2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その15)ヴァナ・ディールをもう一度(2/2 ページ)

» 2008年03月19日 15時43分 公開
[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]
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卵から飛び出した再会物語

公式イベントになると南サンドリアに人口が集中するのは、やはりサンドリア国民が多いからなのだろうか。バストゥークは比較的静かだった

 3月13日〜3月24日までの期間に「エッグハント」という公式イベントが開催されている。どうやら去年も開催されていたイベントのようだが、その頃の僕はレベル上げやクエストなどで躍起になっていた青春真っ盛りの時代だったので、つい参加するのを忘れていたのだ。というわけで、今回は去年楽しめなかった分を取り戻す勢いで早速サンドリアへ移動し、イベント主催者であるモーグリのもとへ走った。

 ヴァナ・ディール時間で1日1回モーグリに話しかけると、A〜Zのアルファベット1文字が記された「イニシャルエッグ」というアイテムがもらえる。また、モーグリに卵系のアイテムをトレードしたり、採取・伐採・採掘でも手に入るほか(どちらもヴァナ・ディール時間で1日1回)、トレードやバザーでプレイヤー同士で交換・売買することもできる。どのイニシャルになるかはランダムだが、パーティを組んでモーグリと会話すると相手のイニシャルエッグがもらえるようだ(メンバーが複数いた場合は任意に選択可能)。そして入手したイニシャルエッグで自分のキャラクター名、リージョン名、曜日名などに該当する役を作り、それをモーグリにトレードすると役ごとに違ったアイテムがもらえる仕組みになっている(例えばロンフォールのリージョン名で役を作る際、「RONFA」の5種類のイニシャルエッグを揃えるとリージョンファースト5という役になる)。


モーグリからコツコツと時間をかけて集めたイニシャルエッグ。気が付くと「LOST」の単語になっていた。「大人気の海外ドラマ」という役になったりしませんかね?(涙)

 最初は「ファースト3」と呼ばれる自分のキャラクター名の頭3文字で役を作る必要があるのだが、これがなかなか揃わない。ひたすらモーグリの前に棒立ちしてヴァナ・ディール時間が過ぎるのを待っていると、久しく一緒に行動していない友人と再会した。お互いに近況報告や他愛無い話で盛り上がったあと、その友人が僕が欲しいイニシャルエッグをバザーで安く売っている人がウィンダスにいる、と教えてくれた。その情報を頼りにサンドリアからテレポメアでタロンギ大峡谷へ移動し、チョコボに乗って一路ウィンダスを目指す。到着した先で、今度は別の友人と再会した。この友人とも会うのもすごく久しぶりだったので、偶然は重なるもんだと驚きを隠せなかった。

 僕がイニシャルエッグを安く販売している人を探しにやって来たことを告げると、その友人はすでにその目当ての商人を知っていたらしく、感情表現コマンドで教えてくれた。チェックすると情報通りに安さ爆発で、ほかのプレイヤーが一律で1万ギル前後だったものが、何と2000ギルで販売しているという浪速の商人顔負けのセールを実施。(これは時間を待つより買ったほうが早いや!)と即行で目当てのイニシャルエッグを購入し、ファースト3でもらえるアイテム「エッグヘルム」を手に入れることに成功した。初めて手に入れるアイテムなので喜びもひとしおだが、それよりも偶然にも2人の友人と再会できた奇跡に感謝したい。これはエッグハントが引きあわせてくれた友情なのだろうか? もしそうなら、それは卵だけに壊れやすい……というオチだけは勘弁してもらいたいものだ。いや、ひょっとすると「久し振り」という時点で既にヒビが入っているのかもしれない……。


エッグヘルムはチョコボの穴掘りにボーナスが付く特殊な頭装備。このほかにも「ラッキーエッグ」と「オルペウスの卵」をゲット
ギルを押しまずバザーでイニシャルエッグを買いまくり、ついにエッグハントでもらえる全7種類の調度品をコンプリート。あとは余ったイニシャルエッグを売ってギルを稼いじゃおう!!

人を助け、人に助けられて日々精進

ウィンダスのミッションを手伝ったときはカーディアン族のNMと戦った。普段はホルトト遺跡に行かないので、久しぶりに「通路が整ったダンジョン」というものを体験した

 よくLSメンバーにミッションをはじめとするイベント関係を手伝ってもらっている「甘えん坊」な僕だが、レベルが徐々にカンスト(Lv75)に近づいてきたので最近はLSメンバーを手伝う機会が増えてきた。これは実に喜ばしいことだ。LSに誘われて約1年。ようやく1ジョブだけではあるがメンバーと肩を並べられるくらいの戦力を手に入れ、その実力を皆に認められたように感じるからだ(プレイヤースキルはさておき)。

 僕以外のメンバーはほとんどサンドリアかウィンダスが出身国なので、手伝うのはほとんど2国に関わるミッションだ。バストゥーク出身の僕としては、他国民がどの場所でどんな強敵と戦うのかを体験できるいい機会なので、これまた喜ばしい。以前はサンドリアのミッション「成人の儀」で対決することになる2体の頭足族と激しいバトルを行った。1度目は残念ながら全滅してしまったものの、作戦を練り直した再チャレンジで見事に勝利。お礼とお祝いの言葉がチャットウィンドウを賑わした。

 また、召喚士のレベルを上げているメンバーがAFが装備できるレベル帯になったので、それを入手するクエストにも同行させてもらった。敵が待ち受けるBFは2カ所あり、ひとつはボヤーダ樹にあるBF「雷鳴の回廊」と、もうひとつがテリガン岬にあるBF「突風の回廊」。両者とも召喚獣を習得する際にも訪れることになるのだが(前者がラムウ、後者がガルーダ)、この頃の僕はまだどちらのBFも入ったことがなかったので、純粋な好奇心でワクワクしながら探索した思い出が今でも鮮明に残っている。

雷鳴の回廊ではラムウと戦う予定も組み込まれていたので、事前に必要なアイテムを揃えていざ決戦。FFXIでラムウと戦うのは初めてで、このときついにFFシリーズで登場するすべてのラムウと対戦する夢(?)が叶った。別の日に敢行したイフリート戦もしかり

 今までいろんな人に助けてもらった分、可能な限りその恩返しの意味を込めてLSメンバーに限らずほかのプレイヤーを助けていこうと思う。まだ戦士のレベルが73になったばかりで、サポートジョブを忍者にしても「空蝉の術:弐」が使えない僕が、本当に役に立っているのかどうかは分からない。実際はそれほど戦力になっていないのかもしれない。本当に強敵と戦うときは僕の力などまだまだ及ばないが、今のところ僕を頼りにしてくれている人がいるだけで励みになる。がんばって強くなろうと思う。そのために、ただいまコツコツとギルがもらえるクエスト、合成、釣りを繰り返して金策に励んでいる最中だ。

 いや〜、経験値以上にお金って貯まらないものですね。イニシャルエッグを買って結構な金額を散財しちゃったし……。

※エリア名の補足説明:「アルタナの神兵」では過去の世界に行くことができ、その世界こそが冒険の舞台になるのはもうおわかりだろう。この過去世界のエリア名には、すべて〔S〕が語尾に付いているが、これは「Shadowreign」の略である。突如現れた闇の王によって統治されてしまった、暗き悲しい時代を意味しているのだ。
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