今年は「さあ、行こう! GAMEの時間です。」をテーマに――東京ゲームショウ2008

今年は10月開催となる「東京ゲームショウ2008」の開催発表会が都内の会場で実施された。「東京ゲームショウは、トレードショーの機能に加えて、ゲーム産業発展の、交流のプラットフォームとして成立した」と和田洋一会長。

» 2008年02月15日 13時53分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

新規展示として「PCオンラインゲームコーナー」を設置

 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催し、日経BP社が共催する「東京ゲームショウ2008」は例年の9月開催とは異なり、本年は10月9日〜10月12日の4日間で開催される(一般公開は10月11日、10月12日)。

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 今回の東京ゲームショウだが、これまでの展示内容に加えて、「PCオンラインゲームコーナー」が設置されたのが特徴だ。通常の一般展示とは別に、PCオンラインゲーム向けのブースが設置され、コーナー用に設置された専用ブースには、共用のインターネット回線も引かれる。ネットワークゲームパブリッシャーなどが一般展示で出展するのとは別にブースを設けたり、また小規模でもPCオンラインゲームコーナーにブースを設置することでのシナジー効果を期待しているようだ。

 このため今回の展示コーナーとしては、以下の7項目となる。

  • 一般展示
  • モバイルコンテンツコーナー
  • PCオンラインゲームコーナー
  • ゲームスクールコーナー
  • キッズコーナー
  • 物販コーナー
  • ビジネスソリューションコーナー

 東京ゲームショウ2008のテーマは「さあ、行こう! GAMEの時間です。」に決定。このテーマの意味としては、ゲームが多様化している現在、これまでゲームを遊んでこなかった人たちにもゲームを楽しんでほしいという想いを込めて、この4日間で“GAMEの時間”を存分に楽しんでほしいため、とのこと。例年だと5月に発表されているテーマだが、こちらは前倒しで、2月時点での発表となった。メインビジュアルについては、改めて5月に発表される。

 アワード関連だが、恒例の「日本ゲーム大賞2008」発表授賞式とも連動する。2007年4月1日〜2008年3月31日の間に日本国内でリリースされたゲームを対象とする「年間作品部門」は10月9日に、アマチュア部門は10月10日に、「東京ゲームショウ2008」に発表・展示された未発売作品を対象とする「フューチャー部門」は10月12日に授賞式が開催される予定となっている。

 今年の開催規模目標だが、日経BP社によると、来場者数は18万人以上、出展社数170社、出展小間数1550小間と発表された。

「ゲームのプロトタイプ展示にまで踏み込んでは」と和田氏

画像 コンピュータエンターテインメント協会 和田洋一会長

 あいさつに立ったCESA会長の和田洋一氏(スクウェア・エニックス代表取締役社長)は、「昨年、一昨年と『トレードショーの機能を強化する』、『海外との交流を促進する』というテーマで取り組んできたが、非常に成果を上げられた」と語り、東京ゲームショウはゲーム産業発展の、交流のプラットフォームとして成立したと自信を見せる。

 和田氏はまた、もう一段飛躍をするためにも“ゲームのプロトタイプ”を展示してはどうかと提案する。「これまではゲームの完成品を展示していたが、“こういうゲームのアイディアがあるので、誰か一緒に作らないか”、また“こんなゲームを考えたんだが誰か売ってくれないか”というように、開発が完了していて、今後発売されるタイトルだけでなく、プロトタイプの展示もできれば、交流の場としての意味が増すのでは」(和田氏)。

 最後に和田氏は「東京ゲームショウは世界最大級のゲームショーとなり、その地位が確立された状態。トレードショーの強化、内外交流の強化についても取り組み、所定の成果が出ている。ゲーム交流のプラットフォームとして、もっと踏み込んだ活用の仕方があるのではないか。プロトタイプ展示により、参加者、出展社の厚みがさらに増すと期待している」と語った。

東京ゲームショウ2008
主催 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催 日経BP社
後援 経済産業省(予定)
会期 2008年10月9日(木)〜10月12日(日)、いずれも午前10時〜午後5時(ビジネスデイ:10月9日、10月10日、一般公開日:10月11日、10月12日)
会場 幕張メッセ
入場料 一般(中学生以上):前売1000円/当日1200円(小学生以下は入場無料)

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