PS3向けタイトルを怒濤のプレイアブル展示――ソニー・コンピュータエンタテインメントブース:東京ゲームショウ2007(2/2 ページ)
「白騎士物語」
ドラクエシリーズやレイトン教授シリーズなど、今や圧倒的な存在感を示す存在となったレベルファイブ。そのレベルファイブがプレイステーション 3向けとして開発しているRPG「白騎士物語」が、SCEブースでプレイアブル展示されている。
展示されている白騎士物語は、東京ゲームショウ 2007に合わせて用意された特別バージョンで、フィールド内の移動と敵との戦闘、そして巨大な白騎士に変身してのボスとの戦闘が楽しめるようになっている。
戦闘シーンでは、一般的なコマンド入力方式ではなく、「アクションパレット」という技の組み合わせ表に従って攻撃を繰り出していくことになる。そして、画面内に円形のゲージが表示され、戦闘開始後そのゲージが溜まると攻撃が可能となるリアルタイム方式だ。その時に、3個用意されているアクションパレットを選択すると、そこに登録されている技で攻撃が開始となる。
アクションパレットには最大7種類の技を登録できるが、1つめの技が決まった直後、右下ゲージが光った瞬間にタイミング良く○ボタンを押していくことで、2つめ、3つめと技がつながっていく。そして、最大7個の技がつながると、敵に大きなダメージを与えられるというわけだ。もちろん、タイミングがうまく合わないと技がつながらず、そこで連続攻撃が終了となってしまう。この連続攻撃のタイミングは結構シビアで、慣れないうちはまったくと言っていいほど技がつながってくれない。しかし、入力になれて技がつながっていくと、かなり気持ちがいい。コマンド入力式RPGでもなければアクションRPGでもない、新しい操作感がかなり新鮮だった。
アクションパレットは、戦闘前にあらかじめカスタマイズしておく必要があるが、技ごとに次につながる技が特定されるだけでなく、技のつなげ方によって後の技のダメージ量も変化するそうだ。実際に戦闘を繰り返しながら連続攻撃の効果を確認し、自分だけのパターンを作り上げていくという楽しみもあるわけだ。もちろん、アクションパレットのカスタマイズも行えるようになっているので、試遊するときにはいろいろ試してみるといいだろう。
開発状況はまだ初期段階だそうで、試遊バージョンもグラフィックの質が低かったり、敵や味方キャラクターのAIが十分でなかったり、○ボタンを連打しているとタイミングに関係なく技がつながっていったりと、まだまだ粗が見られる部分も多かった。また、キャラクターメイキングも試せず、あらかじめ登録されているキャラを選択してのプレイのみとなっている。それでも、白騎士物語のゲーム性の一端を体験できるのは間違いない。連続攻撃をつなげて、気持ちのいい戦闘を体験してみてもらいたい。
「パタポン」
切り絵のような影絵のような独特のグラフィックと、太鼓を叩くリズムでパタポンを操作する、音ゲーとシミュレーションを組み合わせたような全く新しい感覚の「パタポン」。ゲーム内容は、パタポンが住む世界の”神”になったプレーヤーが、太鼓のリズムでパタポンを導き世界の果てを目指すというもの。
プレーヤーは、ゲーム内で動くメインキャラであるパタポンを直接操作するのではなく、○□△×ボタンそれぞれに割り当てられた太鼓の組み合わせによるリズム(コマンド)でパタポンに様々な指示を与えることになる。ゲーム開始当初は「□□□○」の「進め」と、「○○□○」の「戦え」のように、○と□の太鼓を使ったコマンドのみとなっているが、ゲームを進めるに従って△や×の太鼓を入手すると、防御などの指示も出せるようになる。
ゲーム中は、バックに流れているベースとなるリズムに合わせてコマンドを入力していく。リズムと合ったコマンド入力が連続すればコンボとなり、コンボがつながるほど特殊な効力が発揮されるようになる。こういった点は、まさに音ゲーといった感覚だ。しかしパタポンでは、その場の状況に応じてプレーヤーの判断でコマンドを使い分けることができるようになっている。この点はまさしくシミュレーションで、一般的な音ゲーにはない判断力が要求されることになる。これによって、これまでの音ゲーにはない楽しさが実現されているように感じた。
ゲームの進行は、シナリオクリアタイプで、シナリオごとにパタポンをゴールまで導けばクリアとなる。途中、味方が登場して敵の攻撃に加わってくれたり、ボス戦なども用意されているそうだ。コマンドの数は最終的な数は決まっていないそうだが、多くても6〜7個ほどになるそうなので、必要以上にコマンドが多く複雑になるということもない。音ゲーを苦手としていた人や、指示されたコマンドを入力するだけのゲームがつまらないと感じる人でも、このパタポンなら楽しくプレイできるはずだ。
SCEブースのPSPコーナーではこのパネポンがもっとも人気を集めており、一般公開日には厳しい行列になる可能性が高い。興味のある人は、なるべく早めにSCEIブースに足を運んだ方がいいだろう。
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