FPSマニア必見!? 視界90度カバーの超ワイドディスプレイ:2008 International CES
2008 International CES開幕前日(現地時間1月6日)、CESに合わせてさまざまなメーカーが集まり新製品を展示・紹介するイベントとして毎年開催されている「Digital Experience!」。そこで、ゲーム向けの怪しいグッズをいくつか見つけたので紹介していこう。
超横長のゲーマー向けディスプレイ
アメリカのコアゲーマー御用達PCベンダーAlienware。エイリアンロゴと奇抜なデザインのPCは、日本でも知っている人が多いだろう。そのAlienwareが、PCゲーマー、特にFPSマニア必見のディスプレイを発表した。
写真を見てもらうと一目瞭然だが、このディスプレイはサイズが42.4インチだが、とにかく必要以上に横に長い。横幅は約1メートルほどはある感じだ。加えて、ディスプレイ表面は凹面となっている。そのため、通常のディスプレイと同じような距離で使うとすると、前方の視野90度ほどをカバーしてしまう。
解像度は2880×900ドットで、アスペクト比は3.2:1。解像度1440×900ドット、いわゆるWXGA+のディスプレイを2枚横につなげたものと考えればいいだろう。また、表面が凹面になっていることからも分かるように、これは液晶ディスプレイではなく、DLPとLEDを利用したリアプロジェクションディスプレイだ。会場は比較的照明が明るかったため、鮮やかさは液晶ディスプレイに劣るという印象だったが、にじみなどは全くなく表示品質は特に大きな問題はないと感じた。
さらに、PC向けの最新FPSゲーム「Crysis」を利用したデモを見た限り、どれだけ高速に視点を動かしても全く残像が気になることはなかった。もともとDLPは優れた応答速度が特徴のひとつだが、説明員の話によると、このディスプレイの応答速度は0.02ミリセコンド以下だそうで、応答速度は液晶とは比較にならないほど優れていると考えていい。
FPSマニアには、複数のディスプレイを横に並べ、マルチディスプレイでプレイしている人も少なくないようだが、このディスプレイを利用すればマルチディスプレイにする必要はなくなるはず。とはいえ、これだけ横長のディスプレイを置くスペースを確保するのはかなり厳しいかもしれないが…。発売時期は2008年後半で、販売価格はまだ未定だそうだ。
2系統の映像を1台のディスプレイで同時表示
Texas Instrumentsは、DLPのトップメーカーだが、Digital Experience!の会場で同社のDLPが持つ高速な応答速度を活用するテクノロジー「Dual View」のデモを行っていた。
Dual Viewは、簡単に言うと、1台のTVを利用して2系統の映像入力を同時に表示するというもの。そして、偏向グラスを利用することで、一方の映像のみを見えるようにすることで、1台のTVだけで2人が別々のゲームをプレイしたり、2台のゲーム機を接続して1台のTVでそれぞれが画面を占有して対戦プレイを行うことができるのだ。実際に会場では、2台のXbox 360を専用の接続ユニットを利用して1台のDLPリアプロジェクションTVに接続しデモを行っていた。
画面には、2台のXbox 360の映像が合成され、2重になった映像が表示される。映像が飛び出して見える3D映像のようなダブった映像を想像してもらうと分かりやすいだろう。そして、専用の偏向グラスをかけてスイッチを押すと、どちらか一方のXbox 360の映像のみが見えるようになるというわけだ。また説明員は、横に並んで1台のTVで対戦プレイを行う場合でも、相手の画像が全く見えなくなるので、相手の映像を見ながらの“ズル”ができなくなるのも利点だと言っていた。でも2台のTVを背中向きに置けばいいのでは……? と思ったが突っ込むのはやめておいた。
筆者が試した限りでは、偏向グラスをかけるために、フィルターを1枚通したような映像にはなってしまうものの、映像にちらつきを感じることは全くなく、かなり見やすかった。そして、どちらか一方のXbox 360映像だけが完璧に見え、もう一方のXbox 360の映像は全く見えなかった。これなら、確かに1台のTVで2人が別々のゲームをプレイしたり、同時に全画面で対戦することも全く問題なく行えるはずだ。
ところで、2系統の映像入力を同時に表示させるため、フレームレートに影響が出るのではと感じる人もいるかもしれない。しかしDual Viewでは、60フレーム/秒の2系統の入力映像を120フレーム/秒の映像信号に再構成し、双方の映像信号を1フレームごとに交互に表示させるようになっているそうだ。そのため、各映像のフレームレートは60フレーム/秒が確保されるため、フレームレートが落ちてゲームプレイに支障を来すということもないようだ。もちろんこれは、高速な応答速度を誇るDLPだからできることだろう。
ただし、Dual ViewはTI製DLPを採用するリアプロジェクションTVでのみ利用可能な技術だ。現在は、Samsung製のDLPTVのみで利用可能だそうだ。Dual Viewを利用したシステム自体は2008年に発売したいと考えているそうだが、製品化が決定しているわけではなく、現在はパートナーを選定している段階だそうだ。ちなみに、日本ではDLPを利用するリアプロジェクションTVは全くと言っていいほど存在しないため、残念ながらこのシステムはまず利用できないだろう。
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