レビュー
» 2007年10月19日 14時48分 公開

王子ヨ ビューティホーナ世界デ 塊ヲ転ガシマクッテクダサイ「ビューティフル塊魂」レビュー(3/3 ページ)

[仗桐安,ITmedia]
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 2人で協力プレイもまた違った感じで盛り上がれる。ひとつの塊を2人で並んで転がすことになるので、息が合っていなくてはならない。片方が左に行きたいのにもう片方が右に行きたいと思って操作しているとにっちもさっちもいかなくなるのだ。必然的に「じゃ次あそこのあれ巻き込もう」「ちょっとバックして!あれ巻き込めるのに取り逃がしたっ!」「右のはまだ巻き込めないから、じゃあ左行こう。ここグルグル回ろう」などと声で連携を取り合った方が効率がよいし断然面白い。何人かで代わる代わるプレイすると「あいつとこいつは相性がいいな」という名コンビが誕生したり、とことん息の合わない迷コンビも発覚したりして、わいわいとプレイできる。2人で対戦も含めて、パーティープレイにはもってこいのモードだと言える。

2人での連携がうまくいかないときは本当にもどかし〜っす

 2人プレイについてはシリーズ旧作でも遊ぶことができたが、オンライン対戦はシリーズ初だ。本作のオンラインプレイはXbox Liveのゴールドメンバーシップに加入していれば特に手続きの必要なく簡単にプレイできる。ドリームランドにあるロケットに乗ってカタマリ銀座へと飛び立とう。

 カタマリ銀座では、遊星(ロビー)を作って対戦したり、他のプレーヤーが作った遊星に入って対戦することができる。遊星は最大4人が入ることができ、ホストのプレーヤーは好きな時に対戦に移ることができる。2人いる状態で始めてもいいし、4人そろうまで待つことも可能だ。

カタマリ銀座では遊星を作ったり遊星を探すことができる
遊星に到着! さあ、遊びますよー
王様のもとに集められた4人。これからガチンコバトルだ

 2人であれ4人であれ、オンライン対戦の流れはオフラインでの2人で対戦とほぼ同じと考えていい。目標モノが王様から提示されるので、制限時間内にそれを多く集めたプレーヤーが勝利するのだ。もちろんロックオンしてぶつかり合って、お互いの巻き込んだモノを減らす熱い対戦要素もある。4人が同じエリア内でボコスカとぶつかり合うさまはかなり壮観。オフラインの2人で対戦では画面が分割されていたが、オンラインはもちろん画面分割する必要がないので、広々とプレイできるのもいい。

 最終的な順位発表画面では王様から順位に合わせたクッキーがもらえる。さらに王様の気まぐれで「スナイパー賞(他のプレーヤーを狙ってより多くぶつけた人への賞)」などが発表され、賞を得た人がさらに多くのクッキーをもらえるなど、不確定な要素もあるのが面白い。対戦が終わったあとは遊星に戻るのだが、遊星にとどまり同じプレーヤーと再戦するもよし、遊星から抜けて別の遊星を探すもよし。そのあたりはかなり気軽に行える。また、遊星ではクッキーを投げ合ったり、お絵かき広場で絵を描くなど、ちょっとしたオマケが用意されているのもニクい演出だ。

 若干残念だったのは、画面上に何人かの塊が表示されている時にややラグがあったり、遊星でまったりしていたら通信エラーが起きたりという現象が見られたこと。筆者の環境が原因かもしれないが、安定したオンラインプレイを望みたいところだ。

熱いバトルの火蓋が切って落とされた
順調に1位になってても油断できない
見事優勝! クッキーもらってウハウハです

ビューティホーナダケジャナイ、トニカクオモシロイゲームナンデス

メイツを巻き込んだら王様からコメントが入る。ちなみにこの画面の右下で転がしているプレーヤーキャラはジョンソンだ

 本作にはプレイ以外のさまざまな要素もたくさん盛り込まれている。プレイ中に巻き込んだメイツ(王子の親戚やともだち)は、その課題をクリア後に王子ランドに登場し、プレーヤーキャラとしていつでも王子と交代させることができる。このメイツは総勢50人以上も存在するのだ。ちなみにどのメイツでプレイしても特にプレイ内容は変わらない。その日の気分でプレーヤーキャラを選んでもいいかもしれない。さらにプレイ中に巻き込んで手に入れたプレゼントで王子(メイツ)の着せ替えもできるので、自分だけのオリジナルメイツを作ることが可能だ。

 その他に中央にあるドリームランドでは、プレイ中のプレゼントでカメラを手に入れることで楽しめる写真館や、これまでに巻き込んだモノを見ることができる素敵コレクションなどがある。マーケットプレースへとつながる建物も用意されており、本作関連のダウンロードコンテンツを気軽に購入することもできる。


こちらがドリームランド
素敵コレクションで巻き込んだモノを見てみよう。各モノへのコメントが凝っているので、ぜひ読んでほしい

ロマンチックコスモでは各種データの戦績が確認できる

 また、王子ランドで星空を移動している時にAボタンを押すと、ロマンチックコスモに移動できる。ここでは今までに作った星の情報や、オンライン対戦で得たクッキーの数など、さまざまなデータを確認することができる。中でも面白いのは「みんなで作ろう塊魂」という項目。ここでは全世界のプレーヤーが作った塊の合計した大きさを見ることができる。その中の自分の貢献度を見ることもできるので、何か大きなものをみんなで作り上げているような、不思議な感覚が味わえるだろう。壮大にして無駄な、それでいて面白いデータだ。

 総じて、基本的なシステムやテイストはまったく変わることなく、確実にスケール、ボリュームがアップし、グラフィック面も強化され、オンライン関係も充実している。まったくもって正統に進化した文句なしに面白い最新作だと言っていいだろう。

 本作のゲームシステムは「転がして巻き込む」というシンプルなもので、操作もいたって直感的であるのだが、シンプルであるが故の不思議な奥深さを筆者は感じている。ゲーム内容は他では体験できない不思議な3Dアクションだ。それでいて、無駄なくフィールド上を回り、障害物を避けながらコース取りしていく様はレースゲームのようでもあるし、最初は小さな敵(あえて敵と表現しよう)しか倒せないが、小さな敵を倒し続けレベルが上がれば、今まで歯が立たなかった強大な敵を倒せるようになる、という構図はRPG的でもある。フィールド上を散策して何かを発見するという楽しみは探索型アドベンチャー的でもある。

 1作目からのファンとしてはその根幹の部分が変わっていない点をこそ素直に喜びたい。塊を転がしてモノを巻き込んでいくというプレイそのものの気持ちよさもしっかりと継承している。また、1作目から変わらない魅力として、本作の音楽の秀逸さにも触れておかねばならないだろう。1作目からプレイ中に流れるステキな音楽は熱い注目を浴びてきた本シリーズなのだが、本作でもその点はぬかりない。

 オープニングからして宇都宮隆だし、シリーズ往年の名曲もかかれば、松本伊代や石川ひとみらのステキ新曲も流れる。意外なところではバンダイナムコゲームスの「アイドルマスター」からIM@S ALL STARSがタイトルの垣根を越えて乱入! アイマスの面々が歌う賑やかな曲も収録されている。楽曲のクオリティの高さはシリーズのファンならご存知だろうが、今回も旧作に負けず劣らず名曲が揃っていると言っておこう。プレイしすぎると頭の中でリプレイしてしまうことだろう。

 とにかく至れり尽くせりなタイトルだ。Xbox 360ユーザーにはぜひこの不思議な魅力を味わってほしい。王様のユーモア溢れるトークにニヤつき、苦笑し、時には大笑いすることもあるだろう。大きくなっていく塊に言いようのない快感を覚えることもあるだろう。塊魂の最新型をすべてのゲームファンに楽しんでいただきたいと、切に思う筆者であった。

「ビューティフル塊魂」
対応機種Xbox 360
ジャンルロマンス&ビューティー
発売日2007年10月18日
価格(税込)6090円
プレイ人数1〜2人(マルチプレイヤー:2〜4人)
(C)2007 NBGI


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