レビュー
» 2008年03月17日 14時58分 公開

異形が徘徊する海底都市で、生き残るために頑張ってみました「バイオショック」レビュー(3/3 ページ)

[板橋舟人,ITmedia]
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突如迫られた、究極の決断

 再びメディカル・パビリオンを歩き回る。地下のブ厚い氷にインフェルノを使ってみると、これがビンゴ! みるみるうちに氷は溶け、先への通路が現れた。

 その先で、お目当てのテレキネシスを見つけたオレは、さっそく先ほどの場所に戻り、スプライサーが投げてきた爆発物をキャッチ。瓦礫の山に投げ返してガレキを吹き飛ばし、スタインマンがいる芸術美容外科へと足を踏み入れた。

 スタインマンは、スプライサー相手に手術ごっこを繰り広げている最中だった。「こいつは太すぎる、こいつは背が高すぎる、こいつはバランスが悪い!!」文句しか口にせず、スプライサーに刃物を突き刺しまくるその姿は、狂気しか感じられなかった。

 スタインマンは、オレの姿を確認するなり、臨戦態勢にへと突入。だが、ヤツが陣取った水たまりという場所が悪かった。電撃を数回当てただけで、ヤツは物言わぬ肉の塊へと変貌を遂げた。動かなくなったスタインマンだったものからカギを拝借し、先へ進むと、小さな悪魔に出会った。そう、リトル・シスターだ。

初のボスであるスタインマンと、いよいよ対峙。ヤツを倒して、脱出に必要なカギを奪い取るのだ
またもやリトル・シスターと遭遇。スプライサーに狙われているが、直後にテネンバウムに助けられる

 いつもはビッグ・ダディといっしょにいるリトル・シスターだが、今回は1人のようだ。否、スプライサーに今にも襲われそうになっている。だが、数発の銃声の後、そのスプライサーは倒された。テネンバウムという女性が、リトル・シスターを救ったようだ。「彼女から離れないと、次はあなたを撃つわよ!」テネンバウムはそうオレに言い放った。

 目の前には、のどから手が出るほど欲しい“アダム”を持つ、リトル・シスター。邪魔なビッグ・ダディはいない。代わりに、テネンバウムが銃口をこちらに向けている。

リトル・シスターを救出するか、搾取するか、究極の決断を迫られる。救出を選んだ方が、後味は悪くない気がするが……

 選択肢は2つ。リトル・シスターを“RESCUE”(救出)するか、彼女の持つ全てのアダムを“HARVEST”(搾取)するかだ。HARVESTを選んだ方が、より多く多くのアダムを得られるが、リトル・シスターはそのショックに耐えきれず死んでしまう。RESCUEの場合、得られるアダムは減少するが、テネンバウムからお礼が貰えるそうだ。しばし考えた後、オレは“RESCUE”を選んだ。

 ゆっくりとリトル・シスターをなでると、彼女が持っていたアダムをある程度入手できた。代わりに、リトル・シスターは、怪物ではなく普通の人間に(少なくとも表面上と精神状態は)戻ったようだ。この決断、吉と出るか凶と出るか。

壊れていないギャザラーガーデンでは、アダムを使って特殊能力を入手することが可能だ。価格は能力によってまちまち

 この“アダム”という謎の物質は、ギャザラーガーデンという自販機で貨幣のようにも使うことが出来る。ギャザラーガーデンでは、アダムと引き替えに、自身のライフやEVEの最大値を増加させたり、新しいプラスミドを入手することができる。アダムがあれば、それだけ自身を強化できるが、ライフ増加やEVE増加は1度購入すると売り切れになってしまうようだ。さらに増やしたい場合は、別のギャザラーガーデンを探す必要がある。

真相まであとひといき

ついにビッグ・ダディと直接対決。持てる力をすべて出さないと勝つことは難しいかも。ちなみに各銃器には、通常の弾丸に加え、甲冑系の敵に有効な弾丸、など特殊な効果を持つ弾丸もある

 非常通路を目指そうとした瞬間、またもやリトル・シスターが現れた。今度は、ビッグ・ダディと一緒だ。どうやらリトル・シスターは先の1人だけではなく、何人もこのラプチャーを徘徊しているらしい。ビッグ・ダディも同様だ。今後、リトル・シスターからアダムを入手する場合、このビッグ・ダディをなんとか排除しなければならないのだ。

 ひとまず戦ってはみたものの、ビッグ・ダディの戦闘力は、スプライサーとは次元が違う。そのドリルをギュインギュイン回転させながら突っ込んできて、一撃でライフの大半を持っていかれてしまう。マシンガンを乱射し、ハンドガンの弾をありったけビッグ・ダディに打ち込む。弾薬が尽きかけたとき、なんとか彼の膝を地に付けることができた。

 リトル・シスターは、動かなくなったダディに何やら必死に話しかけている。先と同じように、彼女を“RESCUE”してアダムを入手したオレは、潜水球に乗って新たな場所“ネプチューン・バウンティ”へと向かうのだった。

 その後も、ラプチャーの探索は続く。あるジジイにカメラを取ってこいだの、そのカメラでスプライサーを撮影しろだの、無茶な注文を突きつけられたりした。件のカメラはなんだか特殊な能力があるようで、スプライサーを撮影するとその生態を解析できて、より効果的な攻撃方法が分かったり、それにより新たなトニックが入手できたりするらしい。ジジイにこき使われるのはシャクだが、こちらもメリットがあったのでよしとしよう。

 ある時は、気が狂った芸術家の作品を作る手伝いもした。石膏に固められたスプライサーが立ち並ぶその場所は、狂気と呼ぶにふさわしいステージだったと思う。ラプチャーの植物が全部枯れたり、その植物を復活させるために奔走したりと、とにかく苦労の連続だ。そもそも、オレはなんでこんなことをしているんだ?

 そうそう、ラプチャーで入手した色々な材料を使ってアイテムを発明できるクラフトステーションなる施設も見つけた。ネジやらパイプから、弾薬とか新しいプラスミドを作りだせるスグレモノだ。

遺伝子バンクでは、今まで入手したプラスミドやフィジカルトニックといった特殊能力を入れ替えることが可能だ。特殊能力は全部で4カテゴリーに分けられており、最初は各2つずつしか装備できない。スロットはギャザラーガーデンで増やすことができる
カメラを入手すると、撮影が可能になる。スプライサーやビッグ・ダディだけでなく、各種セキュリティ施設やリトル・シスターなども撮影すると解析が進み、より有利に戦えるようになる

 そんなこんなで、とうとうライアンの元へと辿り着く。ヤツは余裕の表れか、はたまた最後のひとときを楽しんでいるのか、パットゴルフに精を出している。今こそ、すべての決着を付けて、ラプチャーから脱出する時だ。扉が開き、ライアンとの戦闘が今始まろうとしている。

 だが、オレはこのときまだ知らなかった。ラプチャーでの悪夢は、まだまだ終わりではないことを。ライアンとの決着の後はどうなったかって? そこから先は、恐縮だが自身の目で体感して欲しい。この日誌を読んでいる人ならばできるはずだ。

ストーリーに興味を持ったらぜひプレイ!

 ……というわけで、ちょっと趣向を変えて主人公になりきった体験リポートをお届けしたわけだが、いかがだっただろうか。1人称視点のシューターといえば、とにかく撃ちまくるだけ(実際はそんなワケじゃないけど)と思っている人も多いはず。だがご覧の通り、「バイオショック」は多彩な仕掛けがちりばめられている。

 RPGのようにしっかりとストーリーを楽しめるし、特殊能力プラスミドを用いた多彩な戦闘方法も大きな魅力だ。FPS形式で進むアクションアドベンチャー、といった方がしっくりくるかもしれない。

 筆者が一番楽しめたのは、ラプチャーというしっかり構築された異世界を、主人公になりきって探索できること。プレイヤー=ジャックであり、その一体感はFPSならではだ。ストーリーも素晴らしく、特に対ライアン戦からの怒濤の展開は、息つく間もないほどだ。

 また、非常にユーザーフレンドリーに作られている点も特筆したい。現在の目的がしっかりと把握できるようになっているし、手に入れたダイアリーのメッセージはいつでも聴き直すことも出来る。多くの敵は、エレクトロボルトでしびれさせてレンチで殴れば、簡単に倒すことが可能だ。レンチで戦うなら残弾数を気にする必要もない。唯一の例外はビッグ・ダディで、彼だけは持てる力をすべて出さないと、勝利することは難しいだろう。

マップはいつでも確認可能。訪れた場所は明るくなる。発見した各種施設の場所もすぐに分かる

 もし敵に倒されてしまっても、ライフがちょっと減った状態で、いたるところにあるヴィタチャンバーという装置から復活するだけ。敵の体力は回復しないので(ビッグ・ダディですら!)、一撃を与えて復活……というパターンを繰り返せば、いつかは敵を倒せるのだ。また、マップを表示することができ、目的地までの道のりも矢印で表示されるため、迷うことはごく少ない。

 そんなわけで、これからFPSを触れてみたい、という人はぜひ遊んでみてほしい。初心者はFPSの操作に慣れるまでが大変だと思うが、中だるみしないストーリー展開や、能力を成長させる要素などもあるため、きっと楽しめるハズだ。恐縮だが、興味を持った人は、ぜひチャレンジしてみていただきたい。

「BIOSHOCK」
対応機種Xbox 360
ジャンルアクション・シューター
発売日2008年2月21日
価格(税込)7329円
(C) 2002-2008 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries. Developed by 2K Boston and 2K Australia. Bioshock, 2K Games, 2K Boston, 2K Australia, the 2K logo, the 2K Boston logo, 2K Australia logo, and Take-Two Interactive Software are all trademarks and/or registered trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. in the USA and/or foreign countries.


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