ポケモンになって探検と救助に明け暮れる日々――ボリュームアップした「ポケモン不思議のダンジョン」:「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」レビュー(1/4 ページ)
ニンテンドーDSで発売された「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊」「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」はシリーズ第2弾。490種類以上のポケモンが総登場し、手ごわいダンジョンもバッチリ用意されている。前作よりも確実にボリュームアップした正統なる新作の登場だ。
前作から2年……。あのコラボレーション作品が帰ってきた
9月13日、「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊」「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」が同時発売された。
「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」は、「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズとしては第2弾にあたる。第1弾である「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊」では「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」がニンテンドーDSで、「ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊」がゲームボーイアドバンスでそれぞれ発売され、プラットフォームの垣根を越えた連動が話題になった。
また、そもそも“ポケモン”と“不思議のダンジョン”という根強いファンのいるシリーズがコラボレーションしたことでも大きな話題を呼んだ作品で、いずれのシリーズもファンである筆者は、発売情報を聞いた時に小躍りしたほどだ。実際にプレイしてみると、ポケモンの豊富なキャラ、それらを仲間にして育成するという要素と、不思議のダンジョンの何度でも遊べるシステムがなかなかいい感じでマッチングしており、しばらくの間ポケモンになってダンジョンにもぐる日々を過ごしたものだった……。
あのシリーズ第1弾が発売されたのが2005年11月。あれから約2年の月日が経ち、今回は2作品ともニンテンドーDSでの発売となった。完全にニンテンドーDSタイトルとなったシリーズ最新作はどんなものだろうか。ダンジョンにもぐり眠れぬ日々が訪れることを、むしろ心待ちにしていた筆者は、ドキドキしながらニンテンドーDSの電源を入れたのだった。
16種類のポケモンから決まる主人公とパートナー。あなたは誰になる?
最初に言っておくと、筆者がプレイしたのは「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」。時にすべきか闇にすべきかさんざん迷ったあげく、何となく黒とか紫とかダーク系の色が好きだという理由だけで“闇”の方を選ばせてもらった。
ちなみに両者にはどういう違いがあるのかというと、登場するポケモンや手に入るアイテムが異なる、ということのみで、基本的なストーリーやシステムは同じだ。これは従来の本家「ポケットモンスター」シリーズと同じような感覚でとらえてもらえばいいだろう。友人が“闇”を買ったなら“時”、お父さんが“時”を買ったなら“闇”、というふうに、周囲のプレーヤーとの兼ね合いで違うバージョンをプレイできるならベストだ。
プレイを開始すると最初にどこからか声が聞こえ、いくつかの質問に答えることになる。この始まり方は前作と同様だ。心理テストのような質問に答えることで、自分がどのポケモンになるかが決定する。重要ではあるが、ある意味運まかせでもある。自キャラとして動かしたいポケモンが決まっている場合は、そのポケモンになれるまで何度もやり直すというのも手だ。筆者は心のおもむくままに答え、ヒコザルになった。そしてパートナーにはタイプの違うポケモンの中でも比較的お気に入りのゼニガメを選ばせてもらった。主人公とパートナーが決まれば、ゲーム開始だ。
主人公とパートナーになるポケモンは、フシギダネ、チコリータ、キモリ、ナエトル、ヒトカゲ、ヒノアラシ、アチャモ、ヒコザル、ゼニガメ、ワニノコ、ミズゴロウ、ポッチャマ、エネコ、ニャ―ス、ゴンベ、ピカチュウの16種類! 主人公とパートナーの組み合わせは何通りもできるので、自分だけのコンビを組むことができるだろう。ちなみに前作に主人公候補として存在したコダック、イーブイ、カラカラ、ワンリキーは今回は主人公候補からはずされてしまった。とはいえプレイ中には会うことはできるはずなので、安心してほしい。
そしてお気付きの方もいるかと思うが、上記の16種類のポケモンを見ると、ナエトルやポッチャマなど「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のポケモンもエントリーしている。そう。前作には登場しなかった「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のポケモンたちが、本作にはギッシリがっつり登場しているのだ。前作でプレイ中に出会えたポケモンが380種類以上だったのに対して、本作では実に490種類以上のポケモンが登場する。これは新作としては正しい進化だと言えよう。従来のシリーズで登場したほとんどのポケモンに出会えるということになる。ファンならうれしいところだ。
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