Xbox 360の真打ちタイトル「Halo 3」ついに登場、そしてシリーズ完結へ「Halo 3」レビュー(1/2 ページ)

全世界が待ちわびた、FPS(一人称視点のシューティングゲーム)最高傑作「Halo 3」がついにリリース。その魅力とは? 特にネットワークプレイを重点的に紹介する。

» 2007年10月17日 00時00分 公開
[松井悠,ITmedia]

世界中が熱狂の渦に巻き込まれた「Halo 2」から3年、ついに「Halo 3」が登場

 前作「Halo 2」のリリースから3年、ついに「Halo 3」がリリースされた。本作はXbox 360のハードローンチ前から大きな話題となっていた「Halo」3部作の最終作となる。全世界670万本を突破、エンタテインメント史上に残る売り上げを記録した「Halo 2」に続き、アメリカでは発売後24時間で1億7000ドル、1週間で3億ドルを売り上げ、全世界で一大ブームを巻き起こしている(前作までのダイジェストはこちらの記事を参照)。

 本作のジャンルは、FPS(一人称視点のシューティングゲーム)で、海外では非常にメジャーなものだが、日本ではいまひとつマイナーなジャンルになっている。しかし、Haloシリーズをはじめ、近年日本でもさまざまなFPSタイトルがリリースされてきているので、徐々に認知されてきた感がある。

 ハードを初代のXboxからXbox 360に移し、グラフィック、サウンド、ゲームシステム、さらにバックボーンのサービスまで、ありとあらゆる部分がグレードアップした本作の魅力をたっぷりとお伝えしていきたい。

シリーズ3作目となる本作も、主人公はマスターチーフ。海外では爆発的な人気で、マスターチーフを模した1/1アーマーが2万ドル以上で取引されたことも

ついに完結のストーリー、さらにオンラインで協力プレイも

 初代「Halo」から7年、人類と地球外知的生命体コヴナントの戦いを描いたHalo三部作が完結となった。前作、「Halo 2」のエンディングでは、かなり謎を残していたのだが、今回でその謎がすべて解き明かされる。

 前作「Halo 2」の最後で地球に戻ってきたマスターチーフ。ジャングルに降り立った彼は、再びジョンソン軍曹と合流、さらに前作で一時共闘態勢に入ったコヴナントのエリート族、アービターとともに環状惑星型巨大兵器「Halo」の起動を阻止するため、最後の戦いへと赴いていく。

 実際にプレイをしてみると、最初はなかなかストーリーが理解できず、後述のゲーマースコアを稼ぐために何度かやりなおしてみてはじめて「あ、ここはこういうことだったのか」となることが多かった。ストーリーについて、しっかりと理解しながらプレイを進めたい人は、「Halo」と「Halo 2」をプレイしておくことを強くオススメしておきたい。現在、1と2、そしてXbox 360用のアップデートディスクが同梱された「Haloヒストリーパック」がリリースされているので、そちらを購入するのもいいだろう。

 「Halo 3」では、ストーリーでも自分を含め最大4人までの協力プレイが可能になった。1人のプレーヤーが主人公のマスターチーフ、もう1人がコヴナントの指揮官アービター、そして残りがコヴナントのエリート族の戦士としてプレイしていくことになる。

今作で新登場の乗り物チョッパーで敵の兵士ブルートを弾きとばす。Haloでは、敵を撃つだけではなく、殴ったり、グレネードをくっつけるといった倒し方も用意されている

 「Halo 3」のストーリーモードは、マシンガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、ショットガン、エナジーソードなどさまざまな武器を使い分けてマップを進めていく。また、途中で出現する乗り物に乗ることができるのも「Halo」シリーズの魅力の1つ。3人乗り自動車タイプのワートホグや、今作で初お目見えのバイク型攻撃機チョッパーなど、こちらもさまざまなものが用意されている。地球側の戦車スコーピオンで敵をなぎ倒しながら進むのはかなり爽快だ。

 ステージは全部で10用意されており、それぞれ、ジャングルや地球の市街地、洞窟状になっている惑星内部、巨大な平原など、特徴的なものばかり。それぞれのステージにあわせ、様々な武器や乗り物が用意されているので、ゲーム自体はかなりスムーズに進行していく。ぶっ通しでプレイすれば4〜5時間でクリアできるくらいのボリュームは一見、少ないように感じるが、クリア後もマップの各所に隠された「スカル」(取得することで、難易度を変更することができるアイテム)や「Halo 3」のさらなる謎に踏み込むことのできる「ターミナル」を探したり、難易度を変えてプレイしたりとやり込み要素はかなり用意されている。

 また、Xbox 360の全ゲームを通して特定の条件をクリアすると加算されていく「ゲーマースコア」のポイントもストーリーモードで稼ぐことができるので、ゲーマースコアを貯めている人はいろいろなモードでプレイしてみるといい。

 筆者はソロプレイ、ネットワークプレイのいずれも試してみたが、仲間内でわいわい声を上げながらのマルチプレイが非常に楽しい。攻略的な側面からいっても、自分がやられてしまっても仲間が生きていればゲームオーバーにならずに復活ができるためゲームの難度が若干下がるのがうれしいところ。インターネットの回線を引いている人であれば、XboxのオンラインサービスXbox Liveゴールドメンバーシップ(有料)への加入と、ボイスコミュニケーターの使用を強く推奨したい。

1人でプレイしているときでも、味方兵士がいれば車両に乗せることができる。AIの照準あわせや、車両のドライビングテクニックはなかなかのもの

協力プレイでは、ゲーム中最強の乗り物スコーピオンを3台並べて進軍、といったことも可能。また、ワートホグなどの乗り物では、1人が運転、もう1人が助手席、もう一人が砲手席に乗り込んで進むことができる
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