インタビュー
» 2007年08月21日 14時01分 公開

映画の世界をゲームでも楽しむ――「レミーのおいしいレストラン」

7月21日から公開されている映画「レミーのおいしいレストラン」にあわせて、ゲーム「レミーのおいしいレストラン」が8月2日に発売される。そこで映画のプロデューサーであるブラッド・ルイス氏に、ゲームの感想を聞いてみた。

[聞き手:今藤弘一,ITmedia]

 THQジャパンから発売されるゲーム「レミーのおいしいレストラン」は、先週から公開されている同名映画の世界をそのままにプレイできるタイトル。Wii、プレイステーション 2、ニンテンドーDS版が8月2日に発売されるが、プレーヤーは主人公のネズミ・レミーになりきって楽しめるのだ。

 ゲームでは、パリ市内の下水道や5つ星レストランなど、映画に登場するマップを忠実に再現。アクションの要素が散りばめられた6つの世界を、レミーとなって自由に探索できるようになっている。

 そこで今回だが、映画のプロモーションに合わせて来日した、プロデューサーのブラッド・ルイス氏にプレイステーション 2版のゲームをプレイしてもらったので、その感想を聞いてみた。

画像 映画「レミーのおいしいレストラン」プロデューサー ブラッド・ルイス氏

――ゲームをプレイした感想はいかがですか?

ブラッド・ルイス氏(以下、敬称略) 美しく作られていますし、レミーの描写がいいですね。動きなど、魅力的に作られています。わたし自身はあまりゲームをプレイしないので、なかなかうまくは動かせませんが(笑)。

 レミーについては、映画でも用いているところですが、本物のネズミのように、口や鼻まわりを、前足を使ってこするような動作をしたり、落ちそうになると後ろ足でばたばたする動作など、ちゃんとそういうところが作られていてよかったです。

画像画像画像

――「レミーのおいしレストラン」で一番訴えたいメッセージは何でしょうか

ルイス 映画についてですが、ネズミが料理をするというおもしろい発想で作っていますので、とにかく楽しんでいただきたいですね。リングイニとのやりとりや、頭の中にレミーが隠れたことによって起こるドタバタ劇など、おもしろい要素がありますし。そのほか普遍的なテーマとしては、自分の運命を歩んでいく、自分が一体どういうものなのかを追求するということがあります。自分の目的に向かっていく中で、自分自身とも和解をして、家族とも和解をして、そして友人との関係を築いていくことが大切ですね。

――ゲームのクリエイターとは何か話をされましたか?

ルイス 早い段階からゲームメーカーの方とはお会いしています。ただ、ゲームのプラットフォームも多岐にわたりますので、それぞれの違いもありますし、すべてのデザインにかかわることができませんでした。ただしクリエイターをPIXERにお招きして、映画の行程を実際に見せて、レミーをこのようにアニメーション化しているとか、このような動きになります、といった説明をしました。クリエイターの中には、映画に沿った形で考える人もいれば、独自のアイディアに基づいて作られる方もありますので、話をして考えを共有しました。

画像画像画像 プレイステーション 2版

――ゲームを作る際に、これだけは守ってほしい、といったリクエストはありましたか?

ルイス キャラクターの設定からは離れないでほしい、ということや、動き方、映画のストーリーの展開のさせ方については話をしました。このゲームは、食べ物を使って夢の世界を描いているものですが、厨房をフランス料理のものにしてほしいということも言いました。個人的にはいろいろなものをフランベしてしまったりというイタズラもあると楽しいかと思いましたが。

――映画をゲーム化することに抵抗感はなかったですか。

ルイス 子どもも大人も、このゲームを楽しんでくれることになれば、ゲームを通じて改めて映画の世界を楽しんでくれることになりますので、わたしは非常にいいことだと思っています。

 Wiiではコントローラーを使って、ものをひっくり返したりすることができますよね。体を使ったインタラクティブな遊びができます。ほかのゲームでも、コントローラーを使ってかき回すことで料理を楽しむようなものもありますが、料理を扱うゲームでも、今までは考えられなかったようなタイトルが出てきていて、楽しいと思います。

――自分で作ってみたいゲームはありますでしょうか。

ルイス 確かにゲームの世界も進化していて、その世界も広がってきていると思いますが、優れたゲームを作るには、それ相当の日数、年数が必要になります。わたしとしては、自分が作ると言うより、ゲームメーカーと密接に連携をして、何かおもしろいアイディアがあれば伝えたりしたいとは思いますが……。

 ただ、そろそろゲームは次のレベルに行けると思うんです。いまはまだゲームの世界には制限があります。アニメーション自体は向上していると思いますが、“ゲームをプレイする”と言うところについては、それほどおもしろい進化は得られていないですね。過去15年ほど前から、何かを探して、それを得て、次のレベルに上がって、といった発想は変わらないままだと思います。こうした点を、それこそ次のレベルへ発展すればいいのではないでしょうか。

画像画像画像 Wii版

――何か具体的なアイディアはありますか?

ルイス コントローラーを使って遊ぶ、というところに制限があるのかもしれませんね。もっと肉体的に入り込んで遊ぶ方法はないのか、といった選択肢はないのかと思ったりしますし、遊び手自身がストーリーテラーになることはできないのかと考えたりもします。わたしもよく分からないところは多いですが、プレーヤーが遊びながらストーリーを作っていくことはできるのかなと。ゲームは、常に何かのタスクに向かってプレイしなければならないようにも思えます。もっと楽しく、おもしろいことができないのかと思ったりもしますね。

画像画像画像 ニンテンドーDS版

レミーのおいしいレストラン
対応機種 Wii、プレイステーション 2、ニンテンドーDS
ジャンル アクション・アドベンチャー
プレイ人数 Wii/プレイステーション 2 ストーリーモード:1名、マルチプレイ:2〜4名
ニンテンドーDS 1〜4名
発売日 2007年8月2日
開発 ASOBO Studio
販売 THQジャパン

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