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» 2008年01月21日 16時36分 公開

NHN Japan「アラド戦記」日韓決闘大会実施――国別対抗前半戦は日本チームが勝利

日本と韓国でそれぞれ実施されるオンラインアクションRPG「アラド戦記」のPvPイベント。2007〜2008日韓決闘大会の本選“JAPAN Round”が実施された。実力差を乗り越えた大会の様子をお伝えしよう。

[麻生ちはや,ITmedia]

 1月19日、NHN Japanがサービス中のアクションRPG「アラド戦記」のオフラインイベント「2007〜2008 日韓決闘場大会 JAPAN Round」が東京・品川、NHN Japan社内の会場で開催された。

 同イベントは、日韓両国の代表選手による対抗戦で、日本国内では2007年12月26、27日の2日間で予選トーナメントを実施。カイン/ディレジエの2つのサーバから48名が参加し、うち上位6名が選出されている。アラド戦記最強のプレイヤーを決定するこのイベント、実は日本で1回、韓国で1回と2度に分けて開催されることが決まっており、今回は韓国側の選手を招待してホームでの戦いとなる。JAPAN Roundと名づけられているのはそのためだ。

 韓国では「DUNGEON&FIGHTER」の名前でサービスされており、大規模なオフライン大会ともなると、ゲーム専門チャンネルで放送されるなど、その人気は日本の比ではない。韓国側の代表選手には、スポンサー付のセミプロゲーマーも混じっていたようだ。

 大会の様子をお伝えする前に、日韓決闘場大会のルールについて、ほんのちょっとだけ説明しておこう。アラド戦記には個人戦またはチーム/ギルドによるPvPが楽しめる「決闘チャンネル」が用意されており、日韓決闘場もこの決闘システムを利用して行われるものだ。ただし、消耗品や一部アバターアイテムへの使用制限、強化した装備品の効果は適用されない、といった特別ルールが設けられている。

 ちなみに、日本と韓国の2カ国でサービスされているアラド戦記だが、クライアントのバージョンには少々差が開いており、レベルキャップや装備品にも当然違いが生じている。本大会ではバージョンが遅れている日本にあわせたレギュレーションを採用しており、日本選手は普段実際に使用しているキャラクターをそのまま使用。韓国選手は使いたいクラスやスキル構成、レベルなどを事前に申請し、大会専用に用意されたキャラクターを使っている。

 JAPAN RoundはSet1が個人戦、Set2が3名1組の勝ち抜き戦、Set3が3対3のチーム戦で、各試合は3本勝負の2本先取が勝利条件。勝てば1ポイントを与えられる。Set3が終了した時点で、より多くのポイントを獲得した側が、このJAPAN Roundを制するというわけだ。まずは、日本代表選手の6名を紹介しておこう。

選手名使用クラス所属サーバ
KOZAKE TOASHIHIKO(日本チームキャプテン)阿修羅カイン
SUGA TERUAKI退魔師ディレジエ
HIRATANI SHOICHI毒王ディレジエ
ファバルマイスターカイン
KAMEYAMA ATSUSHIウェポンマスターカイン
JASHIKI MASATOSHIバトルメイジカイン

 さて、いささか長い前置きになってしまったが、ここからは日韓決闘場大会 JAPAN Roundの様子をお伝する。イベントはいきなりのマシントラブルにより、開始予定時刻の午後3時から、なんと50分遅れでスタート。主な原因はサーバの不安定と、日本代表選手の持ち込んだゲームパッドをPCがうまく認識しなかったことの2点である。思わぬアクシデントに対して所在なげに座る日本チームの選手に比べて、韓国チームの選手は時間つぶしに談笑したり皆でゲームを始めたりと、彼らにとってはアウェイとなる場にも動じない様子で、さすがにイベント慣れしている。午後3時50分からは“アラド戦記最弱GM”の名で知られるGMナゲール氏、およびDJ TANE氏の2人による司会進行のもと、ミス アラドの川口りささん、4代目D&F GIRLのヒョン・ウォンヒさんによる大会旗交換、選手入場と無事に開催を迎えることができた。

イベント開始予定時刻の直前になっても、会場ではセッティングが続いていた
ミス アラド川口りささん(左)と4代目D&F GIRLヒョン・ウォンヒさん(右)
韓国では過去2回、大規模なオフラインイベントを実施。今回の韓国代表選手はその上位入賞プレイヤーである

個人戦のSet1は3:3の引き分けに

 Set1は事前の組み合わせにそって試合を行う、完全な個人戦だ。先述の通り3本勝負で、2本先取した側が勝利となる。回復アイテム類は使用できないため、1試合は長くても3分程度。連続コンボや大技が決まれば1分少々で決着がつくという、非常にスピーディなものだ。

 ファバル選手 vs Jang SEOK HUN選手による第1試合はファバル選手が勝利。日本チームは1ポイントを獲得したが、続く第2〜第4試合を落としてしまう。このまま韓国チームに押し切られてしまうかと思いきや、第5試合 KAZOE TOSHIHIKO選手 vs KIM HYEON DO選手は互いに譲らぬ接戦を見せ、3本目を開始直後からKAZOE選手が強気の姿勢で攻め込み勝利した。これにより試合の流れが変わったのか、選手の緊張がほぐれたのか、第6試合も日本チームのSUGA TERUAKI選手が勝利し、結果は3:3の引き分けとなった。

Set2は韓国側が圧倒的な強さを見せる展開へ――マシントラブルによる無効試合も発生

 試合は続いて、3人1チームで行う勝ち抜き戦のSet2へ。勝てばそのまま次の対戦相手との試合が始まり、要は最後まで生き残った1人が所属するチームに、勝利ポイントが与えられるわけだ。Set1同様に回復アイテムの使用は認められないため、いかにHPを減らさず勝つかがこのSetでは重要となる。Set1で勢いがついてきた日本チーム、このままの勢いで勝ち進みたいところだが……第1試合も半ばで、またもやマシントラブルが発生。無効試合となった上に急遽イベントを一旦休憩とし、予備のPCに取り替える大事になってしまった。もちろん、双方不満の残らないフェアな試合を提供するためには必要なことだが、せっかく盛り上がってきた大会が、度重なるトラブルにより、少々中だるみしてしまったのが残念であった。

 肝心の試合結果だが、第1・第2試合ともに3本目にもつれこむいい試合っぷりだったものの、どちらも韓国チームが勝利し2ポイントを獲得。JAPAN Roundは韓国チーム優勢でSet3へと進んでいった。4つのクラスが持つ攻撃スキルの範囲やスピードは大きく異なるため、PvPではクラス同士の相性もかなり影響を与える。自分にとって有利な相手との対戦カードが組まれるかどうか、運も実力のうちといったところであろう。

1ポイント差で日本チームがJAPAN Roundを制した、日韓決闘場大会

 JAPAN Round最後の試合となるSet3は2対2のペア戦で、それ以外のルールはSet1、Set2と変わらない。このセットを落とせば負けが確定してしまう日本チームだが、Set2の屈辱をはらすがのごとく、3試合全てで勝利をおさめた。特に第2試合のファバル/Sugaペアは、スピードは遅いが有効範囲の広いスキルを持つ退魔師が活躍し、2本ストレート勝ち。観客からは自然に拍手が起きていた。

 Set2を落とすなど、ハラハラさせられた日韓決闘場大会JAPAN Roundだが、最終的には6-5で日本が勝利。ホーム・チームの意地とプライドを見せてくれた。試合終了後には日韓チームリーダーによる握手が交わされ、韓国チームのリーダーからは「日本に来て、日本のプレイヤーと戦えて嬉しいです。今までは自分たちが一番強いと思っていましたが……。2月のKOREA Roundで会えることを楽しみにしています」とコメントが述べられた。

 後半戦となるKOREA Roundが開催されるのは2月3日。今回は国別対抗戦であったが、今度は完全な個人戦が予定されている。アラド戦記最強プレイヤーの名誉と賞金をめぐる、熱い戦いに期待していてほしい。


 イベント終了後、NHN Japanプロモーション担当、金在龍(Kim Jae Young)氏に、今回のイベントについてお話をうかがってみたので、最後にお伝えしておこう。

―― お忙しいところ、お時間いただきましてありがとうございます。アラド戦記では2回目となるオフラインイベントを終えて、感想と反省点などをお願いします。

金氏 当日何が起こるかわからないのがオフラインイベントですので、我々も昨日から何度もテストをしてきましたが、今日は円滑なイベント進行が行えず、皆様には本当に申し訳なかったです。日本選手が頑張ってくれたのに盛り上がりを中断するようなことになってしまいまして。

―― 日韓大会のわりに、観客は選手のお友達などごく一部のみで、こじんまりとしたイベントでしたね。

金氏 まだそこまで大規模なイベントを行うには、ちょっとまだ不慣れな点もありますので、本大会は観客を大勢招待して、という形にはできませんでした。

―― 実際に対戦をごらんになって、日本選手の実力はいかがでしょう? 韓国の選手とは運営期間の違いから、プレイ経験に1年近い差があるわけですが。

金氏 正直、試合が始まるまでは日本選手が不利なのではと心配していましたが、日本のアラド戦記ユーザーも遜色ない強さだと確信しました。今後、こういった対戦イベントを開催するとしても、まったく問題ないですね。

―― クライアントのバージョン差による、戦術や選ぶ職業のトレンドが日韓両国である程度違うと思うのですが、いかがでしょう。

金氏 韓国では格闘家が大変人気ですけれど、日本では鬼剣士ですね。韓国で鬼剣士は逆に不人気です。

―― 2月3日のKOREA Roundへ向けて、日本の運営側としての準備は万全ですか。

金氏 選手の方々を先導する役目がありますので、かなりの数のスタッフが同行します。また韓国では過去に大きな対戦イベントを経験していますので、ノウハウは持っていますし、試合中は審判が付きっきりですから、安心して試合に集中してもらえるはずです。アラド戦記というタイトルを日本でもっと盛り上げるためにも、全力でサポートしていきます。

―― 韓国から吉報が届くのを楽しみにしています。ありがとうございました。

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