2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その12)ヴァナ・ディールをもう一度(2/2 ページ)

» 2007年12月12日 00時00分 公開
[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]
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そして過去のバストゥークへ……と思いきや!!

 過去へ行く仕組みを理解した僕は、所属国であるバストゥークの過去が見たくなった。競売で大量に知覚遮断アイテムを購入して、過去のロランベリー耕地から一路バストゥークを目指す長旅へ出た。現段階での過去エリアはチョコボが使えないので移動が大変だが、それ故に初めて「FFXI」をプレイした頃の「得体のしれないエリアをただひたすら歩く」という緊張感が再び味わえて楽しい。しかも見たこともない強敵がわんさかと徘徊しているのだ。公式HPで何度かその姿を見てはいるが、やはりゲーム中に自分の目で確認してみたいところ。

 まるでサファリパークを見学するかのようにエリアを探訪し、ロランベリー耕地を抜けてパシュハウ沼へと到着した。現代の世界でも雨がよく降るうっそうとしたエリアだが、過去もその雰囲気は変わらず「とてとて」ぞろいの敵が緊張に拍車をかける。まずはパシュハウ沼の現代と過去をつなげようと禁断の口を目指していると、知らないプレーヤーからいきなり話しかけられた。

 話を聞くとそのプレーヤーも僕と同じ目的で禁断の口を探しているらしく、場所を訪ねてきたのである。事前に禁断の口がある場所を確認していた僕はマップの座標を教えたのだが、いまいち理解できなかったようで一時的にパーティを組むことになった。突然訪れた同行者との出会い。こんなことってあるんだなぁと、そのプレーヤーを連れて禁断の口まで案内する。道中は敵に襲われることなく無事に禁断の口へ到着し、「ありがとう」とお礼を言われてパーティを解散した。見ればそのプレーヤーはレベル75だったのだが、レベルが低い僕でも役に立てることもあるのだとうれしくなり、スキップ気分で(ゲーム中ではスキップ移動はできません)パシュハウ沼をあとにした。

芋虫かと思いきや、ナメクジのような敵でゾッとした。クゥダフ族もカッコいい鎧を着飾っていかにも強そうな雰囲気だ

周囲に「とてとて」クラスの敵がいると、移動中のチャットもかなり大変でキーボードを打ち間違うこともしばしば……。とにかく無事に辿り着けて良かった〜

 辿り着いた先は新エリアのグロウベルグ。まだこのエリアのマップは持ってはいなかったのだが、おそらく現在のコンシュタット高地に代わるエリアなので地形も似ているだろうと勝手に思い込み、意気揚揚と移動を開始した。今思えば、何度か過去のエリアを探索しているので油断していたのかもしれない。移動中にインスニの効果が切れることは必ずあることで、アイテムや魔法などを使って再びインスニ状態になる際は安全な場所であることを確認することが大前提だ。

 しかし、僕はそれを怠ってしまった。前方と左側にクゥダフ族がいるところでちょうどインスニ効果が切れてしまい、面倒なのでその場でアイテムを使用したのである。しかも、クゥダフ族は聴覚で標的を感知するタイプの敵であるにも関わらず、僕は何を勘違いしたか姿を消すインビジと同じ効果がある「遁甲の術」から使ってしまったのだ!!(この場合、先に足音を消せるスニーク状態にしなければならない)。

 距離が離れていたから大丈夫だと思っていたのもつかの間。僕の凡ミスを見逃さなかった2体のクゥダフ族が襲いかかってきた。名前を見るとそれらの敵は「Copper Quadav」と「Amethyst Quadav」。現代の世界なら僕のレベルでも瞬殺できるのはおろか、襲われる心配など微塵もない相手なのだが、過去の世界ではそんな常識は通用しない。みるみるうちにHPが減らされるなか、最後の悪あがきで頭装備の「モーグリキャップ」でテレポを使って逃げようと装備を変更するも、使用可能時間に間に合わずあえなく昇天。(現代の世界ならキサマたちなど、キサマたちなど……!!)と悔しがる僕の気持ちなど知る由もなく、2体のクゥダフ族は興味がなくなってか、倒れた僕のところから遠ざかっていた。このあと、「ウラミハラサデオクベキカ」と現代に戻り、Copper QuadavとAmethyst Quadavをボコボコにしてやったのは言うまでもない……少しだけスッキリした。

 クゥダフ族に倒された悔しさですっかり忘れていたが、今回の目的は過去のバストゥークへ辿り着くことである。次はメインジョブをインビジとスニークが使える白魔道士に設定して、過去のパシュハウ沼から再チャレンジを試みた。

 もう、先ほどのようなヘマはしない。インスニの効果が切れる寸前に安全な場所を探し、再度インビジとスニークをかけ直すという、危険なエリアのでは当たり前な基本操作を繰り返して、あっさりとパシュハウ沼〜グロウベルグ間を突破。最後の過去世界の北グスタベルグも同様の方法で進んでいった。

 途中で無関係の山に登ったりして余計な時間を費やしてしまったものの、ようやく目的地である過去のバストゥークへ到着。ロランベリー耕地からバストゥークまで計4エリアを徒歩のみで移動してきたので、心身ともにすっかり疲れてしまった。もうひと頑張りして、バストゥークの第四共和軍に入隊しようと思ったが、そのためには過去のエルディーム古墳にいるNPCからもらえる「蒼の紹介状」というアイテムが必要になるらしい。軍に入隊しないと「アルタナの神兵」のメインコンテンツである「カンパニエ」が楽しめないので、今の僕が過去のバストゥークに来るのは早すぎるってことらしい。最初に過去のエルディーム古墳に寄るのが正解だったようだ。ということで、僕の過去世界探索ツアーは最初からドタバタしてるけど、自分なりに堪能してみようと思う。

遁甲の術を唱えだした途端、2体のクゥダフ族が同時に襲いかかってくる恐怖。こんなことなら、最初からモーグリキャップを装備してから移動するんだった。まだグロウベルグに入ったばかりだったのに……(泣)

ビシージで活躍している五蛇将のひとり、ザザークの若かりし頃の凛々しいお姿を発見。同じガルカとして尊敬しております!
遠路はるばるやって来たというのに、軍の人はみんな冷たい反応……。早く紹介状とやらと取ってこなくては!!

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