FF、DQの2枚看板がそろい踏み――スクウェア・エニックスブース東京ゲームショウ2007(2/2 ページ)

» 2007年09月22日 22時52分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
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「ファイナルファンタジーIV」

 昨年DSに移植されヒットした「ファイナルファンタジー III」。グラフィックやキャラクターの3D化とともに3D描画によるムービーの挿入などで、当初はオリジナルの雰囲気が崩れてしまうのではないかと思われたが、実際にプレイしてみると、確かに見た目は大きく変化していたが、ゲームとしての雰囲気は全く損なわれることなく、ムービーの挿入によって逆にファイナルファンタジーらしさが増大したように筆者は感じた。

 そして今回の「ファイナルファンタジー IV」(以下、FF IV)。こちらも、DS版FF III同様、フル3D描画に変更され、ムービーシーンもふんだんに盛り込まれる。実際にプレイしてみて感じたのは、非常にきれいなムービー映像だ。想像していたものより格段に高品質だった点はかなり驚いた。また、ムービーではキャラがしゃべるのだが、それも思っていたほどの違和感は感じなかった。もちろん、オリジナルの2Dキャラに思い入れのある人も多いかもしれないが、比較的リアルな頭身の3Dキャラやムービーの声も、最近のファイナルファンタジーシリーズになれている人にとっては、これもすんなり受け入れられるのではないだろうか。

 試遊コーナーでプレイできるのは、東京ゲームショウオリジナルのミッションで(台詞にもそのことが表示される)、バロン城からミストの洞窟に進むというもの。当初から、カイン、セシル、シド、ローザ、リディアの5人パーティで、レベルも20まで成長している状態なので、プレイ自体は比較的楽に進められる。また、戦闘シーンも特に違和感を感じることなくプレイできた。DS版FF IVでは、オリジナルにはなかった要素もいろいろ盛り込まれることになっているが、残念ながら今回はプレイ時間が短かったため、それら新要素を試すことはできなかったが、プレイした範囲内では、DS版FF III同様、ユーザーを裏切らない進化が実現されているように感じた。

フィールド上では、上画面にフィールドが、下画面にマップが表示される。この時、下画面をタッチすることで移動することも可能となっている
戦闘シーン。キャラが3D化され2頭身ではなくなっているが、3Dに慣れている人ならこちらの方がよりFFらしいと感じるだろう

「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」

プレイすると「プロジェクターライトキーホルダー」がもらえた

 チョコボシリーズ生誕10周年のめでたい年に誕生するWii用「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」が、試遊スペースを特設。東京ゲームショウバージョンでは、初級者モードと上級者モードの2つから選べたのだが、基本的には遊べるところは一緒。

 本作では時が止まった街での不思議な体験が描かれる。入る度に姿を変えるダンジョンを降りて行くことが目的となる。操作はWiiリモコンで行い、タテ持ちでもヨコ持ちにも対応。ヨコ向きがオススメとのことで、大人しくリモコンをヨコ向きにして遊んでみることにした。

 ゲームを始めると舞台となる「時忘れの街」にチョコボが出現。街の1ブロックを自由に移動できたのだが、東京ゲームショウバージョンということで、脇道や施設に入れないところも多かった。どうやら施設の中にはニンテンドーDSで発売されている「チョコボと魔法の絵本」に収録されている「モグハウス」も見受けられる。。

 ゲームショウバージョンでは入口で「すっぴん」、「ナイト」、「白魔道士」の3つのジョブにチェンジすることができたるのだが、バランス的にノーマルなすっぴん、攻撃重視のナイト、防御重視の白魔道士といった配分らしい。十字キーで移動のほか、1ボタンでキャンセル、2ボタンで攻撃と決定が振り分けられている。操作方法に従い、あとは自動生成されるダンジョンをひたすら降下していくのみ……。

 試遊には制限時間があったため、ウロウロしているうちに地下6階あたりで終了となってしまったが、落ちているバイブルで索敵したり、罠を見抜くなど攻略要素は健在らしい。発売日は12月13日。価格は6800円(税込)

「ょすみん。DS」

 「ょすみん。」は、もともとはスクウェア・エニックスのコミュニティサイト「スクウェア・エニックス メンバーズ」に登録するとプレイできるWebゲームとして提供されているものだが、それをニンテンドーDSに移植したのが「ょすみん。DS」だ。

 ゲーム自体は比較的単純なパズルゲームだ。9×9のフィールド内に積み上がっている4色(最大6色)の「ょすみん」を、四隅が同色となるように四角形を作れば囲んだょすみんが消える。そして、あらかじめ決められている数のょすみんを消せばクリアとなる。フィールド内で、四隅が同色となる場所を見つけ出すだけと、基本的なルールは非常に単純だが、単純だからこそかなりのめり込んでしまう可能性も高い。また、囲んで消したょすみんの大きさが大きいほど高得点となったり、短時間でクリアするほど高得点だったり、同じ色のょすみんを連続で消すとその色と同じょすみんが全て消えるなど、攻略要素もいろいろ盛り込まれているので、パズル上級者も飽きずにプレイできるはずだ。実際筆者も、やり始めたら時間を忘れてプレイに没頭してしまった。

 今回のスクウェア・エニックスブースの中では、比較的行列が短く、短時間でプレイできるタイトルではあるが、見た目のシンプルさや地味さとは裏腹に、かなりの中毒性があることは間違いないので、ぜひとも体験してみてもらいたい。

四隅が同色となるように「ょすみん」をタッチして囲めば、囲んだょすみんが消える
ルールが単純で中毒性があるためか、プレイする人はほぼ例外なく夢中で没頭していた
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