オヤジゲーマー感涙のゲーム機登場! でもこれ大丈夫?2008 International CES(1/2 ページ)

2008 International CESでは、「Gaming Showcase」と題したゲーム関連の展示コーナーが新たに設けられた。とはいえ、そこには大手メーカーは一切参加しておらず、日本では聞いたことのない小さなメーカーばかりが集まり、ちょっと怪しい雰囲気であった。

» 2008年01月09日 19時10分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
画像 ゲーム関連の展示コーナー「Gaming Showcase」。オフィシャルのコーナーではあるものの、その展示内容は……

撃たれた感覚が伝わる、FPS用ボディアーマー

 まず紹介するのは、TN GAMESが開発したFPS向けのボディアーマー型ベスト「3rd Space Vest」だ。もちろんこれには実際に防弾機能が備わっているわけではない。FPSプレイ時に利用することで、ゲーム中に敵に撃たれたときなどにベストが振動し、プレーヤーが撃たれた時の衝撃をリアルに体感できるという、ゲームの臨場感を高めるグッズである。

 ベストには、胸側4ヶ所、背中側4ヶ所の計8個の振動素子が内蔵されていて、前方から撃たれた場合には胸側の振動素子が、後方から撃たれた場合には背中側の振動素子が振動する。しかも、ゲーム中のプレーヤーキャラクターが打たれた場所に応じた1ヶ所のみが振動するようになっている。また、手榴弾や爆弾などがプレーヤーのそばで爆発した場合には、全ての振動素子が同時に振動する。

 実際に筆者も試してみたが、ベストに内蔵されている振動素子の衝撃は、痛いと感じるほどではないものの、思っていた以上に強いものだった。カタログには、振動素子1個あたり最大10ポンド(約4.54kg)の衝撃を発するとあった。一度に全ての素子が振動したときの衝撃はかなりのものになると思われるが、今回は残念ながら体験できなかった。

 また、ブースではベストと同時に利用できる振動素子内蔵のヘルメットのエンジニアリングサンプルも用意され、ベストとヘルメット双方を装着した状態で試すことができた。ちなみに、試したときには積極的に敵にやられにいったのだが、撃たれた時に振動するのはほとんどがヘルメットだった。どうやら、敵は正確に頭を狙って撃ってきていたようだ。

 対応するゲームは、「Call of Duty 2」、「Crysis」、「Halflife 2」、「Medal Of Honor Airborne」、「 F.E.A.R」、「 Quake 4」、「 Doom 3」などで、それぞれのタイトル向けにドライバが用意されているそうだ。販売価格は169ドルだそうだ。

画像 FPS向けのボディアーマー型ベスト「3rd Space Vest」。前後8ヶ所の振動素子が振動し、撃たれた時の衝撃がリアルに伝わってくる
画像 ブースでは、エンジニアリングサンプルのヘルメットも用意されていた。ボディ、頭双方から振動が伝わり、かなりの臨場感が味わえた

フライトシミュレータ専用の家庭用体感ゲーム筐体

画像 フライトシミュレータ専用体感ゲーム筐体「DREAMFLYER」。動力を使わず、前後15度のロール・ピッチを実現。3画面でのプレイにも対応する

 こちらは、フライトシミュレータ専用の体感ゲーム筐体「DREAMFLYER」だ。かなり大型の筐体で、前方には最大3台の液晶ディスプレイが取り付け可能で、中央部にプレーヤーが座るシートが取り付けられている。そして、プレイ中には、シートと液晶ディスプレイが前後・左右に±15度ずつ回転するようになっている。つまり2軸の回転軸をもつ体感ゲーム筐体というわけだ。

 しかも、このDREAMFLYERでは、シートの動きを人力のみで実現している。つまり、モーターなどの駆動装置は一切利用されていない。シート前方に用意されている操縦桿型コントローラを倒すと、その力でシートが前後(ロール)・左右(ピッチ)に傾くのである。とはいえ、全体の重量バランスがうまく取られており、強い力は全く必要なく普通にプレイする場合の力加減でどんどん傾いていくのである。これなら、モーターなどの駆動装置のメンテナンスも全く必要なく、家庭用の体感筐体として非常に魅力が大きい。

 ちなみに、コントローラ類は備え付けとなっているが、これはSaitekの「X52 Pro Flight Control System」および「Pro Flight Rudder Pedals」をベースとしているので、フライトシミュレータフリークも納得の仕様と言っていいだろう。

 販売価格は、ベースキットが2800ドル、3面ディスプレイ搭載ユニットが199ドルとなっている。つまり、ハイエンド仕様では2999ドルだ。動力を一切使わない体感筐体としては少々高いという印象だが、作りは非常にしっかりしており、シートの仕様もかなり高級感があるので、まあ納得できる範囲内だ。とはいえ、サイズは幅が3フィート(約90cm)、奥行きが6フィート(約180cm)と非常に大きく、日本の家屋でこれを設置するのはかなり厳しいかもしれない。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/08/news177.jpg イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  2. /nl/articles/2411/06/news180.jpg 「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
  3. /nl/articles/2411/07/news182.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  4. /nl/articles/2411/07/news163.jpg 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  6. /nl/articles/2411/08/news132.jpg peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
  7. /nl/articles/2411/08/news143.jpg 高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
  8. /nl/articles/2411/07/news029.jpg 50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
  9. /nl/articles/2411/08/news025.jpg 「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
  10. /nl/articles/2411/08/news111.jpg 2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
先週の総合アクセスTOP10
  1. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  2. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  3. 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
  4. 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
  5. 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
  6. 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
  7. 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
  8. 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた