腕の疲れ……、その新感覚に筆者も一時夢中になってハマったものだ。Wii発売前にWiiリモコンによるポインティングができるという情報が発表された時に、筆者の脳裡に真っ先に思い浮かんだのが「剣神ドラゴンクエスト」だった。
だから、本作が発表された時には「やはり来たか」と思うと同時に素直にうれしかった。大のお気に入りだった「剣神ドラゴンクエスト」は、ハード=ソフトという構造上、続編を作りにくいだろうとは思っていたが、Wiiなら難なくあのプレイを実現できる。しかもより美麗なグラフィックで、より内容や機能を盛り込んであのアクションができるのだ。これは期待せずにはいられない。Wiiリモコンをシュッシュと振り回しつつ、本作の発売を待ちわびた筆者であった。
リモコンの振り=主人公の剣さばき!
まずは本作独特の操作方法について触れておこう。本作ではヌンチャクなどの周辺機器は一切必要とせず、Wiiリモコンのみで操作をすることになる。
本作での移動は十字ボタンで行う。上を押せば前進、下を押せば後退する(王国の中では左右のボタンで左右に向きを変えることができる)。また、Bボタンでも前進する上に、上ボタンとBボタンを同時に押せば走ることができるのは基本中の基本だ。
戦闘画面ではWiiリモコンを横に振れば横斬り、縦に振れば縦斬り、斜めに振れば斜め斬りが繰り出せる。Wiiリモコンを画面に向かって突き出すことで“突き”を出すことも可能だ。このあたりはかなり感覚的なので、操作には慣れが必要だろう。
また、特殊な操作としてポインターロックというものがある。これは画面上のどこを基点として斬るのかを指定できる操作で、画面上の任意の点にポインタを持っていきAボタンを押すことでロックができる。例えば画面左寄りに縦にドラキーが並んでいる場合、通常の縦斬りでは一刀両断できない。ポインターロックを使えばドラキーが並んでいる画面左寄りのラインをロックし普通に縦斬りを繰り出すことでドラキー全員を斬ることができる。
Bボタンによる盾の構えも重要な操作だ。敵の攻撃は遠距離からの飛び道具的なものもあり、敵によっては相手の攻撃を防御したときでなければ攻撃のチャンスが得られないものもいる。盾による防御とポインターロックによる狙い斬りをうまく使い分けることができれば初級者脱出と言えるのではないだろうか。
事実、筆者も慣れないうちは、ポインターロックしたいのに盾で防いでしまったり、盾で防御したいのにAボタンを押してしまったりというイージーミスが目立った。ただ、やればやるほど慣れるもので、確実にミスが減っていくことと思う。アクションゲームにおけるトライアンドエラーの楽しさを感じることができるはずだ。操作そのものの爽快感が元々あるので、巧みに敵を狙って自在に斬ることができるようになれば、気分は勇者そのもの。テレビの前で思わずWiiリモコンをシャキーンと構えている自分がいるかもしれない。
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