ニュース
» 2008年03月07日 18時20分 公開

「イノベーターとしてのインベーダー」――タイトー「スペースインベーダー」生誕30周年記念発表会

“コケむしたゲームではなく、イノベーションの象徴”としてタイトーは、スペースインベーダーを全面に押し立てた新経営戦略ならびに新商品を発表した。スペースインベーダーの生誕30周年を迎えた今年、タイトーは「楽しい」をいろんな「形」にする。

[加藤亘,ITmedia]

「スペースインベーダー」新たなる侵略開始

タイトー代表取締役社長の和田洋一氏は、これからのタイトーの指針を発表した

 タイトーは、1978年に世界的なブームを巻き起こした「スペースインベーダー」が今年30周年を迎えることを受け、新経営戦略ならびに新商品を発表した。「『楽しい』をいろんな『形』に」をコンセプトに、タイトーは新たな一歩を踏み出した。

 代表取締役社長の和田洋一氏は、当時を振り返り、「バイトで稼いでは、スペースインベーダーに費やした」と個人的にも懐かしい風景だと、会場ステージ横に設置されている筐体を目線に入れる。成田空港が開港し、キャンディーズが引退した1978年、秋深まる頃、「スペースインベーダー」はそれほど期待されることなく世に送り出された。しかし、フタを開けてみると、大ヒット。たちまち、ゲームセンターはもちろんのこと、喫茶店やプレハブに筐体だけ置いているだけのインベーダーハウスなるものまで登場するに及んだ。

 和田氏は、「スペースインベーダー」がこの30年でさまざまなイノベーションを繰り返してきており、日本におけるコンピューターゲームの原点であり、長い時間をかけて進化してきた本作の精神性のようなものを受け継ぐべきだと続ける。ゲームに興味のない人まで夢中にさせた画期的なビジネス展開を経て、この斬新なバイラルマーケティングの成功例を埋もれさせておくにはもったいないという結論に達したのだと言う。

 こうした過去の財産をいかんなく活用するべく、今回「スペースインベーダー」の生誕30周年に伴い、「スペースインベーダー」を全面に押しだした経営戦略と新商品を送り出すに至ったのだとか。だからといって、懐古主義に陥るわけではないと釘を刺す。また、コンテンツの市場が頭打ちといった風評も一笑する。

 家の中だろうが、外であろうが、“あらゆるシーンにゲームを”持ち込み、「スペースインベーダー」を起点として“あらゆる素材をゲームに”活用しようというのが、今回の試みに他ならないからだ。和田氏は、“あらゆるもの”を貪欲に取り込んでいくとアミューズメント施設や家庭用ゲーム、企業のコラボレーションと、全方位的展開を目論んでいる。コーポレートカラーも従来の青色から、情熱を表す赤色へと変更され、アミューズメント施設の店舗ブランドも「タイトーステーション」に統一すると語られた。

当時の様子を再現する芝居仕立ての発表会導入部では、ゲームセンターでお金をつぎ込んでいた大人をうらやましそうに見つめていた少年が、時代とともに育ち、大人になったのちに自分の子供とともにタイトーのアミューズメント施設で当時を振り返る

「楽しい」を、いろんな「形」に

 タイトーはアミューズメント施設の運営のほかにも、プライズの製作、家庭用ゲームの開発、PCやケータイコンテンツなどを扱っている。

アミューズメント施設運営

ボタンを押すことで、直感的に手軽に満足度を表示

 前述したとおりタイトーは、アミューズメント施設を運営している。従来はブランドカラーも青色ながら、各店舗ともバラバラで、制服も統一されていなかった。そこで今回、店舗ブランドを「タイトーステーション」に統一。ブランドロゴならびに店舗クルーの制服も赤色とインベーダーをモチーフとしたものへと一新される。直営店に限らず、フランチャイズ方式による店舗展開も開始すると説明された。

 店舗では4月後半より、直営店全店に満足度を投票する装置「ハッピーボタン」を設置し、各投票ポイントによって業績を評価する参考にするとのこと。これは、ハガキでの投函やメールを送るというひと手間を排除し、ダイレクトにお客の声を吸い上げる意味もある。

 そのほかにも、クレーンゲーム機のデザインも4月下旬から「スペースインベーダー」30周年をモチーフとしたものを1年間採用。30周年を記念したオリジナルのメダリーフも設置されることになっている。


順次赤色を基調としたデザインに統一される。ロゴも赤色でインベーダーをモチーフにしている
新しくなった制服は、バックにインベーダーがあしらわれている
アミューズメント専用商品など、他企業とのコラボレーションも推進していくとのこと

アミューズメントプライズ

 「スペースインベーダー」30周年を記念したプライズが登場するほか、オリジナル商品やアーティストやキャラクターとのコラボ企画などもシリーズ化していくプライズ関連では、「スペースインベーダー」をモチーフにしたものが順次投入される予定だ。また、室内専用で赤外線でコントロールする「未確認飛行物体 UFO-ONE」や、ウソをついているかを判別するエレメカシリーズ第1弾の発汗式ウソ発見器「THE ウソ発見器」、1919年旧ソ連のテルミン博士が開発した世界初の電子楽器のアミューズメント版「テルミンミン」などが加わることになっている。

 会場では映像や実際の商品を使用したデモンストレーションも行われており、6月にはエレメカシリーズの第2弾の「ラブテスター」などが登場するとのこと。

ウソ発見器をデモンストレーションする
会場の一角には今後展開予定のオリジナルアイテムが並べられていた
左手の上にあるのが「未確認飛行物体 UFO-ONE」

家庭用ゲームソフト&ケータイ、PCコンテンツ

ケータイを振るだけで音楽が演奏できてしまう、「直感バンド」のプレゼンでは、ワッチミー!TVイメージキャラクターの杉元聖子さんがギターとベースとドラムを従えて登場

 2月21日に発売済みのニンテンドーDSおよびPSP用ソフト「スペースインベーダーエクストリーム」をはじめ、2008年にはWii用ソフト「スペースインベーダー ゲット イーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜」が予定されている家庭用ゲームソフトの開発についても言及された。

 「スペースインベーダー ゲット イーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜」は、プレイヤーがインベーダーとして地球を侵略する、従来のゲーム性を逆転した作品。ヌンチャクで操作し、Wiiリモコンで攻撃する操作方法で、ステージクリアを目指す。

 また、PCゲームとして「スペースインベーダー世界大戦」の配信も予定されている。世界各国のプレイヤーと対戦することができ、国別ランキングなども実装されるとのこと。この「スペースインベーダー世界大戦」では、イタリアの55DSLとコラボし、オリジナルTシャツが発売されることになっている。配信日は4月にオープンβテストを行い、6月に本格稼働の予定だ。


Wii用ソフト「スペースインベーダー ゲット イーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜」


 ケータイコンテンツでは、ミニゲームを集めた「みんなでインベーダー」を昨年12月にリリース。ケータイきせかえツール「LOVE キラ」とともに、配信されている。3月19日には30周年を記念したサウンドトラックCD「SPACE INVADERS EXTREME AUDIO CLUSTER」も発売される。価格は2600円(税込)。3月7日にはニフティのココログにおいて「スペースインベーダー」をモチーフにしたテンプレートを3月19日まで配信。30周年記念特設サイトも開設されている。

 和田氏は最後に、当時の筐体をプレゼントする仰天企画が進行していることを発表した。詳細は、4月1日に「Yahoo!JAPAN」上で発表するとのこと。

(C)TAITO CORP.1978,2008
※ゲーム画面は開発中のものです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!