「イノベーターとしてのインベーダー」――タイトー「スペースインベーダー」生誕30周年記念発表会
“コケむしたゲームではなく、イノベーションの象徴”としてタイトーは、スペースインベーダーを全面に押し立てた新経営戦略ならびに新商品を発表した。スペースインベーダーの生誕30周年を迎えた今年、タイトーは「楽しい」をいろんな「形」にする。
「スペースインベーダー」新たなる侵略開始
タイトーは、1978年に世界的なブームを巻き起こした「スペースインベーダー」が今年30周年を迎えることを受け、新経営戦略ならびに新商品を発表した。「『楽しい』をいろんな『形』に」をコンセプトに、タイトーは新たな一歩を踏み出した。
代表取締役社長の和田洋一氏は、当時を振り返り、「バイトで稼いでは、スペースインベーダーに費やした」と個人的にも懐かしい風景だと、会場ステージ横に設置されている筐体を目線に入れる。成田空港が開港し、キャンディーズが引退した1978年、秋深まる頃、「スペースインベーダー」はそれほど期待されることなく世に送り出された。しかし、フタを開けてみると、大ヒット。たちまち、ゲームセンターはもちろんのこと、喫茶店やプレハブに筐体だけ置いているだけのインベーダーハウスなるものまで登場するに及んだ。
和田氏は、「スペースインベーダー」がこの30年でさまざまなイノベーションを繰り返してきており、日本におけるコンピューターゲームの原点であり、長い時間をかけて進化してきた本作の精神性のようなものを受け継ぐべきだと続ける。ゲームに興味のない人まで夢中にさせた画期的なビジネス展開を経て、この斬新なバイラルマーケティングの成功例を埋もれさせておくにはもったいないという結論に達したのだと言う。
こうした過去の財産をいかんなく活用するべく、今回「スペースインベーダー」の生誕30周年に伴い、「スペースインベーダー」を全面に押しだした経営戦略と新商品を送り出すに至ったのだとか。だからといって、懐古主義に陥るわけではないと釘を刺す。また、コンテンツの市場が頭打ちといった風評も一笑する。
家の中だろうが、外であろうが、“あらゆるシーンにゲームを”持ち込み、「スペースインベーダー」を起点として“あらゆる素材をゲームに”活用しようというのが、今回の試みに他ならないからだ。和田氏は、“あらゆるもの”を貪欲に取り込んでいくとアミューズメント施設や家庭用ゲーム、企業のコラボレーションと、全方位的展開を目論んでいる。コーポレートカラーも従来の青色から、情熱を表す赤色へと変更され、アミューズメント施設の店舗ブランドも「タイトーステーション」に統一すると語られた。


当時の様子を再現する芝居仕立ての発表会導入部では、ゲームセンターでお金をつぎ込んでいた大人をうらやましそうに見つめていた少年が、時代とともに育ち、大人になったのちに自分の子供とともにタイトーのアミューズメント施設で当時を振り返る「楽しい」を、いろんな「形」に
タイトーはアミューズメント施設の運営のほかにも、プライズの製作、家庭用ゲームの開発、PCやケータイコンテンツなどを扱っている。
アミューズメント施設運営
前述したとおりタイトーは、アミューズメント施設を運営している。従来はブランドカラーも青色ながら、各店舗ともバラバラで、制服も統一されていなかった。そこで今回、店舗ブランドを「タイトーステーション」に統一。ブランドロゴならびに店舗クルーの制服も赤色とインベーダーをモチーフとしたものへと一新される。直営店に限らず、フランチャイズ方式による店舗展開も開始すると説明された。
店舗では4月後半より、直営店全店に満足度を投票する装置「ハッピーボタン」を設置し、各投票ポイントによって業績を評価する参考にするとのこと。これは、ハガキでの投函やメールを送るというひと手間を排除し、ダイレクトにお客の声を吸い上げる意味もある。
そのほかにも、クレーンゲーム機のデザインも4月下旬から「スペースインベーダー」30周年をモチーフとしたものを1年間採用。30周年を記念したオリジナルのメダリーフも設置されることになっている。
アミューズメントプライズ
「スペースインベーダー」30周年を記念したプライズが登場するほか、オリジナル商品やアーティストやキャラクターとのコラボ企画などもシリーズ化していくプライズ関連では、「スペースインベーダー」をモチーフにしたものが順次投入される予定だ。また、室内専用で赤外線でコントロールする「未確認飛行物体 UFO-ONE」や、ウソをついているかを判別するエレメカシリーズ第1弾の発汗式ウソ発見器「THE ウソ発見器」、1919年旧ソ連のテルミン博士が開発した世界初の電子楽器のアミューズメント版「テルミンミン」などが加わることになっている。
会場では映像や実際の商品を使用したデモンストレーションも行われており、6月にはエレメカシリーズの第2弾の「ラブテスター」などが登場するとのこと。
家庭用ゲームソフト&ケータイ、PCコンテンツ
2月21日に発売済みのニンテンドーDSおよびPSP用ソフト「スペースインベーダーエクストリーム」をはじめ、2008年にはWii用ソフト「スペースインベーダー ゲット イーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜」が予定されている家庭用ゲームソフトの開発についても言及された。
「スペースインベーダー ゲット イーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜」は、プレイヤーがインベーダーとして地球を侵略する、従来のゲーム性を逆転した作品。ヌンチャクで操作し、Wiiリモコンで攻撃する操作方法で、ステージクリアを目指す。
また、PCゲームとして「スペースインベーダー世界大戦」の配信も予定されている。世界各国のプレイヤーと対戦することができ、国別ランキングなども実装されるとのこと。この「スペースインベーダー世界大戦」では、イタリアの55DSLとコラボし、オリジナルTシャツが発売されることになっている。配信日は4月にオープンβテストを行い、6月に本格稼働の予定だ。
ケータイコンテンツでは、ミニゲームを集めた「みんなでインベーダー」を昨年12月にリリース。ケータイきせかえツール「LOVE キラ」とともに、配信されている。3月19日には30周年を記念したサウンドトラックCD「SPACE INVADERS EXTREME AUDIO CLUSTER」も発売される。価格は2600円(税込)。3月7日にはニフティのココログにおいて「スペースインベーダー」をモチーフにしたテンプレートを3月19日まで配信。30周年記念特設サイトも開設されている。
和田氏は最後に、当時の筐体をプレゼントする仰天企画が進行していることを発表した。詳細は、4月1日に「Yahoo!JAPAN」上で発表するとのこと。
※ゲーム画面は開発中のものです。
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千原兄はこうして大人になりました――「スペースインベーダーエクストリーム」発売記念イベント
タイトーは2月21日、「スペースインベーダーエクストリーム」の発売記念イベントをお笑いの千原せいじさんを招いて開催した。ほかにも、インベーダーの生みの親である西角友宏氏も登壇し、当時を振り返った。
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