堀内賢雄の“ぼくなつ愛”その3:「声優という仕事をしたいあなたへ」:冬だからやりたい!「ぼくのなつやすみ3」
連続でお届けしてきた「堀内賢雄の“ぼくなつ愛”」も3回目。今回は声優になりたいあなたに贈る、堀内さんのお話、です。
――「ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原」(以下、ぼくなつ3)の声優さんは、まるで「ぼくなつ」をやるために生まれてきたような人ばかりですね。全く違和感がないというか。
堀内賢雄さん(以下、敬称略) いやー、本当にね、みんなすごい。おじいちゃん役の佐々木敏さんなんて、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の高倉健さんみたいな感じで、「なんもさ」っていうセリフひとつで存在感を出せちゃうし。おばちゃん役の堀越真己さんなんて、ボクくんとさよならするシーンで本当に泣いちゃったし。なんというか、声優陣全員「ぼくなつ」の世界観を壊さないように頑張ってましたね。
――綾部監督も、堀越さんの最後のシーンは想定外だったそうで、「かなり驚きました」とおっしゃってました。
堀内 でしょうね。でもそれくらい、みんな「ぼくなつ3」に対して気持ちというか、魂入れてたんですよ。
――しかし、今までの話を伺っていると、堀内さんは大変苦労されて「ぼくなつ3」の仕事をされていますね。
堀内 そうですよ。ベテランになったからって、仕事は優先的に回ってこないですし、技量がなければ叩かれる。正直、自分に合わない仕事だってあります。でも、合わないからと言って投げちゃうのではなくて、何で合わないのか考えてみる。そうするとまたさらに伸びていけるっていう。だから一生勉強してる感じですね。
――そんな、堀内さんの活躍を見て、声優さんになりたい方もいらっしゃると思いますが、どうしたらなれるのでしょう?
堀内 これから声優目指す人たちは、「本当に声優になりたい」っていう思いを、僕が「『ぼくなつ』に出たい」って思ったくらい持つことですね。僕が「『ぼくなつ』にオレの気持ち届けー!」って3年くらい毎日思ったように、「声優になりたい夢に気持ち届けー!」って毎日思えるかどうか。まずは、そこからかな。
――堀内さんがそうおっしゃると言うことは、俳優志望者の皆さんはそういう気持ちが足りないということでしょうか。
堀内 うん、足りないですね。ホント、足りない。それは、ウチの養成所の子達にもいっつも言ってますよ。「なれないよ、これじゃ」って。
僕が新人だった時って、日本俳優連合に所属してる人は数百人くらいしかいなかった。それが今やもの凄い人数ですよ。確かに、今はテレビ以外にゲームなどのメディアも増えたから、仕事も増えたように見えるけど、役者も同時に増えてるんです。ここから、メジャーになっていくって、至難の業ですよ。
そんなキツイ状況の中で自分を支えていくのは、「誰にも負けないくらい、声優になりたい」って思いしかない。僕は、そう思いますね。僕が「ぼくなつ」に出たいって思ったくらい、あなたは「声優になりたい」って思っているのか。僕はいつも養成所の子達に、心の中でそう聞いてるつもりです。
――まずは、「好きこそものの上手なれ」ってことなんでしょうね。
堀内 そうです。まずは、演技のうまいヘタよりも、そこが出発点。好きなら、当然頭の中にあることは全て芝居のことになる。四六時中、ご飯食べるときも芝居のこと考えてる。それくらい好きになるってことは、いろんなことに詳しくなるでしょ。そうすることによって、舞台を見に行ったり色んなものを見る。で、その中で、興味を持てるものを追いかけて、また色んなものが見えてくる。そうなると、まず役者になりたいっていう思いが、ドンドンドンドン膨らんできますよ。
そうして、まずは役をもらう。で、まあ1年や2年やってみるとすごい壁にぶち当たる。でもそれを乗り切るとさらにもっと好きになってる、もっと好きになる。セリフのことばっかり考えてる。ともう一段上に上がってまたそのハードルを跳び越えていく、跳び越えていく、跳び越えていく、跳び越えていく……。
――そして、堀内さんが「ぼくなつ」に念願叶って出られたように、夢が叶う日が来るかもしれない?
堀内 確約は出来ませんけどね。運や偶然、縁も左右するから。例えば、僕は「ぼくなつ」に出たい時にね、「あそこで『ぼくなつ』の監督がね、いっつも酒飲んでるんですよ」って聞いたら、何とかしてそこに行けないかしらって僕は思いますよね。まずは、一緒に話してみたいって。それから先のことですよ、ハードルが上がっていくのは。強い気持ちと行動力、両方必要かもしれない。だから、変に自分を卑下したり、運に頼りすぎないで、まずは強い思いを持って、行動してほしいですね。
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